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39話 和風な世界

 犯人地球人かよ、

マジで?マジで地球人の仕業なの?この世界のMMORPGみたいなものは?

しかも共通言語が日本語って完全に日本人じゃねえか、

そう考えて見たら日本人が考え出した異世界って感じがする、

何て言うのかな設定とかもそうなんだが異世界人の顔が日本人の血が流れてる西洋人というのかなハーフ顔なんだよな、それに名前もララとかルルという姉妹の名前と言いリサと言う日本人でもおかしくない名前と言い、何と言うか日本人の考えた西洋風名前って感じだし、

言われてみれば日本人が関与している可能性が濃厚だわ、

こんな異世界が小説ではよくあるからこんなもんだと思ってたわ、


 よく考えれば㎏とかもおかしいよな、Kがあってもgやℓがおかしい、ポンドみたい日本と被らない数値だったりしてたらララさんが水0.2って0.34524ℓの事?って意味の分からん答えになってたわ。

そうだよ重さの単位とか長さの単位が同じじゃ無ければ1.2654㎏とか0.99787mとか訳されることになるわ、およそ0.99787mよって言われておよそじゃねえ!って返さないといけない所だったわ、

㎏とか普通に通じる時点でおかしい事に気付かなきゃいけなかったわ、

そしてララさんそこに気付いてたな、じゃなきゃ㎏をスルーする訳が無い、マジでとんでもない人だわこの人絶体世界1位レベルでしょ、マジ初日でとんでもない化物に出会ってしまったわ。


 取り敢えず馬鹿な俺はきっちり確認を、

「ララさん身長と体重は?」と聞いたら、「あら♪女の子の体重なんて聞いてどうするの?」と返して来た、うざいよララさんその返しわ、「冗談よ身長は163cmで体重はおよそ50㎏よ」と、

「じゃあちょっと靴脱いで測らせて」と言ったら「いいわよ」と言って靴を脱いだ、

しかし困った、言ってから気付いたが自分の基準になるはずの身長が分からない、いや知ってはいたよ身長175cmって、でも今の身長が分からない若返ってしまって縮んだからだ、ララさんと向かい合って測った、

「向かい合って測るのね」と恥ずかしそうにしている、ララさんより数センチ低い、だから俺の今の身長はおよそ160cmだ、うん役に立たなかった、

今度はララさんの後ろに回り、

「ちょっ」と少し抵抗したが気にせず腰に腕を絡めて持ち上げようとした、持ち上がらない、そうだね50キロ元々持てないわ俺、

「普通いきなり女の子の腰掴んで持ち上げようとするかな、もしかしてこの服の所為かな」とおちょくる感じで言ってきた。

ああ、そうきましたか、素直に謝るのも癪なので「分かった夜まで我慢する」と返した、

ララさんが物凄く恥ずかしそうにした、

正直みっともない事だがララさんが自分と比べて賢過ぎてで何とか優位に立とうとしてこういう事をしてしまう、後純粋に恥ずかしがるララさんが可愛すぎるってのもある、

うん子供だな俺、もしかして若返ったことに子供の思考になった?

脳に刻まれた思考の仕方が当時15歳の状況になったから思考までその当時の様になった?

いやそれなら記憶も当時の記憶になってるはずだ。

それなら自分が元35歳とは思って無いはずだ、だから違うだろ、

じゃあ何でこんなことをするのかと言うと多分若いからだ、若いからちょっと無理が出来るとちょっとハイになってるんじゃないかな?まして異世界に来て若返っている、

正直冒険心が溢れている、分かっている、今すぐスライムを倒しに行きたいという気持ちが湧いている事に、だけど同時に35歳の経験によるそんな馬鹿なことはやめろという経験則から来る理性の歯止めが高いのも分かっている、うんせめぎ合ってるな俺の心、そのせめぎ合いの余波みたいな悶々としたものでついついララさんに絡んでいるんだろうな、例えるなら思春期の恋心と性欲のせめぎ合いみたいな、


 ……、


 思春期の男子まんまじゃねえか。


 つまり全く成長して無かったという事か、

落ち着いたではなく諦めただけで子供のままだったのか俺は、

駄目だまるで成長して無かったわ。


 まあいい、取り敢えず確認の続きを、

「20キロくらいの重さの物無いかな?」と聞いたら、

「そうね、キッチンにあるツボなんていいんじゃない?」と答えた、

でキッチンに行ったら竈の近くに壺が大が一つ反対側の料理を作る台の隅に小さい壺の置いてあった、

結構広いキッチンだ10人位で飯を食う場所って感じだ、多分これは異世界だからではなく国土の狭い日本と違うからだろう、

「その大きいツボが五斗壺と言って90ℓ入る壺でそっちの小さいのが一斗壺で18ℓ入る壺よ」

「水を首まで入れて一斗壺自体の重さを足したら丁度25キロくらいよその小さい壺は」と返された。


 ……、


 うん、持ち上げるまでも無く完全に重さの単位とか長さの単位とか全ての単位が日本基準という事が分かったわ。

「一升樽とか一升革袋とかある?」

「あるわよ、一升樽や一升革袋はよく油や酒を買う時に使うこの世界の基準の樽や革袋よ」と、


 ……、


 「箪笥の数え方は?」

「1(さお)よ」



 もう完全に日本人が関わってる以外無いじゃねか!



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