What kind of Character?:悠木大雅
総合評価100ポイント突破を記念し、各キャラの設定や誕生の経緯・裏話をまとめた番外編を「What kind of Character?」と題して公開いたします。第一弾は主人公である悠木大雅からです。
悠木大雅
年齢:十五歳
誕生日:二月十八日
身長:206㎝(高校入学時。まだ伸び続けている)
体重:96㎏(高校入学時)
利き手:左
性格:極度のビビり、しかし時折無自覚に凄みを見せることがある
出身中学校:山口市立平良中学校
趣味:MyuTubeでゴールデンレトリバーの動画を見ること
好きな食べ物:卵かけごはん
嫌いな食べ物:パクチー
一人称:「僕」
イメージソング:One Direction-“Story Of My Life”
モデルになった選手:James Wiseman, Giannis Antetokoumpo
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主人公、悠木大雅。
バスケットボールの小説を書こうと決めた時、主人公は“技術面は他より抜きん出ているが、成長ホルモンの障害によって身長が150㎝しかない”という設定にするつもりでいました。
しかしここで気掛かりなことが二つほどありました。一つは、バスケットボールを題材とした作品において「あひるの空」の車谷空や「SLAM DUNK」の宮城リョータのように“身長は低いが必死に技術を磨いて強くなったキャラ”というのはもはや使い古された王道パターンなのではないか。どんなキャラを生み出したとしても、身長が低い~の下りで既視感を覚えてしまうのではないか…ということです。
もう一つが、低身長にするとどうしても主人公に選択させられる道が“最強のシューター路線”か“ドリブル&アシストの天才路線”の二択しかなくなるということ。150㎝にド派手なスラムダンクをかまさせるような現実離れをさせる勇気は、私にはありませんでした。
しかしそうは言っても、ある程度目玉となる設定がなければ面白い小説にはならない。生まれてしまった矛盾の解決策を独り考え続ける中で私は、“いっそ主人公をめちゃくちゃデカくしよう”という答えに行き着いたのです。
ただ、主人公の身長を高くするからと言って彼をセンターにしてしまうのは嫌でした。サイズのある選手=インサイド専門であり、ポイントガード=身長が低い選手というバスケットボールの常識は、KDやヤニス、ベン・シモンズらの登場によってすでに否定されている。デカい主人公をセンターにしなくてもなんらおかしな点はないわけですし、何よりそうしない方が面白いのは目に見えています。
大雅を未経験者という設定にしたのもそういう思いからでした。2mのサイズがある人間が中学校からバスケットボールを始めていたら、有無を言わせずセンターをやらされていたでしょうからね。大雅が入学した時の春陽に監督がいないのも、彼にセンターを強制させるような存在を徹底的に排除するためです。
性格を弱気でビビりにしたのは、彼の持つ能力とのギャップを際立たせるため、そして彼の成長を分かりやすくするため。本当はもっとじっくりと成長させていく予定だったんですが───キャラが勝手に動くというのはこういうことなんですね…。
これを書いている二十話の時点で、彼は既にいくつもの武器を身につけました。これからも彼の成長はとどまることを知れないはずです。肉体的にも技術的にも、そして精神的にも。
彼の歩む物語の先に、一体どんな出来事が待っているのでしょうか。「未完の巨人」を読んで、是非ともあなたの目で確かめてください。
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