91話 ルーク君なりの考え
「そしてルーク君の今の考えだけど……」
「70点ね」と、
低すぎだろおっ、何でそんなに低いの?自由に振り込めるや数値が6では無い事に気付けてそんな点数なの?
じゃあ100点はどこまで気付けなきゃいけないの?
「まず一番悪い点はパーティー能力だけで考えてる事よ」とララさんが答えた。
「盾士になるのに3、3、3、6、7、8の数値に【母親似】を付けただけじゃ盾士は無理だからそれ以上の理由があると」と言いルーク君を見据えた。
「ルーク君、何故?それ以上の理由をパーティー能力だけで考えたのかしら?」とララさんが聞いた。
「ルーク君は知ってるわよね?鋼の存在を」とララさんが言ったらルーク君が気付いたみたいだ、
「鋼が作られたなら当然鋼の防具も出来るのだから鉄の鎧を装備した者よりパーティー能力のたふさが低くても大丈夫とは考えなかった?」と、
……、
「すいません」とルーク君が答えた、暗い顔だ、
いや合ってるよ、考え方は間違えたかもしれないけど答はずばりレベルだから、
「ルーク君、貴方のパーティー能力を教えて」とララさんが言ったら図星を指されたという顔になった。
「はい、4、5、4、7、5、5です」と怯えながら答えた、、
えっと、それがどういう関係が有るんだ?
「そうね、じゃあどうしてパーティー能力だけで考えてしまったか分かる?」とララさんがルーク君に聞いた、
「はい、自分のパーティーの能力が悪いのでそれを補える能力をユウさんに求めました」と、
……、
そうか、ルーク君はパーティー能力が悪いのか、確か人間の最低値はオール4だからルーク君の4、5、4はかなり悪い方だな、だからそれを覆せる答えを求めてしまったという事か。
「そうね、それともう一つ間違ってると言うより知らないから教えるわ……ユウは……異世界人には常識が通じないわ」と、
おい、人をとんでもない馬鹿みたいに言うな、そりゃあちょっと否定しずらいが、まだ覆せない程の間違いはしてないぞ、
「ルーク君が家に帰ってる間にとんでもない事が山盛りだったんだから」と、ちょっと噛み締める様に言われた。
「まだ確定では無いんだけど、一つ、ポーションなんかを生産出来る」とララさんが言うとルーク君が心底驚いた、
「本当ですか?」
「まだ確定では無いわよ、でもほぼ決まりだと思うわ、勿論後で確認しましょう」と、
「一つ、スキルをスキルポイントと交換で付けれる」とララさんが言うとルーク君が「はい?」と返した。
「私なりの解釈なんだけど、多分魔物を倒したりなんかするとスキルポイントという物が目には見えないけど貰えてるんじゃないのかな?それで使ってスキルと交換、いえお金みたいな物ねスキルポイントって、それでスキルを買って覚えていく、それが女神様が作ったこの世界の理何だと思う」と言うとルーク君は少しだけ驚いただけで状況を飲み込んだ。
適応力有り過ぎだろルーク君、この世界の常識覆す発言だぞ、良く飲み込めるなあ、
「それだとユウさんは女神様と関係のある種族になりますが?」
「ええ、女神と同じ種族である可能性が濃厚よ」とララさんが答えた、
ルーク君はさほど驚かずに、「やっぱりそうですか、異世界人なのに僕達と同じ言語ですから、女神様と同じ種族なら女神様より言語を教えて貰った僕達と同じで当然ですね」とこれまたあまり驚かず受け止めた。
すげえなルーク君、俺が君の立場だったら騒ぐよ、無駄に大阪人の血を騒がせて、
賢い上に大人な行動、出来るな、
知識はララさんに与えられたがそれをどう使うかは己の問題、その点ルーク君はトップクラスの判断力、
類は友を呼ぶか、
「気を付けなさい、人は都合の良い様にしか見えなくなってしまうものなのよ、期待値が高ければ高いほど」とララさんがルーク君を説教した。
「はい」とルーク君が深く心に刻んだようだった、
「期待値を遥かに超える結果を見せられて混乱する事もあるけど……」とボソボソとララさんが呟いている。
それは別に良いだろ、上回る分には、
「続けるわよ、一つ、スキルの性能が分かる、これはユウが説明するわ」
「えっ、ちょっと待て、スキルの性能なんて分からないぞ?」
「何言ってるのよ、さっき散々【母親似】は6ポイント母親に似せて振り込むだの、レベMAXで産まれてくる子供は必ず【母親似】が付くとか説明してたでしょうが」
「いやそれは書かれている事を言ってただけだよ」と言うと、
「その書かれている事を見るがすごいのよ」とララさんが返した。
「私達こちらの人間にはそれが見れないのよ、だから召喚士が召喚出来なかったのよ」とララさんが言うとルーク君が「えっそれってもしかして」と聞いてきた。
「ええ、打の召喚石のタックや絡の召喚石のグルーグや癒の召喚石のピュアピ、まだ見つけてない軍の召喚石のセブンラン、全ての召喚石の発動スペルが分かったわ、明日皆で調べましょう」とララさんが言うった。
「本当に凄いですねユウさんは」とキラキラと輝く目を向けてくる。
駄目だ、ルーク君が危ない宗教に目覚めそうだ、それも俺が教祖の、洗脳とかないと、
「いや俺普通の人だから、女神と同じ種族と言うか、同じ星から来ただけでこの星の人達と変わらないぞ」と、
「どこが?」とララさんのつっこみ、
「いや能力は違うが人格的にはどこにでもいるレベルでしょ?」と言うと、
「人格的には悪い方よ、……良い意味でね」と、
そうなの?悪い方なの?結構自分は善人だと思っていたんだが?
「そうか、悪い方か、ちょっとショック」と悲しんだ、
「そこが悪い所なのよ!とんでもない才能が有るくせに自分が下だと見ているから余計質が悪いのよ、ちょっとは図に乗りなさい、こちらはそれが嫌ならちゃんと歯向かうからそれが普通の対処なのよ、上なのに顔色伺い過ぎるから下の方が調子に乗って余計な軋轢を生むのよ」と怒られた。
「いや下が調子に乗るもクソもまだ下が居ないんですけど?」と答えた、
2人が何を言ってるんだ?と言う顔をした。
ララさんが呆れ顔になりルーク君が「流石はユウさん」と小声で言った。
ララさんは心底呆れた様子でルーク君の方を向いた、
「良いルーク君、私達で守るわよ、ユウもこの国も」とララさんが言うとルーク君が嬉しそうにそして誇り高い命を受けた歴戦の戦士の顔で「はい、この命に変えましてもユウさんの為にもこの国の為にも頑張ります!」と、
あれ?何か漫画とか偉人のドキュメンタリー番組のこの時歴史が動いたみたいになってるんですけど?
気のせいだよね?




