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109話 欲しいお守り

 「鉄のお守りは3上がらないの?2なの?」

「そうです」とシシリーが答えた。

「じゃあ銅のお守りは幾つ上がるの?」

「どうやら銅のお守りは2つ分上がると1つ分下がるの効果の様です」と、

「例えばちからが2上がりすばやさが1下がるという風になっていると思われます、ちからとたふさが1上がり器用さが1下がるのも有りましたし、たふさが1上がるだけのも有りました」


 それだと鋼のお守りは3上がって1下がるかな、

まあ取り敢えず鉄のお守りを作ろう。

皆から鉄のお守りを作った残りの鉄の塊を貰った。


 生産、鉄のお守り!個数64個、生産開始、カンカンカン……出来た。


 調べてみたら鉄のお守り19鉄のお守り16鉄のお守り13鉄のお守り7鉄のお守り6鉄のお守り3と表示された。

鉄のお守り19を開いたら鉄のお守りが6個に分けられた。

鉄のお守り3鉄のお守り3鉄のお守り6鉄のお守り3鉄のお守り3鉄のお守り1と表示された。

前からちからちから、ちからすばやさ、ちからたふさ、ちからきようさ、ちから魔力、ちから運の順。

鉄のお守り16を開いたら5個に分かれている。同じようにすばやさすばやさ、すばやさたふさ、……。

成程、そういう表示か。


 「じゃあ皆鉄のお守りどれとどれが上がるのが欲しい?」と聞いた。


 そしたら皆の空気がすごく変わった、何て言うか殺気?みたいなのが出ている感じがする。

誰もしゃべりだそうとはしない、騒いではいない、だが、ざわ……ざわ……と鳥肌が立ってきた。


 「空気重っ」と、


 ……、


 ちゃかしてみたが空気が変わらない。


 おい、どうするんだこの状況。


 急にラビが立ち上がって俺の所に来た、

「あ、あのっ、ぜひ私にちからすばやさたふさのどれかが2上がるのをください!おねがいします!」と土下座した。


 皆の視線がラビに注がれた、だが何も言わない、第1夫人のララ様を差し置いてとかシシリーが言うかなと思ったが言わなかった。

流石にちからすばやさたふさの合計が9だからな、ルーク君4、5、4、の合計13ですら悪いと言われてるんだからそれより4も低いラビにとっては何としてでも合計を11にしたいんだろうな。

皆もそれが分かっているから何も言わないんだな、


 「じゃあちからとすばやさとたふさの中でならどれとどれ?」

「あ、あのっ、ちからとたふさが欲しいです」とラビが答えた。

アイテム欄からちからたふさの鉄のお守りを出した瞬間、ララさんに「ユウ」と呼び止められた。


 「何?」怖いんだけど何を言うの?

ラビもビクビクしている。

「ついでに有るなら運2上がるお守りもあげて」と言ってきた。

「それとルルにすばやさ2上がるお守りも」


 「お姉ちゃん?私はすばやさ8だからすばやさ2上がらないわよ?」と、

「さあ♪それはどうかしら?」とララさんが返した。


 「今までパーティー能力が10の人は居なかったの?」

「ええそうよ、9も普通は居ないわ、ただ一人だけ9のちからを持っていた人が居たのよ」

「そんな人居たの?」

「ええ、1500年位前にねネード王子がパーティー能力が9、5、6、6、5、5だったのよ、多分母親が8、5、4、4、5、4とかじゃなかったんじゃないかな?でネード王子が【母親似】が無い場合が6、4、6、6、4、4とかでちから2すばやさ1魔力1が振り込まれて残りの2ポイントの内の1ポイントが偶々ちからに振り込まれて9になったんじゃないかな」


 「じゃあ【母親似】が無い人の最大値は8なの?」

「ええそうよ、それでここからが問題なんだけど運が8の人しかドロップしないアイテムが有るのよ」

「そんなの有るの?」

「ええ、そのアイテムは運7だと絶体ドロップしないのよ、だからもしかしたら運10以上じゃないとドロップしないアイテムが有るかも知れないでしょ?」

成程、考えられるな、そうなると誰か一人それ用のパーティー能力にしたいな、

でもそれは可哀想だから……、

もしするとなるとやっぱり……ラビかな?


 取り敢えず後回しで、ランク0やランク1のダンジョンを攻略してパーティー能力が増えるか確認してからにしよう。


 ラビにちからとたふさが1ずつ上がるお守りと運が2上がるお守りをあげた。

ルルさんに取り敢えずすばやさ2のお守りを上げた。


 そしたらリサちゃんが「リサもちからとたふさが1ずつが欲しい♪」と、するとルーク君が「リサ、ララさんが選んでからだよ」と、

「良いわよ別に、でも先に選ばせてくれるなら……、そうね……ユウ、私は魔力2上がるのが欲しいわ」と、


 ララさんがそういうと皆が驚いた。

「あっリサも、やっぱりたふさと魔力が良い♪」とリサちゃんが言うとシーンとした。


 シーンとした後、誰かが唾をごくりと飲むような音がした。

「それはつまり……、魔法の書も作れるという事ですか?」とシシリーが聞いてきた。


 「半分正解、魔法の書を作れると言うか魔法の書自体要らないのよ」とララさんが言った。

皆がどういう事だ?と疑問に思ってる、


 「魔法の書を作らずとも直接魔法を覚えれるのよ彼は、まあスキルポイント消費と言うリスクが有るから好きなだけって訳では無いんだけど」とララさんが言うとシシリーとナナリーとミミ―達親子が驚いた。

「そしてそれを私達にも与える事が出来るのよ、私達もスキルポイントを使うから好きなだけでは無いけど」と、


 「まあ今は欲しいお守りを言いなさい、早い者順だから」と言った。


 その瞬間、「ちからとたふさを」とルーク君。「たふさが2上がるのが欲しいです」とビビ。「私もちからとたふさを」とミミ―。

リサちゃんにたふさと魔力をあげてルーク君とミミ―にちからとたふさのお守りをあげてビビにたふさ2のお守りをあげた。

「ララさん本当に魔力2でいいの?」と聞いた。

「ええそれが欲しいの」と言ったので魔力2のお守りを上げた。


 だがシシリーとナナリーとルルは動かない。


 「ルルさん、シシリー、ナナリーはどうする?」

「私はたふさと魔力が欲しいです」とシシリーが言ったら「えっ?」とルルさんが返した。

「シシリーすばやさはいいの?」とシシリーに聞いた。

シシリーが困った顔で「……は、はい」と返した。

ルルさんがこっちをおもいっきり見た。


 バレてる。


 「わ、私はちからとすばやさが欲しいです」とナナリーが、

「ナナリー?ちから2では無くて?」とルルさんがナナリーに聞いた。

「は、はい」と、ナナリーそれ引っかけだぞ。


 ルルさんがこっちを見た、さっきよりしつこく。

バレてますね完全に……、


 「ルルさんはすばやさ2上がるのでいいのかな?予備に自分が欲しいの貰っておいた方が良くない?」

「そうですね、じゃあ旦那様、私にちから2上がるのを取り敢えず(・・・・・)くださいませ」と取り敢えずを強調された。


 シシリーにたふさと魔力、ナナリーにちからとすばやさ、ルルさんにちから2上がるお守りをあげた。


 「じゃあ取り敢えず(・・・・・)パーティー能力を確認しましょうか?」とララさんが。


 「その前に私達が帰ってくる前にパーティースクロール使ったでしょ、それ見せてよ」とルルさんがちょっとだけ怒気を込めて言った。



 はい、完全にバレてますね。

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