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88話 奴隷と性奴隷

 ララさんとシシリーとナナリーが奥に引っ込んだ、

引っ込む前に「今の話はよそではしないでね、特に教会に聞かれると普通に暗殺されかねないから」と怖い言葉を残して、

そうだね今の話はぶっちゃけ女神を馬鹿にしている話。

教会にバレたらやばい話だわ、自重しよう。


 ……、


 ミネス冒険者ギルド、

今俺はここに居る、良くあるギルドの丸テーブルに座っている、丸テーブル1つに椅子6脚、一つのパーティーのメンバーが6人だから分かるんだが何故丸テーブル?

これってやっぱり円卓の騎士みたいな理由なのかな?それにしたらパーティーリーダーってシステムだし違うのかな?どうなんでしょうね?


 ……、


 暇だ、暇になってしまった、さっきまでは忙しい?状態だったのだけど話し合いが終わってやる事が無くなった。

 いややる事はいっぱいあるんだ、残りのメニューを調べたり、侍や舞踏家が弱い理屈を調べたり、使えそうなスキルを探したりと、


 でも脳みそを使いたくない、これ以上使うと知恵熱出るぞ。


 眠くは無いが布団に包まりたい、それか風呂に入りたい、


 ……、


 右手を伸ばし左手で右肘を握って枕にしていると、

「ただいま戻りました」と声が聞こえた。


 ルーク君が帰ってきた。

「おおっお帰りルーク君」心から喜んでしまった。

「はい、只今戻りました」とルーク君が返した、その姿は男の俺でも惚れてしまう位さわやかで自信と優しさにあふれた顔だった。

こんな頼りがいのある11才見たことねえ、


 「で、どうだった?」と聞いた、お泊りの許可は取れたのかい?まあルーク君なら3才でもお泊りの許可位取れそうだけど一応聞いてみた。

「はい、親には3年契約の奴隷になる事で鑑定付けて貰ったという事で話を付けてきました」と、


 ……ん?


 あれあれ?今変な事が聞こえたと思うんだが?


 「ルーク君お帰り」と奥からララさんが来てルーク君に話しかけた。

ララさんの服が最初に出会った普通に服になっていた。


 「で?どう落としたの?」とララさんがルーク君に聞いた、

落としたの?どういう意味?


 「はい、詳しくは言えないけどユウさんと言う凄い人に出会ってララさんとルルさんとリサがお嫁になる事が決まって僕は3年契約の奴隷になるって事で鑑定をレベル2にして貰ったと言いました」

「それとその後にリサも鑑定付けて貰った事にしました」と、


 「そうね、その辺が落としどころね」とララさんが答えた。


 「いやちょっと待て、何がどうなってそうなった?」と聞いた、

何故ルーク君が俺の奴隷になっているんだ?

「そうしないと鑑定付けた理由が無いでしょ?」とララさんが答えた。

「いや無料(ただ)で付けたで良いじゃ『『それは駄目よ(です)』』」


 「無料(ただ)で鑑定付けたって言えば逆に不審がられるわよ」

「そうですよ、ユウさんはまだ意味が分からないかもしれないけど鑑定を無料(ただ)で付けるはこの世界では常識が分からない人扱いになります。だから対価を払って付けて貰ったにする為に奴隷になったが一番都合が良いんです」


 「いや言いたい事は解るんだけど……、奴隷安くねえ?」

「安い?」と二人が不思議そうに聞いてきた。

「いや簡単に奴隷になるんだなって思って……普通最後の手段じゃない奴隷になるのって」


 「それはかなり昔の奴隷の話よ、今は最低限の保証はされてるわよ……ただ奴隷の中に性奴隷ってのが有ってこれは結構死亡率が高いわ」と、

はあ?性奴隷で死亡率が高い?意味が分からんぞ。


 「簡単に言うと普通の奴隷は妊娠したら母子共に責任を取らないといけないのよ、でも性奴隷は妊娠したら金貨1枚渡せば破棄する事が出来るのよ、だからまず死ぬわ」

「死ぬの?」

「ええ、お腹に子供がいるのに金貨1枚で一人で育てなければいけないのよ」

「産むまでは何とか金貨1枚で育てられるわよ、でもその子供が稼げるようになるまでは無理でしょ、だからよ」

「じゃあ何でそんな制度にしたんだ?」

「そうでもしなければ買われないからよ、手や足を失ったりした人間を買いたがる人なんていないわよ、でも性奴隷制が有れば買う人間がいるのよ、そして運が良ければ生まれた子供がすごいユニークスキルを持ってる場合がある、だから需要と供給が成り立つのよ」

「でもユニークスキルが付く確率って何も無しでも25%だよね?」

「ええそれでも0じゃないから、それに賭ける人が出てくるわ」

厳しいとても厳しい、ただでさえ詰んでいるような世界で手や足を失った人間、

……それに賭けるしか無いのか。


 「それも女の子だけの特権よ、手足を失った冒険者の男なんてまず間違いなく半年以内に死ぬわ」

そうか女の子はまだ体が売れる、でも男は体も売れない、手足を無くした時点で終わりか、

「助け道は無いの?」とララさんに尋ねた、


 ララさんが神妙な顔をして「もうすぐルルが帰ってくるわ、それ次第ね」と、

ん?どうしてルルさん次第なの?ルルさんなんか凄いユニークスキルでもあるの?


 「ただいま~」とリサちゃんの声が聞こえた、

入口の方を見るとリサちゃんとルルさんが立っていた、だがその後ろに3人の女性が居た、

一人は30代いくかいかないか、二人は15~18歳位の若い女性、3人とも美人だ、それもかなり、ただ、ただ一つおかしな部分がある、

そう頭の上に耳が付いている……ウサギの……、

もしかして彼女達が兎人族ってやつなのか?


 「ユウお兄ちゃ~ん」と言ってリサちゃんが腰に飛びついてきた、可愛い、すごく癒される、

そして「あのね、リサねユウお兄ちゃんにお願いが有るの、聞いてくれる?」

いいでしょう、聞きましょう勿論叶えましょう、リサちゃんに恩返しが出来るなら例え火の中水の中……、


 「ユウお兄ちゃんに奴隷を買って欲しいの♪」


 ……、


 お願いレベル高すぎいいい。




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