019 ニセガネ事件の顛末
◆□◆019―A 校庭会議
「そうか、犯人がわかったんだな」
蔵人は電話相手に呟いた。
「やるしか、ないのか。人が人を裁くなんてのはおいらは好きじゃあないのだが。もう、人ならざる者になっちまったんだなぁ」
蔵人は「また連絡する」と一言添えて通話を終了した。
人は法で裁くべし。
これが近代の日本が大切にしてきた根本精神である。
人が人を裁くのは前時代的なことであると誰もがわかっている。
仇討ち、復讐、制裁、私刑。それらを認めないことが現代社会の鉄の掟なのだ。
「どうしたんですか、リーダー。怖い顔をして」
空慈雷が聞いた。
「おいらたちの存在が、法で裁けないものとなってしまいそうなんだ。タマたちは今夜何らかのペナルティを犯人たちに与えに行かなくちゃならない。だが、それはこの法治国家においては越権行為でしかない」
「ああ、北海道の方、進展があったんですね」
「ちょうどいい。みんなに話すとするか」
戦闘訓練が終わったらしい。
全員が校庭に出ると、蔵人の所に集まって話を聞いた。
「うさ耳の介、北海道の事件ってなんなんだよ」
「そうか、バジルはその話聞いてなかったな。タマ。知ってるだろ。木工職人の」
「何玉緒だっけ? オレ様あいつから木を買ってたのによー。たまにゃ顔出せっつぅの」
「三瀬早玉緒だ。【工房ハナノナ】脱退したのも転勤があったからなんだが、どうやら向こうで<帰還者>問題に巻き込まれちまったみてぇでな」
「隊長。タマくん、また何か事件に巻き込まれてるんですか」
薫樹が腰を下ろして聞く。
「タマの場合、首突っ込んでんのか巻き込まれてるのかわかんねえところあるけどな」
「どんな事件なんですか」
薫樹の質問に蔵人が答える。
「北海道の広範囲に設置された自販機で、盗難事件が起きた。被害総額は約三十万円。ほぼ同時に中の釣り銭が抜き取られた」
「オレ様わかったぜー! <心霊治療>だろ。<概念具現化>系<心霊治療>!」
瑠羽仁が言うと空慈雷が聞いた。
「なんすかそれ」
「オレ様が子どもの頃、テレビでよく特番組んで放送してたんだよ。奇跡の心霊治療、患者の体内から悪いものを抜き取るってな」
瑠羽仁はそう言って空慈雷の脇腹をくすぐる。
「バジル、実はそれ、おいらも考えちまった。実際にカード化をためしてみたんだが、できたのは掌に血糊のついた毛玉を出現させるジョークカードだった」
「カカカッ! さすが同世代。ということはよう、<心霊治療>じゃあねえのか?」
「ちょっ、いつまでくすぐってんすか、バジルさん」
空慈雷が身を捻って逃げる。
「本当に自動販売機に手を突っ込んで金を抜き撮ろうと思ったら、<物質透過>で外パネルをすり抜けても、中の目的物だけを掴む概念がいる。さらに外に出すなら、いくつかの概念が必要だが、<偽造貨幣>ならば識別機を誤作動させるだけでいい」
「ニセガネか!」
瑠羽仁の狼面が驚きの表情に歪んだ。
「あっちの世界でも、ずいぶんと狡っ辛いことはやってきたが、ニセガネはダメだろうよ」
空慈雷の座っていた位置にイクスがやってきて腰を下ろす。
「なぜダメにゃ? 腐れバジルのポンコツ楽器に高値を付けて売るのと同じにゃ。どっちも同じにゃ」
「だぁ! おめぇよう。全っ然違うっつぅの! オレ様が汗水垂らして作った楽器がよ。ニセガネで買われたら全部パァだぞ。努力も時間も。高値で買ってくれるってぇならウィン・ウィンじゃあねえか。なぁ、山丹」
瑠羽仁の横にやってきた虎の肩を揺すって同意を促す。
「その子、山丹じゃないにゃよ?」
イクスの指摘通り、瑠羽仁が抱きついているのは<人虎>化した伊吹撫子である。
撫子は<概念具現化>を解除する。
「げ、イブえもん!」
「今のセクハラですから」
「なあなあなあなあ、紛らわしいんだよ。色ぐらい変えろよ。紛らわしいんだよ」
弁解する瑠羽仁に、イクスが追い討ちをかける。
「顔が全然違うにゃ。一体どこ見てるにゃ」
撫子が胸を押さえる。
「いやらしい」
どうやらイクスと撫子は打ち解けあったようである。
薫樹が折れた話の腰を元に戻す。
「隊長。犯人は分かったんですか」
「<アヌンナキ>。北海道の、少年10人のギルドだ。防犯カメラに映っていたそうだ」
「隊長はそのギルド、知ってるんですか」
「いやあ、あっちの情報はタマからもらってたからなあ。タマが分からなければ、知りようがない。だが、どうやら若い面子ばかりで衝動性が強いようだ。善悪の判断もあやふやだ。当人たちはゲームの課金代くらいにしか考えてないだろうがな」
「にゃあ様ー。それは若い人への偏見とやっかみー」
蔵人の後ろに立った莉愛が兎耳をつまむ。
「ぐおー。2倍は年くってるからそのくらいわかるんだよ」
兎耳のぬいぐるみのような姿でジタバタする蔵人を見て、撫子はため息をつく。
「ホントにこんな人たちが異世界への扉を開けることができるっていうの?」
遠巻きに見ていた依月風は小さく呟いた。
「ムリに戻らなくっていいんじゃね?」
◆□◆019―B 直接対決
「君たち、<アヌンナキ>ってギルドなんだって?」
突然声をかけられたふたりの少年は、思わず身構えた。
なぜなら声をかけたのは、不審な2人組の男だったからだ。
鋭い目付きをした背の高い方はライオンを連れて歩いていた。
「兄ちゃん、行こう」
少年の一人はただならぬ気配を察して、兄の背を押した。
だが、兄は挑戦的な目をして聞いた。
「なんか用ですか?」
街灯の明かりの下に立ったのは尾城鷲平だ。
「そう警戒されちゃ話せる話もできねえってもんだべさ。ほらよ、缶コーヒーでも飲みながら話そうや。んでねえと、九州生まれのこっちのお兄さんが凍えちまう」
尾城は2本の缶コーヒーを投げたが、受け取ったのは弟の方だけだった。
「おい、いたましいなー。こいつは俺がちゃーんと買ったもんだべ」
「アンタに奢ってもらういわれはねっしょ」
弟がもう一本も拾って尾城に投げ返す。横のライオンが二本ともたたき落としてしまう。
「おいおい、<木獅子>。まだそれ飲めるべな」
「おい、そのライオン。生きてんのか」
「アンタたち以外には見えないもんだ」
兄の眉がぴくりと動く。
「あんたらも<帰還者>ってわけか」
睨みつつもじりじりと後退する。
「おめ、先逃げろ。タカシんちで待ってろ」
「兄ちゃんもつかまんなよ」
弟が一目散に走り出す。
尾城も玉緒も微動だにしない。
「ありがたいな。弟は見逃してくれるのか」
「どっちも見逃すわけねえべさ。で、どっちがエリドゥでどっちがネフィリムだっけか」
「兄がエリドゥだよ」
尾城と玉緒が言うと、エリドゥという名のゲームアカウントをもつ少年は吠えた。
「名前をどうやって調べた? それに、先にアンタらが名を名乗るべきじゃないか」
「名乗ればおとなしく話聞くべか。オレは尾城鷲平。あっちではアクィラと名乗っていた。アキラ兄さんって呼んでいいぞ。こっちの陽だまりの猫みたいな顔をしたお兄さんがタマだ」
「聞かない名前だなあ。たいしたことないらしいね」
「有名レイダーでなくたって<斡旋所>のかにゃちゃんと仲良くなれるさぁ。あれ、これ言っちゃダメなやつだっけか」
異世界には様々なクエストを斡旋する職業があった。そこでバイトしていた人物と接触し、兄弟プレイヤーのことをたずねたのだ。実の兄弟というのは意外と少なくて印象的だったらしい。
「個人情報ダダ漏れかよ」
「悪いことしても気付かれねえと思ったんだろうけどさ、そうはいかね。天網恢恢疎にして漏らさずってヤツだべさ」
「は? オレらが何したって言うんだよ」
「やっと本題入るべな。<帰還>初日22時頃君らは偽造貨幣の使用を試みた。そだべ?」
「なんの証拠もねえなあ」
エリドゥはとぼけたが、次の言葉で表情が固まった。
「<具現化>使えばなあ。一切証拠は残らね。だがよう。アンタ方が最初に実験した自販機。あれなあ。防犯カメラに残ってたわけだわ。アンタ方が何回も実験している様子がぁ、カメラに撮られてたの、ちゃんと残ってるわけさ」
「なんのことだか。ただそこで飲み物買おうとしたらうまく金が入らずまごついてしまった、ただそれだけのことさ」
必死にごまかそうというのがよくわかる。嘘があまり上手ではないらしい。
「ただなあ、防犯カメラは商品充填から次の充填まで全部撮ってた。その間、利用したのはアンタ方だけなんだよなー。充填業者は売り上げも釣り銭も写真データとして記録していたからな。アンタ方がたくさん釣り銭を持って行く防犯カメラの映像が証拠になるってわけさ」
「くっ」
エリドゥは背を向けて走り出す。
「行け、<木獅子>!」
エリドゥに向かって<木獅子>が突進する。
咄嗟にエリドゥはゴミ箱を掴んで投げつける。
怯まず突き進んで体当たりを食らわす<木獅子>。
派手に地面を転がるエリドゥ。
「ぐぅ、でも、思ったより大したことないなあ」
ゆっくり起き上がるエリドゥに再び近づく<木獅子>。尾城は自首を促す。
「大したことないようにしてやってんのさあ。早く降参して全部喋っちまえよ」
「そうは行かねえんだな。<ヴェスパ>」
起き上がりかけた体勢のまま、エリドゥが高速で移動しはじめた。
<木獅子>でも追いつけない。エリドゥの身体の下に何かいる。<擬神化>したスクーターらしい。
<木獅子>は追跡を諦めた。
尾城も玉緒も追いかけようとはしない。
「タマくん。大体わかったかい」
「ちょ、ちょっ、ぼやっとしか見えないから操縦難しいんすよね。ちょい待ってちょい待って」
玉緒は何かを操っているらしい。だから、じっと目をつむって立っていたのだ。
「ハイハイ、間違いない。志方高校の駐輪場すね」
「ああ、タカシんちだば。志方高って書いたら上から読んでも下から読んでもシカタタカシ」
「ああ、そういうことっすか」
「先回りするべさ」
「距離的にどうかな。尾行を警戒してエリドゥって子が遠回りしてくれてたらいいけど」
それから20分して、エリドゥと呼ばれた少年は、志方高校の駐輪場に姿を現した。
「遅かったな、兄ちゃん」
「しっかりまいたからつけられてないはずだ」
「あいつら何者だ?」
「<帰還者>だ。おれらのあっちでの名前まで特定してた」
「どこまでバレてる」
「<偽造貨幣:ニセガネ>のことも」
弟は突然兄の胸倉を掴む。ネフィリムの目が座った。
「ちゃんとシラを切っただろうなぁ、アニキよう」
「あ、当たり前だろ。『何の証拠もない』って」
胸倉を掴んだ手に力を込めて、駐輪場の壁に兄の背を叩きつける。
「おいおい、アニキよう。知らぬ存ぜぬがシラを切るってもんだろうが。2歳年下の弟からそんなこと習わなきゃわかんねえのかよ! <シュレッダー>で飲み込もうか」
「わ、悪い。だが、あの日、オレが自販機にいたのが防犯カメラに映っていたらしいんだ」
「それをブラフっていうんだよ! ありゃしねーよ、そんなもん」
「な、なあ。もし、ホントに映像あったらどうなるんだ?」
胸倉を掴んだ手をパッと離す。
「そうなったら、コソコソしてても仕方ないな」
「お、おい、まさか。やるのか」
「ああ、PKと同じだ。せっかくこの力を手にしたのに、たかが3万円で追われなきゃならないなんてたまったもんじゃないからな」
ネフィリムが言ったとき、獅子吼が辺りを震わせた。
「おなじじゃあねえべさ。これだから想像力の欠如したやつらは」
尾城が姿を現した。
「バカアニキが。つけられてたのか」
「そんなはずは!」
「いつだって足を引っ張るのはバカアニキだよ!」
「いや、尾行していたのはキミの方だよ。ネフィリムくん」
玉緒の腕に1羽の鷲が舞い降りる。
「<式神>ほどうまくは使えないけどね。空から見ていたよ」
「はん、それはそれは。でも、おじさんたち、姿見せてバカだろ。それともその小振りなライオンとワシでなんとかなると思ったの? <シュレッダー>安全装置解除!」
元はシュレッダーだったとは到底思えないほど、有機質で禍々しいデザインの<擬神化>だった。蛸のような触手をうねらせ、捕食時のクリオネのように頭部を開いて、その内部で鉄も砕きそうな歯をローラーのように回転させている。
「地球外生命体かよ」
尾城の<木獅子>が突進するも、触手は爪を通さなかった。上空から隙を覗う<木鷲>が触手に捕らえられるところを寸前で躱す。
「惜しい。もう少しでその鳥、こま切れ肉になったのになあ! イヌネコはたやすい。じゃあ、人間だったらどうなるかなぁ!」
ネフィリムは狂ったように笑う。
「偽造事件の真犯人は弟くん、アンタだろ」
尾城は言った。
「DOSマネーの広告を見ながら、そのシュレッダーを<擬神化>したことが事の発端だべさ。試行錯誤しながら<偽造貨幣>を造り出したアンタは、兄をそのシュレッダーで脅して協力させたんだなあ。何度も自販機で<偽造貨幣>の精度を確かめさせる中、<増殖>の必要性を感じたんだべな。満足いく出来のカードを約30万円分<増殖>させた。なぜ30万円分か。<増殖>のスピードが10分に1枚程度だからさあ。最後の精度確認に現れたのが深夜1時過ぎ。5時間後の早朝7時前に駅前のハンバーガー屋で<アヌンナキ>のメンバーが集合している防犯カメラの映像もある。それまでにできたのが30万円程度だったということだべさ。だが、それくらいで十分だったんだよな!」
そこまで淡々と喋っていた尾城は声を荒らげた。
「遊ぶ金になればよかったんだべな! アンタらにしてみれば、3回分程度の課金かもしれん。だが、その行為が! 汗水垂らして各地を回り、リサーチして頭を下げて商品を運んで、そうして努力した男のひと月分の思いまで、ぶっ潰したんだべさ!」
ネフィリムは狂ったように笑った。
「ひゃはははは! 搾取するものとされるもの! ただその違いだったんじゃないのか、おっさん! ひゃはははは! そして、オレたちのストーカー極めてるみたいで気持ち悪いよ! 自慢か! おまえたちのこと知ってますっていうクソリプおじさんか!」
「それを言うなら、兎耳のダンナに言ってくれ」
玉緒が言い、そして、もう一言付け加える。
「ボクは、兄のエリドゥくんに言いたい。弟を止めるのは兄の役目だ。だが、キミが手に入れた<擬神化>の能力は、逃走のためのものだ。キミが向き合わなくて誰が向き合うと言うんだい。大切な弟なんだろう」
兄は唇を噛んで立ち尽くす。
弟の笑いが奇妙な呼吸音に変わる。うねっていた触手も鎮まる。
「もう消えちまえよ」
ネフィリムは呟いた。
猛烈な勢いで触手が尾城と玉緒に襲い掛かる。
「キモいんだよ! どこまで知ってんだよ! 何見てんだよ! 消えろよ! 消えちまえよ!」
触手は弾力があるのに、硬さは鋼鉄ほどもある。それが鞭のように振るわれるのだ。<木獅子>も<木鷲>も躱さねばひとたまりもない。
「タマくん。あれを出すしかないべさ!」
尾城は叫ぶ。
「白旗を出しても、もう遅い!」
ネフィリムは尾城と玉緒を追い詰める。
「<擬神合身>!」
玉緒が叫ぶと<木獅子>と<木鷲>が虹色の光に変わる。
触手の鞭でその光を叩き潰す。
「ギイッ!」
吹き飛んだのは、触手の方だった。
体液のようなものが飛沫く中で、光がひとつの形にまとまり始める。
「グリフォンの爪は、宝を奪う者の身を引き裂くためにあるんだってさ。これも兎耳のギルマスの受け売りだけどね」
現れたのは、頭が鷲で、胴体が翼を持つ獅子の姿だった。
伝説の生物グリフォンだ。
触手を切られて激昴したネフィリムは叫ぶ。
繰り出した触手をグリフォンは爪で引き裂いていく。
高く飛び上がったグリフォンは舞い降りると、禍々しい擬神を真っ二つに切り裂いた。
<シュレッダー>は光の粒と化し消えた。
だが、それでも、ネフィリムはグリフォンに向かって行った。手には小さなナイフのようなものを持っている。そんなものでグリフォンと戦えるわけがないが、半狂乱になったネフィリムは構わず突進した。
グリフォンは難なく頭突きでネフィリムを吹き飛ばす。
起き上がる間も与えずグリフォンは駆け出す。
「ひとおもいにやってくれぇえええ!」
ネフィリムは覚悟を決めた。
だが、グリフォンはトドメを刺さなかった。
エリドゥが弟との間に入って身を挺したのだ。彼の<ヴェスパ>を初めて逃走目的ではなく、弟を救出するために用いたのだ。
「今30万を用意するのはムリだ。だが、必ず返す。自販機の仕事の人にも悪かったと伝えてくれ」
「クソアニキッ!」
エリドゥはネフィリムの胸倉を掴む。
「目を覚ませよ! オレたちは負けたんだ!」
「アニキ、オレはまだ、戦える! 戦えるんだ」
「お前だってこのままじゃいけないってわかるだろ、おい。分かってくれよ。なあ! 今ならやり直せるんだ。おっさん! こいつが返さないっていうならオレひとりでも返す。だから、少し待ってもらえないか」
尾城と玉緒は顔を見合わせてから言った。
「3年間待つべな。能力を悪用して儲けた金ならいらねぇべさ。しっかり働いて返せ。<アヌンナキ>のメンバーが同じようなことしないか、気をつけてろ。どうやって返せばいいかは、また君に接触するから覚悟しといてくれ」
「分かった。じゃあな。ほら、行くぞ」
弟を<ヴェスパ>に乗せて去っていく様子を尾城と玉緒は黙って見送った。
「よかったね。観念してくれたみたいで。ボクの<擬神合身>も上手くいったみたいだし」
「そうでもねえべさ」
グリフォンの姿は既になく、砕けた獅子の像と鷲の像が地面にあった。
「さて、どうやって持って帰るべな」