表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
110/133

110話 鉄加工の意味

 ルルさんにさっき使ったパーティースクロールを見せてと言われた。


 はい素直に見せます。

ララさんがパーティースクロールを開いたらルルさん、リサちゃん、ルーク君、ミミ―、ラビ、ビビ、が穴が開く程見ている、うん同じ様に俺の顔も滅茶苦茶見てくる。


 「ララ様、シシリー様、ナナリー様のパーティー能力の合計が31なんですが?」とビビが指で数えながら聞いてきた。


 「うんそうだね♪それの何がおかしいのかな?」と惚けてみた。


 「「「「「「「「おかしい(わよ(ララ))(です(シシリー))(のですが?(ナナリー))((リサ))(ですよ(ルーク))(うさ(ミミ―))(ラビ(ラビ))(ぴょん(ビビ))」」」」」」」」


 見事な総突っ込み、いやルルさんは言わなかった。

ルルさんを見ると呆けた顔で「流石は旦那様♪」と、どうして流石になるの?


 それよりも気になるのが……、

「うさ、ラビ、ぴょんって何?」と聞くとミミ―達が恥ずかしそうに顔を赤らめた。

「兎人族の口癖よ、感情が昂るとついつい言っちゃう種族病みたいな物よ」

「種族病?」

「病と言う程の事で無いんだけど狼人族はワンやウォンやウォ~ン、猫人族はニャンやニャー、狐人族はコンって語尾に付けたくなるらしいわ」


 「獣人族にはそういう癖?が有るのよ」

それって絶対女神が作ったキャラ設定だろ!

完全に動かされてるぞ、やばいな、何がやばいってこれ完全に悪意無しでやってるだろ、


 「他にも狼人族は夜特に満月の夜に吠えたがるし、猫人族は人の顔を舐めたがるし、ドワーフは金属をハンマーで叩きたがるのよ、何故か」と疑問に思ってる。

「鍛冶師だからじゃねえ?」

「何で鍛冶師だと金属をハンマーで叩きたくなるの?」


 「はい?」

何言ってるんだこいつ?

「いやハンマーで叩かないと金属加工出来ないでしょ?」と言うと、

「えっ?」と、


 少し沈黙が流れた。


 「じゃあどうやって鉄加工するの?」

「鉄を加工するのにハンマーで叩くの?」と、


 また少し沈黙が流れた。


 ……あれ?何かおかしいぞ?

「製鉄所は有るんだよね?」

「貴方の言う製鉄所ってのが良く分からないわ」と、

「ミネス公爵領に唯1つあるって言ってたよね?それはどんな物なの?」と聞いた。


 「えっと……ミネス公爵領に有るのは……、貴方は私に鉄を火で溶かして色々な形に変えたりする工場有る?って聞いたから有ると答えたわ、でも鉄をハンマーで叩く工程の有る事はしてないわ」と、


 「それじゃあミネス公爵領に有る唯一つの工場はどうやって鉄を加工しているの?」

「鉄を熱して柔らかくして作りたい形に穴をあけた土の中に流し込むのよ」と、


 それって「鋳物か!」

これじゃ何時まで経っても鋼が出来ないはずだわ。


 「俺の世界じゃ鉄鉱石を溶かして鉄にするんだ、それで鉄を溶かして木炭足してハンマーで叩いて鋼にするんだ」と

「そうなの?」

「……多分……合ってると思うんだけど」

「鉄鉱石を溶かすと何で鉄になるの?」

「えっとだな……熱を加えると柔らかくなって重い鉄と軽い他の金属に分かれるはずだと思うんだけど?」

駄目だ、うろ覚えすぎる、合ってるかどうかわからんぞ。

「まあ鉄はスキルで作れるからそこは間違えてても良いんだけど」と言われた。

そうだった、鉄を鋼にする方法だけで良いんだった。


 「「俺の世界」」と何人かはそれを気にしている。

あっ、やっちまった……いや良いよね、妻なんだから、……駄目か?


 「それはおいおい説明するわ、今はそれより鋼の作り方よ」と、

まあそうだよな、ララさん的には1にも2にも鋼だわな。

「と言ってもハンマーで叩いて純度を上げて鉄を鋼にするとしか分からん」


 「やっぱり鉄を鋼にするは時間が掛かりそうね」と残念そうなララさん。

「後時間もだけどお金もだいぶ掛かりそうね」と言い考え込んだ。

そうだよね、金貨1000枚有っても製鉄所には全然足りないもんな。

そして何かに気付いてこっちを見た。


 「それでね、この世界でユウが幸せに暮らすのにお金が要るんだけど」と言い上目遣いで「お金を稼ぐにもユウの能力で作ってたら木や銅や鉄が大量にここに運び込まれて木のお守りや銅のお守りや鉄のお守りになって各地に運んでたらユウが目立って危ないのよ」と言い手を握ってきた。


 「それにそんなやり方じゃ輸送費に大量に無駄金使うから儲けも少なくなるし」と言い握ってた手をゆらゆら振り出した。


 「ねえユウ、木のお守りの作り方を他の人にも教えて大量生産してお金を稼がない?」と聞いてきた。

「勿論我がミネス領で口外しない様にするから、ねっ♪」と、

「いいけど」と言ったら全員が嬉しそうな顔をした。


 「それでね、数ヵ月位経ってから銅のお守りも売りに出しましょう♪それでまた数ヵ月位経ったら今度は鉄のお守りを売りましょうよ♪」と言い左腕に絡まってきた、

だからララさんは色気で攻めるの下手だって、もろおっぱい押し当てて言ってくるからバレバレだぞ。


 只言ってることはすごくいい、成程木のお守り、銅のお守り、鉄のお守りと順に売るんですか、

いい考えだ、これなら三倍売れる、それに何と言っても中古が出回っていい感じに貧しい者も持てるようになる。

木のお守りを金貨1枚で売ったらランク3を攻略しようとしている者が買う、勿論ランク1や2の者は買えない、だけど銅のお守りが金貨1枚で売りに出されたら?

当然買うだろう、そしたら木のお守りが要らなくなってランク2の者に売れる値段で売るだろう、で今度は鉄のお守り、

また同じ様な事になって今度はランク1の者にも木のお守りが手の届く範囲で売られる事になる。

只気になるのは無理をする人物が現れないかだ、そう借金してでも木のお守りを買って頑張ろうとしたやつ、3日とかに銅のお守りが売りに出されて……、可哀そう過ぎる。


 ん?どうやらララさんは皆(女の子)に目で合図したいるみたいだ。

ルルさんが右腕に絡まりシシリーナナリーとミミ―が背中から胸を押し当てて来てラビとビビが胸に胸を押し当てて来る、うん見事なお色気攻め、バレバレすぎる。

リサちゃんが「リサも♪」と言って首にぶら下がる、

御免リサちゃん流石に両手使えない状態で首だけでリサちゃん支えるのはしんどいからもう止めて。


 「いやララさんやっぱりそれは駄目だよ」


 「えっ?」とララさんが悲しそうな顔をした、そして皆の顔も。


 やりたい事は解る、だけど根本の優先順位が違うんだよ。



 



月曜日より火曜日の方が人来そうなので基本火曜日に。

何故なら月曜日には最強の漫画雑誌が発売されるから。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ