26話 見えてる世界
マジか、本気で詰んでるんじゃねえか?
いやいや可能性可能性、
確定では無い、
……、
宇宙人の警察ううっがんばれええっ、
宇宙人にだって警察があるはずだ、そしてまともな社会を作ってるならこんな非道徳的な遊びが許される訳が無い、
だから警察頑張って、宇宙刑事さん亜空間で犯人をレーザーブレードで焼き切って、宇宙刑事さんギャフンさせて犯人を、
あれ?
ちょっと待てよ?
この話おかしくないか?
宇宙人がいる、なら社会が出来る、犯罪を取り締まる警察が出来る、ここまでは普通に成り立つ。
で、犯人が法の目を潜り抜けて犯罪を犯す、ここまではいい、
それで地球から人間攫って遊ぶ?一個人が?
いやおかしいぞ、常識で考えたらワープってすごいエネルギー使うんだぞ?
確か何かの本でワープさせようと思ったらビックバンに匹敵するエネルギーがいるとかなんとか、
それが間違えた計算としても大量のエネルギーがいるだろう、
仮に違ってたとしても地球人を攫って遊ぶ?
いやそれもおかしい、
例えば地球の地球人が知的生命体と宇宙人が認識していたらそこから人を攫うは重罪になるはずだ、
地球の存在を知ったならその地球に手を出さないってのはまともな社会なら至極まっとうな判断だ、
仮にその判断をしなかったとしたら地球人がもっと誘拐されて無きゃおかしい、
それこそ全滅されててもおかしくない。
つまり地球人の存在が公になってるなら保護法も出来てるし殺すことのリスクがでかいはず、何より辺鄙な地球まで行って攫って遊ぶ?
地球で考えるならアフリカまで行ってライオン捕まえて来て日本で殺すみたいな、
遊ぶというメリットに対して罪に問われる、手間、お金などのデメリットが高すぎだろ、
地球の存在がばれて無くて罪に問われない?
いやそれもおかしい、
例えるなら新種の生物を発見した、学界に発表せずに殺して遊んだ、
何その馬鹿?どう考えても発表して名誉貰った方がいいだろう、
発表すれば承認欲求がどれほど満足できるか、後世に名を残せるぞ、
やっぱり攫われたはおかしい。
だけどそれ以外の答えがたまたま時空の歪に落ちたくらいしか見当たらない、
だけど現実に異世界(MMOR)に居るんだよな。
う~ん、
「ねえ?」
う~ん、
「ねえってば」
ん?
「さっきから何考えこんでるの?」とララさんが聞いて来た。
「いや……何でも無い」
そうだよ、考えても仕方ないんだよ、取り敢えず今はここで生活することを考えよう。
「じゃあ私の話続けるね」とララさんが言ってきた。
「ああ」
「鋼の作り方を教えて♪」と、
あれ?さっきと話違わない?
ミスリルや植物とかの話じゃ無かった……いやそれは俺が広げたんだった元々は俺と結婚する理由だったな、
まあそれとも違う鋼の話だがララさん的には最重要って事か、まあその話でもいいけどね。
「それで、どうやって作るの?」
「詳しくは知らないんでしょ、でも別の言い方すればちょっとは知ってることになる」
「そのちょっとを全部教えて」
……、
どうする教えるか?
正直教えてもいいと思う、どうせいつかは見つかる。
そのいつかは俺が寿命で死ぬ前だろうし、それに有り得ないとは思うが世界崩壊がマジで起こるなら自分が強い方がいい、その方が生き残れるからだ、
強くなるには強い武器を持ってた方がいい、
もし教えなくても広がるなら鋼の作り方を教えて対価に鋼の武器防具を手に入れておいた方がいい。
そっちの方が生き残れるはずだ、
「言っとくけど対価は貰うぞ」
「ええ、勿論よ」
「じゃあ出来たならその鋼の武器や防具をくれ」
「そんなのでいいの?」
「ああ、勿論作り続けるなら俺の貰った鋼の武器防具が壊れる前に代わりの物を用意してもらう」
「それでも対価には安いと思うけど?」
「じゃあララさんが預かっといてくれ」
「いいの?私が管理しても?」
「ああ、どうせ結婚するんだろ、それならどっちが管理してもいいだろう」
ちょっと意趣返ししてやった、
「ええ、そ、そうね」ララさんが少し顔を赤らめた。
あれ思ってたより軽い反応、もっとしてやられたって感じになるかと思ったが?
「炭素だ、多分木炭を0、1%~5%くらい混ぜるとできると思う」
「そんな少量でいいの?しかも木炭って」
あっ%分るんだ、しかし文明レベルがどうなってるのかマジ分からん世界だ。
「他にもいるかもしれないけど、基本の鋼は木炭少量でいいはずだ」
「基本の鋼?どういう事?」
「鋼にはいくつかの種類がある、柔らかい鋼や硬い鋼って風に」
「??柔らかい鋼なんてどうするの?」
「例えば剣なら柔らかい鋼を軸に硬い鋼で包むとしなやかさ折れにくさと硬さ切れ味を兼ね添えた剣になる」
「すごいわね、そんな発想するなんて、2種類の金属で剣を作るなんて考えたことも無いわ」
「ねっ?分かったルル?」とララさんがルルさんに聞いた
「何が分かったなのよ?」とルルさんが返した。
「この人と一緒になる事のメリットよ」とララさんが言うとルルさんが考えこんだ。
ん~っ、メリットは分かる、俺と一緒に話をするだけで得するのは分かる。
まあ何気ない会話でも異世界人にとっては喉から手が出る情報が含まれてる可能性があるって事は分かる。
でもそれはそれ(情報収集は情報収集)、これはこれ(結婚は結婚)でしょ?
結婚しなくてもいいじゃん?
多分宿と飯付きで雇うって言ったからここで一緒に暮らすつもりなんだろう?
それで十分話が聞けると思うけど?
「でも、結婚するはまた別問題でしょ」とルルさんが返した。
「そうでも無いわよ、彼は……結構抜けてるから一緒に居ないと危なっかしいし」とララさん、
「それは……分かるけど……」とルルさんが、
分かるの?俺はそんなに危なっかしいですか?
[それにね……彼はこうも言ったのよ……『一応ステータス画面ではすべての能力が160になってますがちゃんと確認したいのでやって貰えますか』とね」とララさんが神妙にだが心なしか噛み締める様に言った。
「つまり、彼は自分に鑑定レベル7以上の能力を使えるって事よ」と、
ん?もしかして鑑定は自分に使えないとかか?
「自分には鑑定出来ないのに自分のステータスが分かる、その上鑑定レベル1なのにレベル7以上の鑑定が出来る、……つまり彼は私達とは違う世界を見れてるって事!」声を荒げながら答えた、
「それはもしかしたら……」と言ってルルさんを見据えた、
今までで一番真剣な顔だ、
「私達のユニークスキルの事を私達より把握できるかもしれないって事よ」と、
「もしかしたらお母さんから授かったユニークスキル【技能派】の有効的な使い方を知ってるかもしれないって事よ!」とララさんが言ったのをルルさんが聞いた瞬間ルルさんの目を見開いて驚いた。
「……嘘っ……」とルルさんが手で口を押え呟いた。
そこには今までの常識が覆ったと言っていいくらいの驚きの顔をしたルルさんがいた。
「絶対じゃ無いわよ……、でも可能性は他のどの男性より高いのは確かよ」
「結婚するにはこの可能性だけで十分、私のすべてを捧げても彼が欲しいの」と、
……、
あれ?それって俺に何かして欲しいって事だよね?
それって完全に打算的な結婚理由だよね?
やっぱそういう事ですか……、
やっぱ、テンプレじゃあねえわこの世界、
ストック切れました、それと構成見直します。
2000文字は書かないととか、3000文字超えたから二つに分けようとか、おちの方が弱いから伸ばしてこっちをおちにしようとかやってたら予定より話数が進む進む、その分ぐだるぐだる、
特に24話25話とだらけてしまった。
なので26話と27話を急遽くっつけた、
次は4月1日予定です、
1回週間狙いでやります、




