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6話 千円札はチート

 「無理ですね」とルルさんが言った。


 「採取依頼であっても途中でホーンラビットやビッククロウ等に出会う場合があります、なのでレベル1だと死ぬ可能性があります、だから採取依頼もさせる訳にはいきません」


 そうだね、ホーンラビット?多分角の生えたウサギ何だろうが、どれだけ強いかは分からないが俺より強いのであろう、仮に同じくらいだとしてもやるかやられるかになる、つまり50%で死ぬ、生き残ってもほぼ瀕死状態、採取依頼の薬草食って直しても採取依頼が失敗する。

させる訳にはいかないわな。

出会う確率が10%であって、勝つ可能性が50%であっても、結局死ぬ可能性が5%ある、

20回に1回死ぬ仕事をさせたくないのは当たり前だ、

ってか俺が正直嫌だ。

でもそうやってレベル上げないと何時まで経ってもレベル1のままだ、


 そうだ、誰かと臨時のパーティ組んでレベル上げ手伝ってもらうとか?

レベル10くらいになるまでずっと防御しとくとか?


 駄目だな、それ働いてないもん、只の寄生だもん、報酬要らないとしても経験値奪われるだけだもん、

対価としてお金払うとかしないといけない、そのお金が無い、出世払いなんてして貰える訳が無い、

信頼も無い、それもレベル1今まで何してたんだ?ってやつ信頼できる訳が無い。


 「大丈夫だよ♪」リサちゃんが言った。

「私と同じ仕事すればいいもん♪」

私と同じ仕事?どういう事?リサちゃん働いているの?その年で?

「私と一緒の配達とか掃除とかお料理のお手伝いとかすればいいんだよ♪」

そうかその手があった、

そうだ、そらそうだ、考えて見たら1才の赤ん坊がレベル5なんだよ、

だったらどうやってレベル5になったんだって事だ、

魔物を倒して?いや1才だぞ、そんな訳があるか、

じゃあどうやって?決まってる魔物を倒す以外にレべルを上げる方法があるって事だ。

ゲーム的な常識で考えるなら依頼だ、依頼と言う名のお手伝い、ゲームで言うならお使いイベントを受けて達成でお金と経験値が手に入るはず、

それでレベル上げてから魔物討伐すればいけるかもしれない。


 「リサちゃん残念だけどリサちゃんのお仕事では食べていけないのよ」とルルさんが、

あーっそうかそりゃあそうか、子供のお手伝いだもんな、家賃や食事代は稼がないよな。


 「大丈夫です!」リーク君が言った。

「うちの家に住んでもらいます、食事も出します、なので生活出来ると思います」と、

えっいいの?ってか両親に何の相談も無く決めていいの?両親怒らないの?犬猫じゃないぞ、

普通犬猫でも駄目なのに、

「大丈夫です、僕の鑑定をレベル2に、妹のリサをレベル1に、その対価として数年ほど住む場所と食事を提供するなんてのは同然のことですから」

はい?

千円札を見せただけなんですが?

千円札見せただけで数年の住む場所と食事出るとかどれだけこの世界の単価低いんだよ。


 ルルさんそこの所どうなんですか?


 「そうね、私も鑑定レベル1が手に入ってるし、ルーク君がいきなりレベル2になってることから、

鑑定ポイントが2000以上有るのは確かな様ね」

「2000ポイント以上なら金貨3枚、30000リアの価値はあるわ」

「二人に与えたんだから60000リア、6年住む所と食事を提供してもお釣りが出るわ」

えっ、ちょっと待て、今の話だと1年の住む所と食事代が10000リアで済むってことだよな?

一年360日って考えて1日30リア未満で住む所と食事代が賄えるってことだよな?

宿屋に泊まってでは無いとしても30リアは3000円以上はするんじゃないの?

じゃあリサちゃん俺に3000リア30万円くれたって事?

ちょっと待てちゃんと確認しよう。


 「あの、変なこと聞いていい?」

3人が何?って顔、

「1年何日?」

ルルさんとルーク君が驚いた。

ですよね、

仕方ないんだ、本当に知らないんだもん。

「462日♪」

有り難うリサちゃんおかげで良くわかった。

地球より長いと、

「じゃあ、1カ月は?」

「38日♪」

じゃあ12カ月地球と同じか、

良く考えたら1カ月とかなかった場合があったな、

1カ月って何ですか?とか言われなくて良かった。

1週間は聞かないでおこう。

「じゃあ、1日の宿屋の値段は?」

リサちゃんが考えてる、

「普通の1人部屋の宿屋なら1食付きで20リアから30リアでしょうか」と、今度はルーク君が、

リサちゃんには難しかったかな。

「騎士団の保護を受ければタダで1食と雨露凌げる場所を提供してもらえますが、次の日に釣り餌させられたりしますからお勧めしません」

「釣り餌?」

「囮役のことです、魔物を森から出す役です、危険な任務なので命の保障がありません」

「流石に成人したばかりの人にはさせないでしょうが、絶対では無いし断ることが出来ないので止めた方がいいです」

ああっそういう事か、ただの代わりに危険なことさせられると、

やらないわ、レベル1ならまず死ぬ。


 取り敢えず、リサちゃんが大金くれたことは分かった。

マジにリサちゃん天使♪

でも流石におかしい、

いくらなんでもそんな大金見ず知らずにあげるとか、

お兄ちゃんのルーク君も「おい」と言っただけで許してるしで、


 「リサちゃんは何で俺に3000リアくれたの?」

ルルさんもそれ聞いて嘘って顔をしている。

「ユウお兄ちゃんだから♪」と嬉しそうに答えた、

ルーク君を見た、兄貴としてそこはどう思うのと、

「リサは【運命の出会い】というユニークスキルがあります」

「そのユニークスキルは自分にとって・・リサにとってプラスになるなら光り輝き、マイナスになるなら暗く淀みます、それでリサがユウさんを見かけたときに「あっピッカピッカだあ」と言って駆け出したんです」

「それで、3000リアあげると言い出しても強く止めませんでした」

「そうか、なるほどね」

スキルで必ず自分にとってプラスになるのが分かってたのなら30万円以上の金額を払ってもおかしくないと、

まあリサちゃんがそんな風に打算的に考えたとは思わないが、それでもプラスになるって分かってたなら

普通の人より簡単に出来るわな。

まあリサちゃんが天使は揺るぎないが、

「違うよ♪」とリサちゃんが、


 「ユウお兄ちゃんはリサの旦那さんだから♪」

「だから財産は共有なんだよ♪」と、



 えっ?

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