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98話 アクセサリー

 「新しいジョブの錬金術師、これの【道具生成】で新しい防具が出来るかもしれません」とルーク君、


 新しい防具?どういう事?


 「あっ」とララさん、

何々?


 「鍛冶師の作れる防具には兜、鎧、盾、小手、足当て、靴が有ります」とルーク君が、

「だけど、そのどれでもない種類の防具が有ります、それが防毒のネックレス、魔女のピアス、火の指輪です、これらは未だに誰も作り出せてはおりません」とルーク君が語った。


 ララさんを見ると固唾を飲んでいる。


 そしてゆっくりとララさんが口を開き「ええ、防毒のネックレスはこの国には3つ、2つは王と第1王子が肌身放さず持っているわ、残りの一つはボルト・クリフ公爵が肌身離さず」とララさんが神妙に、

「そして魔女のピアスはブリザ国の秘宝この世界にある残り1つと言われる物、火の指輪はこの世界に2つだけと言われる物、帝国に1つ、龍の王国ドラグーンに1つ、どれも国宝級の物、それが量産出来るというの?ルーク君」とララさんが神妙に……、


 「そのアクセ……国宝の効果を教えて」と言うとララさんが神妙になった。

「防毒のネックレスはレベル3までの毒を完全に防ぐのよ、だから王と王子が肌身離さず装備しているものよ」

ああ、暗殺防ぐ為にね。


 「魔女のピアスはMPを50も上げる物、これはもう世界に1つだけだと思われててブリザ国の宝物庫に大切に保管されているらしいわ」

うん、装備しないなら意味無いね。


 「火の指輪は装備していると【火の指輪】と唱えるとファイアの様な効果が出るのよ、でも使い過ぎると壊れるから装備だけして使って無いのよ、それでも意味が有って何と装備していると魔物の火属性の攻撃を10%程減らせる効果も有るのよ」

壊れるのか、じゃあEFの燃える杖とかの方が使えるね、あれは壊れないから。


 「成程……」


 ……、


 しょぼいな、


 何でこうなっている?


 よし考えよう。

まずこの世界無駄にリアル、まあ現実の世界だから仕方がないんだが普通のMMORなら、例えばハジーメのダンジョンで宝箱が10個有ってプレイヤーと言うか100組の6人パーティーが攻略したら6000個の宝箱を開けれる。

宝箱10個のその内の1個が防毒のネックレスなら100組で600個手に入れれる事になる。

ダンジョンが100個有るなら6万個が入手可能にある。


 だがこれはリアルのゲーム風の世界、だからハジーメのダンジョンで手に入れれる宝箱は10個だけ、何人攻略しようが最初に宝箱を開けた人間にしか手に入れれない。

だから10個の宝箱のうちの一つが防毒のネックレスなら1個しか手に入らない。

ダンジョンが100個なら100個だけ、それがこの世界の総人口に対しての数。

うん、少なすぎ。

それどころかララさんの「若葉の枝はこの国に16本しかない貴重品なのよ、新しいダンジョンが見つかった時に稀に宝箱でしか手に入れられない物」っていう発言から考えて5000年の歴史の中で唯の1回切り、総人口どころか歴史上(5000年)で産まれた人数で割らなきゃいけない。

そりゃあ国宝にもなるわ、


 で、肝心なのが生産出来るかどうか、

よし確認を、生産で防毒のネックレス!

銀0.5 毒消し20 毒蛙の胆石1と表示された、

「ララさん銀0.5㎏ 毒消し20個 毒蛙の胆石1個持ってる?」

「多分有ると思うけど……それって」

生産で魔女のピアス!

「星型の輝石1個 マジカラ草5個 針1個は?」と聞いたら「あるわ」と言ったから「用意して」と言ったら代わりにナナリーが動いた、

次は火の指輪!

「すいませ~ん後追加で銀0.1㎏と火人形の瞳1個」とナナリーに頼んだ。


 「ナナリー鉄1.2㎏と木0.4㎏もお願いね」とララさんがナナリーに頼んだ。

ん?何を作らせるつもりだ?と言う目で見たら「一応確認にね」と言われた。


 ナナリーが持って来た物をアイテム欄に入れた。

で、生産、防毒のネックレス、生産開始!カンカンカン……出来た。

生産、魔女のピアス、生産開始!カンカンカン……出来た。

同じく生産、火の指輪、生産開始!カンカンカン……やっぱり出来た。


 うん、国宝3種が簡単に出来てしまった。

ここから考えて、本来は量産出来る様にする予定だった物

つまりだ、本来はやったー防毒のネックレスを拾ったぞ、よしボス戦だ、このボス全体に強い毒攻撃するぞ、よし皆に防毒のネックレスを付けて対処しよう、1個拾ったから5個生産するだけでいいぞ、

って言う1個生産しなくて良くなるくらいの価値しかない……はずだったんだろう、


 どうしよう?常識的に考えて見せない方がいいんだけど、それが出来ない。


 確かに目立ちたく無い、だって殺される危険があるからと言うか監禁される可能性の方が高い、

それは嫌なんだけど……この世界の現状がなぁー、


 そうなんだよ酷すぎるんだよ、目立ちたくないと言っていての目立ってしまうなあーの実は承認欲求満たしたいとかじゃなく人として何か手伝いたいと言う気持ちがでかいんだよ。嫌嘘じゃなく。


 俺が一番したくないは死にたくないでは有るんだが助けれるのに助けないも人としてしたくないんだ。

うん、自分で言うのもあれだが自分は善人側だという自負が有る!

で、目立ちたくは無いは死ぬ可能性を高めたくないで有って死ぬからしたくないでは無いんだよ、

目立ってもいいじゃん死なないならという気持ちが……、


 良し、瞬間移動系のスキル!

 

 ……、


 有った、

【テレポート】【縮地】【黒穴】【次元門】等々、

まあ【テレポート】だろう、

調べたら案の定、行った事のある町やダンジョンに行けるというスキルだった。


 よしこれを覚えれば最悪逃げ出せる、出来れば別の町にも行けれるようにしておきたいが。

誘拐されてもこの町に戻れるだけで御の字だ、

只スキルポイントが無い、


 仕方が無い、明日稼ごう。


 ……、うん見せよう、大丈夫ララさんが付いてる、


 出ろ、防毒のネックレス、魔女のピアス、火の指輪。

机の上に3つの国宝達が並んだ、

「ララさん見てくれ、こいつ(達)をどう思う?」と聞いた。



 ララさんは右手で頭を押さえた。


 「見せなくていいものを」と少し笑みを浮かべながら答えた、



 えっ、そんな反応?

 「見せなくていいものを」と言ってますが内心は喜んでます。

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