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121話 【アイテムボックス】とアイテム欄

 「さあルル♪夕ご飯の支度に取り掛かって♪リサちゃんとミミ―も手伝ってあげて♪」ともの凄く上機嫌のララさん。

まあ両親の仇を取れるのが10年は掛かるが2年位になったと思ってるからな、そりゃあ上機嫌にもなるわ。

「分かった」「うん♪」「分かりました」とルルさん、リサちゃん、ミミ―が返事をした。


 「その前にルル、頼んでいた物買ってきた?」

「ええ買って来たわ、【アイテムボックス】」と言い黒いバスケットボールみたいな渦みたいなのがルルさんの前に現れてそれに両腕を突っ込んで土嚢袋を取り出した。


 「すげえ」おおっルルさん【アイテムボックス】持ちか、かっけえな。

「えっ?」と言う声がすぐ近くで聞こえた、見るとシシリーがすぐ近くで驚いてる。

「いやカッコ良くない?【アイテムボックス】からアイテム取り出すのって」と尋ねた。

「いえ、その……確かにカッコ良くはあります、世界に20人も居ないと言われる【アイテムボックス】持ちですので……」とシシリーが、

【アイテムボックス】ってやっぱりNPCには超レアなんだ。


 「あの旦那様……もしかして自分の方が優れた能力をお持ちだという事に気付いていないのですか?」と、

「ルル様の【アイテムボックス】はレベル3なので60㎏を持つ事が出来ます、旦那様は銅と鉄だけでもそれ以上を入れれてますよね?差し支えなければどれだけ持てるのかお教えくださいませんか?」と、

「ご免俺にも分からないんだ、もしかしたら無限なのかも」と言ったらシシリーが脅えた。

そんなに物が無限に持てるとかやばいのか、

「無限ですか……、そ、それは凄いですね……」と戸惑っている。


「もしかしたらね、やっぱり1トンとか持てたとしたらとんでもない事なの?」

「はい、単純に馬車無しで馬で移動出来るので塩1トンを25日程でここに運べますから塩の値段が……」と言いながら計算している様だ。

「普通は1㎏鉄貨100枚位で売ってる塩を1カ月掛けてここに運ぶのですが、大体500㎏位運べる馬車で護衛費や1カ月の食費などの経費で銀貨20枚、無論行って帰らなければならないので倍の銀貨40枚、なので1㎏鉄貨1000枚が最低値で大体1㎏銅貨1枚ちょい位の値段で売買されてます。旦那様だと護衛無しで馬で掛けれるので片道25日の食費代と馬の借り賃で銀貨5枚位で1トン運べるとしたら1㎏辺りの上乗せが片道鉄貨60枚⁉」と自分の出した答えにびびってる。

「旦那様なら塩を1㎏カラ馬車行き売りで鉄貨250枚で売っても儲けが出ます」

実はテレポートで一度行きさえすれば一瞬でと言うのは黙っておこう。

「無論そんな値段で売れば目立つので鉄貨1000枚で売れば……金貨6枚」

確かにこれやると確実に儲かるんだけど確実に販路潰すからな、町の事考えたら出来ないぞ。

「10トンとかだと……塩が過剰になって値が下がりますし、なにより販路が潰れてしまうのでやらないで下さいませ」と、

ですよね。


 「所でカラ馬車行き売りって何?」

「馬車に荷物を積まずに買いに行って買って帰って来て売る事です、普通は行く時にも荷物を積んで行きそこで物を売って空にしてそこで物を買い帰って来て売れば行きも帰りも儲ける事が出来ます」

「でも大概の海岸の町では物が売れません」

「それは何で?」

「塩を買いに行く商人がものすごく多いからです」

「なので商品を運んでも同等の考えを持つ者が沢山居て買って貰えない場合が多くなるので、在庫になってしまって塩を乗せれなくなるのでカラ馬車で行くのが普通です」


 勿体ないな、普通海岸の町なんて売買が盛んになるものなのに、多分ギリギリ過ぎて海水浴とか言う発想が無いと言うか余裕がないんだろうな、


 「それに……」と言いにくそうにしている。

「戦争に使ったらどうなの?」と聞いてみた。

「は、はい戦争に使った場合輸送隊の数を減らす事が出来ます、流石に全部隊分を任せるのは危険ですし軍を分けることが出来なくなるのでやりませんが輸送隊の半分位を減らすことが出来ます、その分を兵力に回せますし馬車などの経費を抑えれるし馬車分の馬で騎兵を作れるしで強襲も出来易くなるしで戦略の幅が広がります」


 「その上【アイテムボックス】で攻撃や防御や牽制にも活用出来ます」

「攻撃?」

「はい普通の【アイテムボックス】は黒い渦を開いてそこから剣を取り出すという手間が必要です」

「それが手のひらに瞬時に出せるのなら盾と思わせての剣攻撃や接近する直前で槍を投げて槍を出して突くや剣の兜割と見せかけての斧の兜割やポーション片手に回復なんかの戦術もとれます」


 「ですのでルル様は確かに凄いのですが旦那様の方がはるかに優れています」と、

「いや一応俺のアイテム欄の方が良いやつと言うのは分かるんだが、それとこれとは別でしょ」

「別ですか」と別と言われてシシリーが不思議そうにしている、


 分かって無いなシシリーは、瞬時に手のひらに物を出すより空間に穴(黒い渦)を開けそこに腕を突っ込んで引きづり出すのがカッコイイのだよ、ルーンブレードも瞬時に全ての文字が光るより剣に書かれた文字が剣の根元から添えた左手に触れた順に剣先に段々と光っていくのが良いんじゃないか。


 後有効に使えるアイテム欄だからと言って俺が有効に使えるかは別問題だぞ。


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