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16話 神様の存在

 「スキルなんて無いよ俺の世界じゃ」

ララさんを除いた皆が驚いている、リサちゃんですら、


 「やっぱりね……本当に異世界ね」


 お前が言うんか~い、


 いやそれは普通俺のセリフでしょ、

いや確かに俺にとってこの世界が異世界ならララさんにとっては俺の元居た世界が異世界なのは分かるけど普通それは主人公の俺が言うセリフでしょ、


 

 まあ冗談はこれくらいにして、

正直言うと俺が主人公じゃ無いという事は俺が一番良く分かってる。

うん、だって主人公補正のスキルが無いから……

あるのは早着替えMAXだもん、

完全にうっかり六兵衛の立ち位置、

分かっているよ世の中そんなに甘くない、

異世界転移だけで十分いや千円札のこともあるし十二分だ、

これで満足しなきゃ、



 「スキルが無いのならどうやって魔物と戦うんですか?」とルーク君が聞いて来た。

「魔物自体いない」

全員がびっくりしている、流石にララさんも驚いている。

「もしかしたらと思ってたけど、魔物がいない世界なのね、道理でレベル1でスキルも無いわけよ」

予測いや可能性は考慮していたのか、やっぱり天才だな彼女は、

「スキルは私達の世界の女神様が作ったとされてるからあなたの世界の女神様の加護は違う形で与えて貰ってるのかと思ったけど魔物自体居ないんじゃ加護自体要らないわね」

女神様、やっぱり女神様っているのか?

居るとしたら本当の女神様か?

どうなんだろう?

「まじめな話なんだがいいかな?」

皆が神妙な顔になった、

「何?」

「女神様っているの?」

皆驚いている、

「あなたの世界には女神様は居ないの?」

「ああ、神を信じている人は居るが本当に神が居るとは考えられてない」

皆がどうしたらいいのか分からないって感じになった。

そしたらララさんが「私たちの世界には女神様がいるわ、女神様にはあったことは無いけど」

「女神様が本当に居るって証拠は?」

「女神様の姿は確認されて無いけど女神の眷属五従神様の姿は確認されてるわ」

「巨大な竜神の炎神バハルム様、巨大な海龍の水神リバイム様、鳥の様な羽の生えた人型の雷神ディーニア様、金属の羽付きオーガ型の土神エーティ様、霧の姿の風神ニルファー様の五従神よ」

「五従神?それが女神の眷属だという証拠は?」 

「鑑定で女神の従神て出るらしいの、だから主に当たる女神様がいると考えられてるわ、あっそれとユニークスキルの神託ってスキル持ちが居て稀に女神様から啓示が来るらしいの、と言っても一番最近で300年程前だけど」

「ちなみに300年前の啓示はリデイア山脈で大噴火が起こる、で本当に起こったけど人的被害は無かったらしいわ」

「成程」


 今の話で分かることは女神が本当に居るとは限らないが俺の答えだ。

正確には女神は居るがそれが本当の女神とは限らないだ。

何て言うか嘘臭いからだ、従神の姿が全部違うからだ、生物学的にも有り得ない、つがいのいない知的生物なんてどう考えてもおかしい、

それに属性が炎、水、雷、土、風、五行でこそないものの見事にかぶってない。

ゲームや漫画でよくある設定だ。

こんなのが自然界でバランス良く配合されるなんてありえない、

だから多分そういう設定の魔物?召喚獣?とかだと思う。

で、女神、彼女もそういう設定だと思う、

ただその女神を作った誰かは居るはずだ、

この世界をゲーム風にしている誰かが居るはずだ、

ララさんの話じゃ女神がスキルを与えてしたって事だがどうなんだろうか?

1つ言えることはこの設定の世界にした人物は絶対に神と崇められる人物なんかじゃないはずだ。

うん、神がこんな俗物根性丸出しの世界観にするはずが無い。

やばいな、神レベルの人物が敵になる可能性が濃厚なんだが?

俺は異世界にいる、

これは絶対何らかの人為的な力が働いている、

まさかの奇跡的に時空間の歪に入り込んだとは考えられない、

それも多分だが俺は死んでいるはずだ、

丁度都合よく死んだタイミングで時空間の歪に入り込んだとは考えられない、

それも何故か生き返って、

つまり死んだ人間を異世界に送るつもりで送ったと考えられる、

死んだ人間を異世界に送り生き返させる理由、

誤って殺してしまったから御免なさい、お詫びに異世界で過ごしてくださいなら挨拶があるはずだ、

無かった、

つまり侘びで異世界に送ったでは無い、

他の理由、例えばこっちの世界をより良くする為に呼んだでも挨拶があるはず、

どんな理由でもそれなりの挨拶か説明の一つでもあるはず、

なのにそれが何一つないという事は?


 俺の命なんてどうでもいいと思ってるって事だ、

そしてそんな考えの神レベルの人物が死んだ人間を生き返らせた理由は?

死んだ命を生き返させてやったんだからお前の命は俺の物、どう使おうが俺の勝手だろうがという考え方、


 つまり、俺詰んでないか?


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