31話 リサちゃん全部見せて
「貴方やっぱり神様でしょ?」とララさんが、
「いや只の一般市民だよ」
「スキルを12個もレベルMAXに出来る一般市民なんているわけないでしょ」
「いやいや、12個MAXに出来るのはララさんの【技能派】のスキルのおかげで俺が出来るのは4個だけ、ララさんが8個だからララさんの方がチートだよ」と返した、
「チートの意味が分からないけど、その理屈がおかしいのは分かるわ」
「そう?でも本当にララさんの【技能派】のスキルがあっての事だから12個のうち8個はララさんの手柄は本当の事なんだが?」と言うと、みるみるララさんが赤くなり悶えだした。
「ああっもう、……もう、どうしてそういう事を、今!、目の前で言うかな!」と怒気を込め声を上げた、
でもその姿がおかしかった、
左手でテーブルの淵を持ち体をくの字に曲げ右手を両の脚で挟んでクネクネしている、
どう見てもおしっこを我慢している幼女だ、
トイレ行って来たら?と言おうとしたらリサちゃんが「ララお姉ちゃんおトイレ行かないの?」と言った。
「ルルお姉ちゃんも」とリサちゃんが続けて行った。
ルルさんも床に左手を太ももに挟み込んで座り込んで右手の人差し指を噛んでいる、そしたらルルさんが「……お、王子様……」と言った。
神様の次は王子様ですか?
2人がゆっくり立って「ちょっと待ってて」と顔を赤らめながら言って、奥の部屋に行った、
「ねえねえ?ユウお兄ちゃん?」とリサちゃんが話しかけて来た。
「どうしたの?」
「あのね、リサもねヒールのスキル欲しいの、リサもヒール覚えられる?」
「ああいいよ、じゃあリサちゃんがヒール覚えられるか調べてみよう」
「うん」とすごく嬉しそうに返して来た。
じゃまずはステータス確認から、
リサ・リエン
レベル 27、8才、人間、女、白魔術師
HP 468/468MP 172/172
攻撃力 57 防御力 34
ちから 114
すばやさ 130
たふさ 117
きようさ 107
まりょく 172
かしこさ 151
せいしん 212
みりょく 160
経験値 42345
次のLVUP 1655
う~ん、低い、
いやレベル27の白魔術師としては普通なんだろうが如何せんHPが低い、
ララさんルルさんの半分以下、
多分俺達で組むとしたらレベル49、45、43、の前衛にレベル27、1の後衛、
はっきり言うが死ぬぞ俺とリサちゃん、
こういう場合、俺がしたいのは49、27、1の前衛に45、43、の後衛、但しレベル27と1は後衛の位置で45,43が前衛も兼ねる、
パーティーのHPが平均になる様にしたい、
レベルの高い前衛にレベルの低い後衛ってバランス悪いわ。
というかリサちゃん入れるのパーティーに?
いや危なすぎるぞ、流石に気になってまともに戦えないぞ俺が、
しかし白魔術師居ないと辛いし、何かHPかタフさ上がるスキル無いかな?
取り敢えずリサちゃんのスキルを、
ユニークスキル
【運命の出会い】LV2
ノーマルスキル
【ホーリー】LV3【勘】LV2【博打打ち】LV2【好奇心旺盛】LV2
【親子愛】LV2【理性的】LV2【跳躍】LV2【白習得】LV2
【鑑定】LV1【剣術】LV1【兄弟愛】LV1【ロマンチスト】LV1
【回避】LV1【短剣術】LV1【すで】LV1【苦痛耐性(体)】LV1
【お人好し】LV1【好き嫌い】LV1【機転】LV1【節約】LV1
【便所掃除】LV1【杖術】LV1【掃除】LV1【自然治癒】LV1
【配達】LV1【子供好き】LV1【俊敏】LV1【世話好き】LV1
【盾術】LV1【【長距離】LV1【追い込み】LV1【フェロモン】lV1
種族スキル
【持久】LV2【簡単調合】LV1【異種交配(人)】MAX
ジョブスキル
【詠唱】LV1【魔力回復】LV1【白魔法3倍】MAX
38、39
レベル27のリサちゃんですら39か、
この世界滅茶苦茶スキル数多いな、
早くスキル覚えないと目立つぞ、
レベルとスキル数どっち優先的に上げた方が目立たないんだろうか?
ん?ホーリー?……ホーリーってあのホーリー?
白魔法最強のあのホーリー?
何でそんなチート魔法をレベル27で持ってるのリサちゃん?
「何でリサちゃんホーリー持ってるの?」と聞いた、
「買ったの♪でね覚えたの♪えっとね、この前の訓練でねレベル3になったの♪」と嬉しそうに答えた。
「だからね、今日ね、ヒールを買いに教会に行くつもりだったの♪」
「じゃあリサちゃんが銀貨3枚持ってたのはヒールを買うお金だったの?」
「うん、でもユウお兄ちゃんの方を助ける方が大事だから♪」
成程だからリサちゃん銀貨3枚もの大金持ってたんだ、
そうだよね8歳に普通に30万持たすとかおかしいよね、
じゃあ今日はリサちゃんにとってのとても大事な日だったんじゃないの?
ヒールって多分一番最初の回復魔法だよな?
回復魔法使えない白魔術師が回復魔法使える白魔術師になる記念すべき日、
はっきり言えば回復出来ない白魔術師なんて役立たずだ、
攻撃も弱い、撃たれ弱い、動きも遅い、そんな白魔術師の唯一の利点であり最大の利点でもあるのが回復魔法が使えるだ、なのに買わなかった。
つまり、……、
「おい、リサお前弱いんだからくんなよ」
「ちょっと!止めなさいよガイ!」
「そうだよ、それにリサちゃんは明日ヒール買いに行くのよ、これからパーティーの要になるんだから」
「ちぇっ、……おいリサ、今まで守ってやったんだからヒール覚えたらちゃんと使えよ」
「うん、まかして♪」
そしてヒールを買いに行った次の日、
「ごめんなさい、ヒール覚えてない」
「何で?お金足りなかったの?それとももしかして落としたの?」
「男に注ぎ込んじゃったの♪」
……、
やばいリサちゃんがいじめられてしまううっ。