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導化師は我が道を行く  作者: 錆腐短杖
異世界への旅立ち
27/54

No.24 魔猪・戦闘

戦闘描写入ります

 俺は万一にもアンデットボアに気取られないように :隠蔽と :隠密。加えて<影渡>を使用しシェマに近付く。


「シェマ、ちょっと良いか?」

「キャッ!? じ、仁様っ。脅かさないでくださいなのです。何なのですか?」


 一気に近付いたから、シェマは俺に気付かなかったようだ。まずは、必要なことだけでも伝えておくか。


「さっき、ジャミレスさんからアイツの討伐依頼が出された」

「そ、そうなのですか?」


「ああ。そんな訳だから、アイツを倒してくれないか。馬車の方に来た攻撃は全部俺が引き受ける。まあ、後ろは気にせずにシェマの戦い方をしてくれ。それと、アイツは一度倒してもアンデット化するらしい。シェマなら浄化出来るだろう?」

「はいっ!! 分かりましたなのです!!」

「それと、アンデット化させる前には思いっきり殴り飛ばしてくれ。馬車には余り被害を掛けたくないからな」


 用件はこの程度だろう。後は彼女の戦闘を見守るか。

 俺はもう一度<影渡>で馬車へと移動しながら「頑張れよ」と応援の言葉を贈る。それに、彼女は満面の笑みで応えてくれた。



 静かに、しかし確実にシェマの纏う雰囲気が変わる。

 普段の好奇心旺盛な目ではなく狩人の目に。一挙一動は相手を確実に倒すためのものに。


 先に動いた─と言うよりずっと魔法は撃ち出してはいた─のはアンデットボアだった。

 会話の直後に空気が変わったのに気付いたのか、撃つペースを倍程に上げてきた


 シェマは魔方陣から撃ち出されたダークランスを()()()()()()。その延長線上には俺たちと馬車。


 いや、自分の戦い方をしろとは言った。しかし、基本回避がシェマのやり方だったのかよ……

 俺が引き受けるとは言ったからしっかり対応はするが。



 言ってしまえば、アンデットボアと俺は基本性能が違う。アイツの使っているダークランスも結構高位だ。

 ただ、俺とアンデットボアのINTの数値を考えると俺は光属性魔法の最も簡単な魔法。ライトボールで相殺できてしまう。


 とりあえず、シェマが回避してこっちに来たダークランスは全て相殺し続ける。



 シェマはと言うと、攻撃を逸らしたり回避しながらアンデットボアに向かって走っていた。

 一直線に進んでいるため全て回避は出来ていない。

 ダガーと小盾に魔力を纏わせており、ほとんどの攻撃はダガーで剃らしている。正面に攻撃が来て、どうしても避けられないときは小盾で一度受け止め逆手に持ったダガーで叩き折っていた。



 シェマがあと10メートル程まで近付いたとき、アンデットボアは危機感を感じたのだろうか。魔法を一斉に止め、突進してきた。

 だが、それは悪手だ。なぜなら、今までシェマの進行を留めていた唯一の枷から解き放ってしまったのだから。


 アンデットボアが走り始めようとした時に、既に彼女は懐に踏み込んでいた。そして、アイツの頭蓋を思いっきりぶん殴る。

 相手のレベルも高く彼女らはステータスが俺の1/5のため、俺がやらかした問題の再来にはならなかった。と言うか敵が段違いに強い。が、アンデットボアは50メートル程度は余裕で吹っ飛んでいた。


 さて、ここからが本番だ。

 何せ、コイツはアンデット化してからが正念場。ジャミレスさんから教えてもらったように全体的にパワーアップして復活する。さっきまでのようにシェマも簡単には対応できないような技も出してくると思う。


 流石にシェマだけでは荷が重いか……

「<影渡> ──シェマ、ここからは俺も手伝うぞ。俺は援護をしていく。シェマの今まで道理突き進め」

「よろしくお願いするのです。じゃあ、行くのです!!」

 お、二回目は驚かないか。



 俺と彼女は、アンデット化した途端、どす黒いオーラを纏い始めたアンデットボアと対峙した

新たに3人のイメージ図です!!

挿絵(By みてみん)

霧名仁導 イメージ


挿絵(By みてみん)

シェマ イメージ


挿絵(By みてみん)

ヒース イメージ

カスタムキャスト様 から

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