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83話 戦争と言う名の稼ぎ

 「という訳でライア公爵軍が初戦を圧勝したのよ」とララさんが答えた、


 何と言うか流石は異世界、

常識が通じない、それも事戦争になるともう無茶苦茶だわ、レベルやスキルが有るせいでそれこそ漫画やゲームの様な無双が出来る、

まさにゲームの様な世界だわ。


 それこそアニメの様な「3分で?3分で我が軍隊が全滅だと!」となりかねない、怖い怖すぎだろ異世界、寄りかかる物が何もないとか怖すぎだろ、

それも【雪上歩行】みたいなチートに見えないスキルでもチートに成り兼ねないと、

何を信じて生きていけばいいんだ?


 ……、


 良し分かった、絶体目立つなですね、大いなる力には更に大いなる力が伴ってる者が攻めて来るですね、

こんな世界で目立てるか!


 「その国境戦で圧勝したデューク・ライア率いる第1騎士団を止める方法を持たないガイル侯爵軍は敗戦を繰り返し、ライア公爵第1騎士団は進軍を進め、無論ライア軍は第2騎士団、第3騎士団を更に投入でガイル侯爵騎士団は半壊、これは文字通り半壊、ガイル侯爵騎士団は30%戦死、重傷者20%、捕虜10%で生きてた者も半数は逃亡したから」

いやそれは普通半壊じゃ無く壊滅って言うと思いますよ。


 「無論我がミネス公爵家もバロン侯爵家に進軍、バロン侯爵家を潰してバロン侯爵家の遠縁の者にポロク侯爵家って名に変えさせて家を立て替えさせる位にはボコボコにしたわ」

凄くボッコボコです、


 「勿論他の公爵家も動いたわ、マニャ公爵家はローゼン侯爵領に、クリフ公爵家はギルス侯爵領に、トルネ公爵家はここヤアル侯爵領に進軍したわよ」

「えっ、ちょっと待って!ここミネス公爵領じゃ無いの?ヤアル侯爵領なの?」と聞いた、

「ええ、ここはヤアル侯爵領のリュオーの町よ」と普通に返した、

だがシシリーとナナリーがものすごくおかしい顔になった、

そうだよね、今いる所が分からないって現実ではあり得ないもんね、

「ここって大阪じゃ無いの?東京なの?」って聞いて来る見ず知らずの人に会ったら速攻逃げるよね、

うん、気持ちは分かるよ、でもその目は向けないでください、シシリーもナナリーも少し殺意入ってるよね?これが有名な殺気ってやつか。

大丈夫ですララさんに危害は加えません、安心して殺気を消してください、それとその顔止めてください可愛い顔が見たいです。


 まあララさんが旦那とか言っていたから何もしてないけど言って無かったら腰に差した剣に手を掛けるくらいはしてたよね、うんちょっと身長が縮んだよね、飛び掛かれる為に、

怖いわ、知らなかったよ転移して町民の女の子に普通に聞く「ここってどこなの?」にこんなにも死亡フラグが含まれてるって事が、


 「で、最終的にガイル侯爵家とバロン侯爵家は遠縁の者に名を変えさせて継がせて、他の三家は半壊とまではいかなかったけどそれなりに痛手を受けたわ、で王家は王のすげ替えで第5王女を王にしてデューク・ライアが入り婿になったわ」

はいララさんの見事なまでのスルー、じゃあこっちもスルーで、後で全部言うからシシリーとナナリー可愛い顔して待ってて、


 「王家を乗っ取ったのか」と言うと、

「乗っ取って無いわよ?ちゃんと次の世代でマニャ公爵家から嫁貰ったわよ」

「そうなの?ライア公爵家に都合の良い様な政治とかしなかったの?」

「しないわよそんなことしたら他の公爵家が黙って無いわよ」と、

成程デューク・ライアがもしライア公爵領にとって有利にした政治をしたら簡単に戦争になる、だからそれをしないで平等な政策をしたのか、

「戦争は良くするの?」と聞くと、

「そうね領同士位になるともうしてないわ、普通の戦争はリベルとの豪雪防衛戦が最後よ」

「あれ?イコルの町での戦争は?」

「一応戦争になるけど100人位の小規模ばかりよ」

「えっ?何でそんな小規模な戦争ばかりしているの?」

「見栄と政策ね、リベルは税金が高いのよ、うちのミネスと戦争しているからって理由で、でもそれで集めた税金より遥かに少ない金額しか使って無いわ、弓兵も居ないし」


 それって……、


 「つまり金を得る為に戦争している振りをしているって事よ」

なんだそれ、クソみたいな理由だな、

「ん?兵士が死んでいるんだよな?」

「勿論よ」

何だその馬鹿みたいな戦争は、早く終わらせろや!

「そんな戦争しているの?終わらせられないの?」

「終わらせようとリベルに攻めた事が有ったわ、でも焦土戦をやられたから逃げ帰ったわ」

「焦土戦をやられたの?」

「ええ、2回ね、3度目はする前に進軍を止めたわ」

「だからこっちもイコルの町で焦土戦みたいに見せかけているのよ、実際は最低限しか備蓄してないだけで」

「何その不毛な争いは」

「そうよね不毛よね、でもだからと言って攻めたらもっと不毛になるから、一応現状でこちらは儲けが出てるから放置している感じよ」

何で儲けが出るんだ?「儲け出てるの?」と聞いた、

「ええ敵兵の装備品で、我が領は鉱山少ないし鉄を加工する鉄製作所が有るから黒字になるわね、兵士も実践訓練出来るし」

実践訓練を実戦でするとか意味分からん、

「じゃあ向こうは損しているのに何故続けているんだ?」

「向こうも得しているわよ王家と貴族だけだけど」

「じゃあ損しているのは?」

「向こうの国民、リベルは貴族と平民の格差が大きいのよ、平民にはランク2のダンジョンに入れない様にして」

成程「じゃもう滅ぼした方が良くない?」

「それが難しいのよ向こうの国民はこっちが戦争仕掛けていると思っているのよ、でその中で進軍したら危険過ぎるわよ、焦土戦もするだろうし、しかもそれをこちらの所為にするだろうし」

そうかそうそう簡単にいかないか。

「まあ、今はそれより重要な事が有るから」とこっちを見た。

「いやほっといていいのか?」

「ええ、少しずつ諜報部員を使って修正しているから、多分……貴方の所為でとんでもない事になるんじゃないかしら?」

おいなんで俺が関係する?

「どういう事?」

「正直言うと解らないわ」

「いや解らないって何だよ」とちょっち怒った振りをした、

「解らないのよ本当に、でも貴方が何かをして何かが起こるという事は解るわ」

だから人を問題児みたいに言うなよ。

「はっきり言うとリベルは綱渡りみたいに危ないのよ、そこに貴方と言う問題児が現れた、何かしでかしてリベルが崩壊しそうなのよね」と空中頬杖付かれながら言われた。

嘘俺の評価低すぎ?


 「で、話しを戦争の話の前に戻すわよ?」とララさんが答えた。

またまた見事なスルーで、あれ?何の話だった?

「つまり、良いユニークスキルは価値が有ってそれ目当てで結婚、婚約が決まるのよ、それに要らぬちょっかい掛けたら簡単に戦争が起こるわ、誇りもあるし見栄もあるから」

「そうだね、さっきの話で良く分かったよ」

マジ地球より戦闘狂な世界だわ、そらそうか、国民全員が戦闘経験があるなら戦闘で片を付けるが普通になるのか、うん怖いね、これも目立つなですね、本当に怖いな異世界。


 「だからシシリーとナナリーのユニークスキルを外して欲しいのよ」とララさんに言われた。


 何故そうなった?

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