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子供達が巨人になる島。

作者: 七瀬






我々の島では?

近年、子供が巨大化し! 最後には“巨人”になる子供達増えている。

その原因は、18以下の子供達にしか聞こえない音が聞こえるらしい。

耳にキーンと残る音。

大人には聞こえないので、問題はないらしいのだが、、、。

18歳以下の子供達には、ずっと聞こえているようだ。

その音を聞き続けると? 次第に子供達は少しずつ体が大きくなっていき。

気が付いた時には、【巨人】になっている。



有名な医師にも、この島に来てもらい子供達を診てもらったのだが?

治す方法がないと言われてしまう。


せめて! その音が何処から聞こえているかを突き止めれば!

対処も出来るはずと思った大人達は、その音が聞こえる子供を連れて

その音の場所に向かったのだが、何日経っても戻ってくる事はなかった。



巨人になった子供達の性格は一変する!

野生の動物のように、狩りをして肉を生で食べ始める。

目つきは野生動物そのもの!

人間も襲って食べる巨人化した子供もいる。

なにしろ! 【肉】が大好物で! 肉を求めてヌーの群れを襲ったり。

ワニやゾウ、キリンにライオンまで食べつくす。

血の臭いがすれば、巨大化した子供達はみんなで協力して狩りをする

者達も現れた。既に人間の言葉を話さなくなっていたが、巨大化した

子供達の間だけ伝わる言語があるらしく上手くみんなでコミュニケーション

をとりながら、狩りをしている。




当然だが!

巨大化した子供達の親は、子供を見守るしかない!

自分の子供に近づいて、名前を呼んでも返事もない。

巨大化した子供は、親を見ても親だとは思っていないのだ!

【ただの肉の塊】として見ている巨大化した子供達は、、、?

自分の親を捕まえて食べてしまう事もある!

現に僕の両親は? 僕の一番下の妹に食べられしまった。

僕は当時、20歳で2番目の弟は19歳、一番下の巨大化した妹は?

まだ15歳だったのだ。


妹は、変な音がずっと聞こえるんだと家族に話していたが......。

他の者には聞こえていなかった為、スルーされていた。

そのうち、少しずつ妹の体は大きくなっていく。




・・・その頃。

妹と同じ歳の子達や下の子供達が、妹と同じように変な音が聞こえる

と言い始めていた! 次第にその子達も、巨大化していく。




あっという間に、僕の妹は【巨人】になってしまった。

他の子供達も、数ヶ月のうちに巨人になってしまう。

巨人になってしまうと? 自分の事も分からず親であろうと兄弟であろうと

関係なく襲ってくる。


ただの肉の塊がそこら中にいれば、巨人になった子供達は、襲って食べる

のだろう。あたりかまわず、捕まえて食べる。

大きな体になると? やたらとお腹がすくらしい。

食べても食べても、満腹感を感じないようだ!




この島を、みんなは【子供達が巨人になる島】という。

原因が、分かっているのに音を止められない!

子供達が、どんどん巨大化していく。

増え続ける巨大化した子供達を誰も止める事ができない!





・・・そんな時に、1基のヘリが島の上空を飛んでいた。

そして、何かを島に投げ捨てる。

ヘリから投げられたモノが、凄い光を放ちその後、、、。

子供達が聞こえていた音が聞こえなくなっていく。



そして! 

巨人になった子供達は、理性を取り戻し。

人間の感情を取り戻しはしたが、巨人になった子供達の体を

元に戻す事は出来なかった。

それでも、人を襲わなくなった巨人になった子供達は?

自分の親と一緒に暮らせる日を夢見て、別々に暮らしている。

僕達の妹も、いつか? 僕達兄弟と一緒に暮らせる日が来ると信じて!



彼らは、巨人になったこの島に子供達だけで、今も暮らしている。




最後までお読みいただきありがとうございます。

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