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5話 鑑定

 「あの、すいません、うちは討伐依頼は無いんです」

銀髪のポニーテールの赤い瞳の女の子が言った。

いや、討伐依頼なんて受ける気がありません、

死にます、多分一番弱い魔物にも瞬殺です。

でも、冒険者ギルドで討伐依頼が無いってのはおかしくない?

いや、採取依頼はあるんだろうが、普通討伐依頼がメインだよね?

あっ、それとも護衛依頼メインとかの商業向けのギルドかな?

「あのねルルお姉ちゃんこの人はねレベル1なの」とリサちゃんが、

恥ずかしい、だが事実です。

「えっ、嘘」とルルお姉ちゃんと言われた人が言った。

本当なんですレベル1なんです。

「本当なんだよ♪」とリサちゃんが、

嬉しそうに言わないでください、恥ずかしいです。

「だって、赤ちゃんですら・・」

そうなんですよね、1歳児の赤ちゃんですらレベル5なんですよね、すいません赤ちゃんより弱くて。

「あの、そういう冗談はやめた方がいいですよ、特に冒険者ギルドとかでは、信用にかかわる問題ですから、特にレベルを高く言って護衛依頼の報酬を良くしようとかする場合がありますが、それに対しての罰金刑がちゃんとありますから、低く見積もる場合は聞いたことがありませんが・・」

「いえ、本当にレベル1なんです、すいません」

「たぶん本当のことだと思うよ」とルーク、

「何て言ったらいいのかな、今日初めてレベル1が駄目なことに気付いたみたいな」と、

ルーク君正解、今日初めて気づいたというか、今日初めてこの世界に来たんだけど、リサちゃん鑑定して自分がいかにダメかを認識しました。

「あの鑑定してもらえば分かりますから」


 「本当なんですか?」とルルお姉さんが、お姉さんと言っても同い年くらいだが、

「はい、どうぞ鑑定してください」

「いえ、私は鑑定有りませんから、お姉ちゃんなら持っているんですが」

じゃあリサちゃんは?と見たら「私も持ってないよ」と、

ルークを見たら「僕も持ってないです」とすごく残念そうに言った。

そうなの?そうだそれなら彼女達に鑑定を付けよう。

俺はズボンのポケットから財布を出し千円札を3枚出して3人に渡した。

「それを、太陽に透かしてみたり、角度を変えて見たり、手触りを調べてみてください」と、

「凄い、細かい絵が描かれてる」とルルさんが、さすがに同い年くらいの子にお姉さんとは言えない。

「本当だあ、わあ、おじさんの絵が出て来た」とリサちゃんが驚いている。

ルーク君も「すごい」と言って色々試している。


 3人が千円札を色々調べている

「ルルお姉ちゃん右側も光に当てると縦に線が現れるよ」とか言っている。

「リサちゃん、しーっ、自分で見つけないといけないから」と言ったら、

うん、て頷いて黙々と調べている、

周りにいた子供達3人が何してるの?私たちも一緒に遊んでって感じで近づいて来た。

せっかくだから彼女達にも鑑定付けるか、

でももう一万円札が1枚と千円札が1枚しかない、

小銭は関係なさそうだし、一人だけ待たせるのも可哀想だから、

だから「ちょっと待っててね、順番だから後で皆にも貸してあげるから」と言っておいた、

嬉しそうに3人がうんと言った、

で、邪魔しちゃ悪いから3人を連れて向こうでと少し遊んだ。


 そろそろかな?と思って、

3人にちょっと待っててねと言って、リサちゃんたちの所に行った。

リサちゃんに「何個見つかったかな?」と聞いたら、

「8個♪」と返して来たので、

「じゃあ、僕を鑑定してみて」と返した。

不思議そうにリサちゃんがしている、

「試しにお兄ちゃんに鑑定って言ってみて」と言ったらリサちゃんが「鑑定♪」と言った。

「あっ♪出来た♪鑑定出来たあ♪」と言った。

よし、うまいこといった。

それを聞いたルーク君が、物凄く驚いていて俺を見た、

さあ、ルーク君もしてみなよって感じを目と顎で合図してみた、

そしたらルーク君が物凄く神妙に「鑑定」と叫んだ。


 ルーク君が驚きの声を上げた。

「レベル2だ」と、

「レベル2なの?」と聞いたら、

「はい、ユウさんのスキルが分かります、だけど、本当は上位5つなのですが、早着替えMAXと鑑定レベル1の2つしか分かりません」と、

「それに、MAXとかレベルがおかしくなってます」

「いや、あってるよ、スキルはその2つしかないんだ俺、それと早着替えのレベルはMAXで合ってるよ」

「えっ、本当に早着替えのレベルMAXなんですか?」

「うん、それはやっぱりおかしいいの?」

ルーク君が少し考えて「はい」と、

「まず、スキルのレベルがMAXになる人はごく一部の一流の人だけです、スキルのレベルはレベルが上がる度に上がりにくくなるので」

「レベル9からレベル10はレベル1になる場合の数10倍ともいわれてます」

「それでも、戦闘スキルは強い敵に使えば上がりやすくなるので、まだ無くは無いのですが、日常スキルの早着替えはそれが無い為にMAXにするのは人生全てかけて出来るか、出来ないというレベルです」

「そうなんだ」

やばい、やばいぞ、何気に早着替えMAXやばいぞ。

人生賭けてMAXにするのを15歳で覚えてるって言うのもやばいが、

それよりやばいのはよりによってそれが早着替えという事だ。

剣術なら「何てやつだ、その年で剣術を極めるなんて、どれほどの地獄を見て来たんだこの男は?」となり尊敬もされようものだが、早着替えは「何やってんのこいつ?」にしかならない。

しかも他が鑑定レベル1だけ、尚且つ自分のレベルも1

他人が見たら「こいつ脱ぐことにどれほどの人生を注いでいるんだ?」になる。

これならまだ夜伽MAXの方がまだましだわ、

夜伽なら「15でどれだけの女を抱いて来たんだ?」になって、スケベという判断は下されるがある意味尊敬はされる、羨ましがられるし、まだ人として意味が分かる、ある程度どんな人生を送ってきたか想像出来る、作り話で誤魔化せもしよう、「色街で産まれて、生きていくのに女の抱き方を覚えたのさ、色街の娼婦の子供に生まれた男なんて男娼か女に尽くすかの2択しかなかったのさ」とか言ってれば大丈夫だろ。

しかし早着替えは・・・・、

 

 作れないぞ、そんな話、

どんな話造れば納得するんだ?15で早着替えMAX人生の話とか。


 他の人が見たら15才で早着替えMAXで他のスキルが鑑定だけって異常にしか見えないぞ。


 「ないしょで」

駄目元で言った。

「分かりました」とルーク君が言ってくれた。

マジでそんな簡単に内緒にしてくれるの?

「私も内緒にする♪」とリサちゃんが言ってくれた。


 で、じーっとルルさんを見ている、



 「分かった私も内緒にするから」



 よしこれで問題解決だ、



 いやいや、鑑定覚えただけでしょ、3人が、

ていうか肝心のルルさんが使えるかどうかもまだ分かって無いじゃないですか。


 「じゃ鑑定するよ」とルルさんが、

「はい、お願いします」

「鑑定」


 ・・・・。


 「本当にレベル1なんだ」とルルさんが、



 「本当にレベル1だから、尚更仕事与えれないわ」




 ですよね。

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