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導化師は我が道を行く  作者: 錆腐短杖
異世界への旅立ち
22/54

No.19 荷車・準備

初感想頂きました。ありがとうございます!!

そして、毎日この作品を確認してくださる方や評価をしてくださった方にも感謝です。

そしてどんなご感想もお待ちしています!!


ではでは、作品をお楽しみください

 こうして俺たち+取り巻きA、B+奴隷亜人3人はジャミレスさんの馬車へと向かった。

 今回の依頼はジャミレスさんの護衛であり、この事件の顛末を話す必要があるからだ。それと、連れてきた3人の処遇をどうするかも決めなければならない。


 護衛はヒースとシェマに任せてるから、移動はしているだろうな。けど、困ったことに程度がわからない。

 一番確実なのは、この洞窟に来る前に通った道まで戻ってそこから進む方法だが……しかし、今回は俺だけじゃなくて亜人たちもいるからな。

 とりあえず、AとBに聞いてみるか。亜人たちが居るなら、連れてくるための車か何かがあるかもしれないし。


「なあ、A、B。何か物を運べるような台車か荷車はないか?」

「…エー、ビーって私たちのことかしら? 私の名前はラブリアルよ。ところで、車よね。えっと……」

「荷車で良いなら団で持ってたのがあるさ。多分、ここが見つからないようにちょっと先の岩山に隠してたんじゃないかな」


 Bが答えようとしたが、Aが先に返事をくれた。後で聞いてみれば、名目的にはAが戦闘でBが財政担当だったらしい。

 しかし、さっきの会話からも分かるようにBは覚えるのもてんでダメ。で、結局はどちらもAがやることになったらしい。


「わかった。スグロ、取りに行ってくれ。その他に使えそうな物があるか? Aは覚えてる範囲で良いから教えてくれ」

「紹介まだだったから仕方ないけど、俺はプロヴランね。役に立つ物かー。あ、回収した宝の中にネックレスがあったかな。かなり使えるって団長が自慢してたような……」


 盗賊団が溜め込んでた金品の中にネックレスも幾つか入っていた。:道具箱の中を確認すると、確かに値打ちが高そうなのがあった。



 しばらくするとスグロが、人が10人ほど乗れそうな荷車を引いてきた。


「よし。じゃあ、ラブリアルとプロヴランは亜人3人と一緒に乗ってくれ。俺とジャッカも乗るから。スグロ、この荷車を1人で引けるか? 今度は人も乗るけど」


 念のため、可能かどうか本人にも確認しておくか。


「ああ、問題ない。道は分かるのか?」


 スグロからはごく当たり前の事のような返事と、俺に対する確認が飛んできた。


「道は依頼受けたその日に覚えたから大丈夫だ。あ、それと馬車がマップで見えるくらいまで近づいたら俺は降りてジャミレスさんに報告しに行くから」

「了解。俺が強化術を掛けたら行くぞ」


 そう言うと、スグロが強化術の詠唱を始めた。……思ったんだが、術者なのに歌唱魔法見るの初めてだな。


「≪俺の名はスグロ、力を司る者、想いに従い俺を強化しろ、─身体強化─≫」


 終わると同時にスグロが少し輝き、それは直ぐに消えた。

 そして……前触れなく訪れる加速感。って速すぎ!!

 感覚だけだから詳しくはわからないが一瞬で時速80㎞くらいは出したんじゃないか。


 こうして、スグロによる悪意のないジェットコースターは俺が注意するまで続いた

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