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37話 ポーション

 ララさんがまじめな顔をして「ポーションが作れるって事よね?」と聞いて来た。

「ああそうだ」

ララさんが一息ついて、

「それで、何と何で出来るの?」

「ヒルケア草3つにタタ草1つ水0.2白い砂0.4」

「水0.2って0.2リットルの事?」

「いや分からない、多分0.2ℓと思うぞ」

「多分売ってるポーションと同じ量じゃ無いかな?」

「分からない?じゃあ貴方が見れるメニューに水0.2って書いてあるのね」

「白い砂はどれ位なのかしら?0.4㎏だとおかしいから0.4gかしら?」

「それもはたぶん㎏で合ってると思う、多分瓶の大きさと同じ量だと思うけど?」と言うとララさんが驚いた、

「それって白い砂でポーションのあの透明な奇麗な瓶が出来るって事よね?」と聞いて来た。

あっ、やっちゃった、

そうかこの世界ガラス無いんだ、


 まあいいか♪

今更今更、鋼というか合金教えてしまった後にガラス教えてしまっても大した事じゃあないよね?


 「それでポーションが作れるのね?作り方は?」と聞いて来た、

作り方……そうだよな普通は材料が分かっても作り方は分からなければ作れない、だけどこの世界は半分ゲームの世界だから……もしかすると……、

「分からないけどもしかしたら武具生成みたいな感じで作れるかもしれないから取り敢えず、何個か分の材料を仕入れないと」

「そうねそれからね、それでリサちゃんのヒールはどうするの?」

「それは大丈夫安心して」

「そうなの?」

「ああ、無かったことには出来ないがスキルを消すことは出来る」

そう、スキルは消せる、スキルの項目に会った加える、外す、振り込む、忘れる、

振り込むがスキルポイントを使いレベルを上げれる項目、

で、外すが覚えたスキルを使えなくする、加えるが外したスキルを使えれるようにするだ、

なら外す、これをすればいいだけ、もしかしたら外していても鑑定で見ると覚えている表示が出るかもしれないがそれなら忘れるだ、忘れるはきっとスキルを覚えていない状態にするだ、流石にこれが違うとは有り得ない、

だから大丈夫。


 と言っても一応確認はしておこう。

リサちゃんを呼んでララさんに鑑定してもらった、ララさんは鑑定レベル5だから上位20までのスキルが見れる、なのでリサちゃんのヒールをスキルポイント600程振り込んだらリサちゃんのスキル上位20にヒールが出て来た、

で、外したら上位20から消えた、成功だ。


 「リサやっぱりヒール使っちゃいけないの?」とリサちゃんが泣きそうになってる、

そうだよな、さっきまで使えるだったのに、やっぱり使えないじゃ期待しただけ心が痛いよな、

「ごめんねリサちゃん、俺が悪いんだ俺がこの世界のこと何も知らないからリサちゃんに酷い事した」

「だけどねリサちゃん、もう少しだけ待っててくれ、必ず皆が安心してヒールを使えるように俺がするから、だからもう少しだけ我慢していてくれ」と言うと、

「皆が使えるようになるの?」とすごく嬉しそうに聞いて来た。

うっ、勢いで皆が使える様にすると言ってしまったが仕方が分からない、

どうしよう?

「まだ方法は分からないけど今の世界よりヒールが当たり前の世界にはするから」と誤魔化した。

勿論できる限りのことはする、だがそれが出来るという確証が何もない、今はやるという事で終わらせるしか無い、

「分かった♪じゃあリサ我慢する♪」とすごく嬉しそうに語った。

うっ、嘘を吐いている気がして嫌な気になる、だけど現状は本当に手が無い、

やっぱりちゃんと現状を把握しないと、多分俺のメニュー開ける能力はまだ何か隠されてると思う、というかこちらの世界の人間がPCなら分かるはずの事を分かっていないと思う、先ずそれをちゃんと認識しないと、


 「取り敢えず一休みしましょう」とララさんが言った、

「ルル、リサちゃん連れて夕飯のお買い物行って来て、それとヒルケア草とタタ草と白い砂も買って来て」と言ったら「分かったわ、リサちゃん買い物に行きましょう♪」とリサちゃんに言ってリサちゃんが「うん♪」と言った、

そして二人で買い物に行った。


 「それと貴方は服を着替えましょう、その服は目立ちすぎるから」と、ララさんが俺に向かってそう言うと奥に案内された、最奥の部屋の前で「ここはお父さんとお母さんの部屋だった所なんだけど、これからはここに住んで貰うわ」と言って扉を開けた、部屋は綺麗に掃除がされていた、気になったのは部屋が空き部屋だったでは無く人が住んでいた部屋だった、

片付けはされていた、でも部屋を片付けていたでは無い、部屋を使える状態で綺麗に掃除(片付け)されていた、

そう住人が戻って来ても大丈夫な様に、

多分お父さんとお母さんは亡くなっているんだろう、でも部屋を片付けられていない、つまり今まで部屋を片付けられなかった、まだ引きずっていたという事だ。

それが分かってしまった、正直それが辛い、だからついつい聞いてしまった、「俺がこの部屋使ってもいいの?」と、ララさんは笑顔で、でもなんか悲しそうに「大丈夫よ、いつまでも空き部屋にしといてもしょうがないから」と言った。


 バタバタッと音が聞こえた、どうやらルルさんとリサちゃんが戻って来て隣の部屋に入ったようだ、

どうしたんだろ?財布でも忘れたのかな?

ララさんもどうしたのか気になった様で部屋を出て隣の部屋に向かって行った、俺は俺でこのお父さん達の部屋だった部屋に一人残されるのも嫌だったのでララさんの後に付いて行った、

そしてララさんが扉を開けた、俺はついつい部屋の中を見てしまった、

そこには見事に一糸纏わぬルルさんが立っていた。



 ……、



 「きぁあああああああ」とルルさんが叫んで胸を隠した、

だがルルさん貴方は胸よりももっと大事な場所もさらけ出してしているんです、

初めて見る訳では無いがこんな漫画チックに見るのは初めてです、

一緒に暮らすようになった女の子の裸をラッキースケベで見る、という王道中の王道、

凄い感動、初めて心の底から異世界転移有り難うです。


 やっとだよ、やっと欲しかったテンプレが来ましたよ♪


 喜んでいたらルルさんに花瓶?いや花樽?を投げられた、

勿論避けない、というか避けられない、顔面に直撃を食らいました。

「ぶっ」


 おおっ意識が消えていくうぅ、

しかも時間がゆっくりと、自分の体が倒れ込むのが分かる、


 俺の冒険はここまでだ。


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