What kind of Character?:鳴神朱雀
キャラクターの設定や裏話を紹介する番外編「What kind of Character?」。今回は”天下無双の天才スコアラー"こと鳴神朱雀編をお届けします。
鳴神朱雀
年齢:十五歳
誕生日:三月三十一日
身長:191㎝(高校入学時。まだ伸び続けている)
体重:86㎏(高校入学時)
利き手:右
性格:傲慢不遜(ただし自分が才能を認めた者に対しては寛大)、負けず嫌い
出身中学校:岩国市立岩雲中学校
趣味:バスケットボール
好きな食べ物:焼肉
嫌いな食べ物:野菜全般
一人称:「俺」
イメージソング:The Weeknd-“Starboy”
モデルになった選手:特定の選手なし
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“天下無双の最強スコアラー”こと鳴神朱雀。大雅の次に構想が固まったキャラクターでもあります。
主人公のコンセプトを“前代未聞のビッグマン”に固めた私が次に考えたのは、いかにして“前代未聞”へと主人公を導くか、ということでした。
そこで考えたパターンは三つ。
① 自分一人の力で努力を重ねて強くなる
② アメリカ帰りの名コーチが主人公を指導する
③ 天才プレイヤーが主人公を指導し、共に成長していく
まず①の案ですが、これはすぐにボツにしました。他人の介入なしの完全なる独力で選手として大成した人間を私は見たことがありませんし、何よりあまりにもリアリティがない。陸上競技や格闘技を題材にした物語ならゴリ押せる設定かもしれませんが、球技系の物語ではまず無理でしょう。
続いて②の案。これは少し悩みましたが、ボツにしました。どことなく漂う既視感はやはり“アメリカ帰り”の一文からなのでしょうか?あまりピンと来なかったのです。
そうして結局、③の案に決定しました。天才プレイヤーという強力な味方を得ることで、一年生の早い段階から主人公を大きな舞台で戦わせることができ、物語が格段に動かしやすくなります。そのうえ、天才の存在が小説家になろうの人気ジャンルである“無敵”や“チート”と「未完の巨人」との親和性も高くしてくれます。
そして物語に最強キャラを早期に登場させると、登場人物全体の実力の天上も早期に設定できるという大きなメリットがあります。これにより、物語終盤に起こりがちなパワーインフレを防ぐことができるのです。この場で断言しておきますが、「未完の巨人」に今後日本で鳴神朱雀よりも優れた高校生は登場しません。彼が日本最強の高校バスケ選手です。全国の高校生で1on1トーナメントをしたら優勝は間違いなく彼です。
かくして、”大雅の才能を導く師であり、最強の味方”鳴神朱雀は誕生したのです。
当初彼の無敵さには、“ヘモグロビンの異常によって酸素を上手く循環させることができないためスタミナがなく、クォーターにつき三分間しか試合に出場することができない”という制限を課すつもりでいましたが、やめました。
その理由は至って単純で、暴れさせたくなったから。そして相手チームがこの天才をどう攻略するかというところに、物語的な面白さを見出せそうだと感じたからです。
“天下無双”の天才である朱雀が持つ偉大すぎる才能は、これからの大雅と春陽高校に大きな影響を及ぼしていきます。それが良い方向に作用することもあれば、悪い方向に転がってしまうこともあるでしょう。彼らの歩む物語の先に、一体どんな出来事が待っているのでしょうか。「未完の巨人」を読んで、是非ともあなたの目で確かめてください。
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