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45話 ギルドカード

 ララさんがこちらに向いて深呼吸した、

「それで、…………」ララさんが言葉に詰まっている。


 「……どこまで話したっけ?」とララさんが聞いて来た、

すいません、話コロコロ変えちゃって、


 「ああっそうそう冒険者になるより奴隷の方がマシって話だったわよね」と、

「まあそういう理由だから口止めは簡単よ、それこそ奴隷になれば給金を銅貨2枚、10年間保証する、死亡時には両親に金貨5枚と言えば喜んで奴隷になるわ」と、

「給金銅貨2枚でいいの?」

「勿論よ、無くてもいいわ、さっきも言った通り最低限の保証はされてる、それで十分生活は出来る、なら給金銅貨2枚は全額貯金が出来るって事、なら10年貯金したら金貨2枚と銀貨4枚、それなら鑑定付ける事も出来るから商人になる事も出来る、そうなればいくらでも稼ぎ様はあるのよ」


 「いや鑑定付けてる子供達なんだが?」


 ララさんがすごく赤くなった、


 「そうだったわよね、……大丈夫よ、流石に鑑定持ちでも6歳~8歳じゃ稼ぎ様は……あるわね」と困っているララさん、

あるのかよ!凄いな鑑定持ちって、って付けたの俺だけど、

「そもそも鑑定をタダで付ける貴方がおかしいのよ!」と逆ギレ、

「それにもし奴隷に成るのが嫌だって言っても黙っててもらえばいいだけだし、仮に言っても一週間程護衛を付けておけばいいし、仮に盗まれてもお金が手に入らないってだけで殺される訳じゃないわ」とララさん、

いや貴方がレイプされる危険があるから泥棒に入られる可能性の時点で嫌なんですが、

「それにもし奴隷に成りたくないと返したら即金で売ればいいだけよ、それでも金貨200枚は固いわ、だから大丈夫」と、

「いや大金持ってることには変わりないから泥棒来ることには変わりないぞ?」

「あっそれは大丈夫よ」「何で?」「ギルド銀行に預けるから」とララさん、

「ギルド銀行?」「冒険者になるとギルドカード別名冒険者カードが貰えるのよ、そのカードで使えるギルドにある銀行よ、そこに預けたら泥棒も盗めないわ、で、ここはギルドよ、ここに持ってきたらギルド銀行に預けたと思って泥棒も来ないわ」と、


 「そうね、取り敢えず冒険者に成りましょうか、こっちに来て」と言って受付の方へと向かって行った、

「そこのカウンターの前で待ってて」と言ってカウンターの裏の下から水晶球を取り出した。


 来たあああああっ


 これがあの有名な爆散水晶球ですか!

よくある主人公が触れて爆発して主人公の数値が測れないってやつですよね?


 「これに触れて」と言ってきた。


 怖い、爆発したらどうしよう?


 「爆発しない?」


 「何で爆発すると思ったの?」と返して来た、


 ……、


 ですよね、


 ピトッ、水晶球に触れてみた、出来る限り体は逃がして、


 ……、


 何も起こらない……、何も、


 「俺の魔力って冒険者の中ではどのくらいの位置にいるのかな?」

「成人した冒険者の中じゃ最低値よ」と返された。

そうだった、レベル1の年齢補正されてるだけの人間だった、うん爆発する訳が無かった。

テンプレ失敗。


 「じゃあこれ」と言ってカードを渡して来た、

「おおっこれがギルドカードと言うやつか!」

そのカードは薄い緑色で表面に草原の風景画にギルドのマーク?が書いてあって裏は灰色で右下隅に俺の名前が書いてあった、

他は何も表示されてない、あれ?ランクとかはどう見るの?

「これどう使うの?」

ララさんがカードを持っている右手に左手を下から添えて右手にお金を持って「お金をこうっやってカードに当てて入れって念じるの」と言ってらカードにお金が入って行った。

おおっ!凄い、滅茶苦茶便利なカードだな、リアル(地球の科学)を超えてるぞ、

中世の文化なのに西暦2000年の技術力をはるかに超えてるぞ、


 これもよくあるテンプレだな、何故かギルドの技術力が現代の地球でも可能に出来ない技術力を持っているのは、

例えば持っているだけで倒した魔物の名前と数を把握してパーティーで割ってお金を払ってくれるとか、遠く離れた別のギルドとまるで電話しているかのやりとりが出来るとか、うそ発見器とか、顔を見ただけで「この男はゲイル!デボラ!それにチャモットまで!こいつらはシルシラ領で暴れまくった盗賊です」とか全ての犯罪者の顔を即答で当てる受付嬢とか、現代科学でも絶対無理な技術力と人材を持っている現代科学越えギルド無双ですね。


 成程、何故中世の文化レベルの国のギルドと言う組織が現代の地球より遥かに超える技術力があるのかと思ったら裏で未来の地球人が関与してたのか、それじゃあ現代科学超えてる訳だわ。


 まあこの世界に限りだろうけど。


 「で、他に何が出来るの?」

「えっ?お金を預けれるだけだけど?」


 ……、


 「いや討伐した魔物の種類と数とか表示されないの?」

「魔物の種類と数とか表示してどうするの?」

「それでお金を支払ったりとかしないの?」

「魔物を倒すのはドロップアイテムやその魔物の素材、主に肉を手に入れる為よ、現品があるのに意味はないわ、魔物10匹倒しました、素材は持てなかったので置いてきました、お金ください、……何に対してお金がもらえると思っているの?」

「いや魔物が街を荒らすからそれを討伐してとか」

「まあゴブリンとかは村を荒らすから倒す依頼はあるけどそれは死体を見て倒したかを確認するから意味は無いわね」「そもそも違う所のゴブリン倒して村救いましたが通ってしまうわねそれじゃあ」

「じゃあギルドランクは?この人こんなに強いんだ、じゃあ護衛をとかってなって仕事受けやすいよね?」

「確かにすぐ受けられるとかのメリットはあるけどデメリットの方が大きすぎるわよその依頼の受け方じゃ」「そもそも依頼主の方にデメリットが高すぎるからそんな依頼をしないわよ」

「依頼を受けた冒険者が依頼主を殺して商品を盗む事件が多発するわねそれじゃあ」

「ギルドを仲介すればある程度それは阻止できるし、仮に問題が起こってもその冒険者を捕まえることが出来る、でも誰が依頼を受けたかもしれない状況だと捕まえられないわよ」

「だからそんな依頼をする人はまずいない」

「それにそもそもギルドランクってパーティ―のランクだから個人のギルドカードに書くのはおかしいでしょ」

「個人ランクってないの?」「まったく無いってことも無いけどあくまでパーティーでの役割をどれだけ役をこなせるか?が重要よ、剣士と重騎士じゃ役割が違うから同じ職業で一人前や一流はあってもすべての職業で『あんたはランクCよ』は無いわね」

「何で個人ランクないの?」

「逆に聞くけどどうやって個人ランク付けれるの?」

「それはどれだけ魔物を倒したとか」

「一人で戦わせるの?そんなの死なせるだけよ、パーティーで戦わせたら誰がどれだけ役に立ったか分からないでしょ、だからパーティーランクはあってもちゃんとした個人ランクは無いわよ」

「でも第三者の人をパーティーに入れて見て貰うってのは?」

「それを冒険者全員にやるの?どれだけの人材がいると思うの?それも若い子ならどんどん成長するわね?一カ月置きにするのかな?どう考えてもギルド職員が冒険者の数と同じくらいじゃないと無理よね?」


 そうだな、よくよく考えたら個人の力量を完璧に把握するとか無理ゲーだよな、

ただララさんちょっとムカつく、正論言い過ぎ、ベットで覚えとけよ、……まあ嘘だけど。


 ……、


 「じゃあギルドカードで出来る事は?」


 「お金の入金と出金」



 ……、



 それ只のキャッシュカードおおっ、

ちょっと長くなってしまった。

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