表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
103/133

103話 お守り 中編

 「何で駄目なの?」

「確かにパーティー能力が上がるんだけど器用さが上がるのよ」と、

「もしかしたら銅のお守りが魔力で鉄のお守りが運とかかも知れないわ」と残念そうだ。


 「いや違うと思うよ」

「えっ?」とララさんが不思議そうに聞いてきた。

確かに良くゲームで能力を上げるタイプの装備や魔法が有ってそれで上がれる項目は最初は器用さや運みたいな使えない方から覚えれる様になるんだがそれはある程度成長が固定されてる場合何だよ、こういう風に自由に振り込めるタイプでそれはちょっとおかしい、確かにそれでも無いことも無いんだけどその場合器用さのお守りって名前になる、木のお守り、銅のお守り、鉄のお守りってだんだん強くなっていくんだから多分ランダムだと思う。


 まあ考えるより実行すればいい。

生産、木のお守り、個数5個、生産開始!カンカンカン……出来た。

アイテム欄、アイテム欄の中に木のお守りが有る、木のお守りを開けと念じると木のお守り1木のお守り3木のお守り1と出た。一番最初の木のお守り1表示を開くと装備するとパーティー能力のちからを1上げますと表示された、木のお守り3表示を開くと装備するとパーティー能力のすばやさを1上げますと表示された、最後の木のお守り1を開くと装備するとパーティー能力の器用さを1上げますと表示されてる。


 やっぱりランダムか、

木のお守り5個とも出ろと念じて手のひらに出し「試しに更に5個作ってみたらこんな感じになったよ」と言いテーブルに転がした。


 「鑑定」とララさんとルルさんとシシリーとナナリーととルーク君が鑑定をした。

リサちゃんが鑑定をしない、「どうしたのリサちゃん?【鑑定】しないの?」とリサちゃんに聞いてみたら「だってリサが【鑑定】しても解らないもん」と拗ねている。

「リサ、【鑑定】を何度も使ってレベルを上げないと何時迄も見れないよ、僕だってまだ見れないんだ、それでも鑑定ポイントを上げれるから使ってるんだぞ」と言うとリサちゃんが素直に鑑定を唱えだした。


 「ルーク君も見れないの?」と聞くと「はい、装備するとパーティー能力が上がりますと出て何が上がるかは表示されません、多分レベル3から解ると思います」と答えた。


 「【鑑定】はレベル1にさえ成れればレベル5までは簡単に上げれますから」

「簡単なの?」

「はい、1年も有れば余裕です」と、

いやそれ結構手間だぞ。

「ユウ、自分を基準に考えない」とララさんに突っ込み入れられた。

だから心読まないで。


 ミミ―達3人も千円札を調べ終わったようだ、

ミミ―達3人から千円札を受け取り3人に木のお守りを鑑定するように促した。


 「「「【鑑定】」」」

3人が木のお守りを鑑定した後、急に泣き出したと思ったら、俺の周りを取り囲んだ後土下座しだした。


 「「「有難う御座います旦那様」」」と3人が言った、

まあ【鑑定】持ちは5歳児でも仕事に有り付けると聞いたからな、3人にしたら命を救われたと同意なんだろ。


 只もうそう言うのいいからと思ったんだが何と無くだが旦那様の言い方が御主人様の方の旦那様に聞こえたので「気にするな、妻に喜んで貰うのは当然の事だ」と言って奴隷じゃなく妻だと強調しておいた。

もっと自由に考えていいよと言う意味で。


 すると3人が照れた、でもそれはHな方の照れ方では無く恋愛感情による照れのように感じられた。

「はい、一生涯貴方様に尽くします」とミミ―がほほを赤らめながら言い、ビビがちょっと惚けた顔で「身も心ももう貴方様の物です」とスカートの両サイド?いや結構前の方を持ち上げた、それだと感謝のしぐさでは無く別の意味にならない?ほら結構まくり上げてるし下着が見えるぞ、そしてラビが「沢山産みます!」と超ド直球で返して来た。


 あれ?反応が物凄く濃いんだけど?

ララさんの方を見て確認したら「女たらし」とボソッと言われた。

いや俺がどうのこうのでは無い気がするんだけど?

こっちの世界の女性は落ちやすいんでは無いのでは無いでしょうか?


 「さあ皆席について」とララさんが言い皆を席に着かせた。

6人掛けのテーブルに10人が席に着いたけど後2人は座れそうだ。

「スキル名は【簡単調合】で作るのは【木のお守り】で材料は木0.1紐1よ、只木0.1にしては出来上がった物の木の量がどう考えても0.02位だから切り上げで0.1表示だと思うわ」とララさんが説明した。


 「さあ作りましょう♪」と言ってララさんが皆に作らせようとした。

「ちょっと待って、ララさん【簡単調合】は『ユウ』」と止められた。

「その話はまだしないで」と、

いやミミ―達兎人族は作れないのを分かってて何でミミ―達に作らせようとしているんだ?


 「じゃあ作りましょう」

皆が薪と紐の両サイドに手を置き「【簡単調合】【木のお守り】」と言うと薪と紐が軽く光りだした。

そしてそれが一つになり……、


 ……、


 なり……、


 なって……、


 何も起こらないんだけど?

光り続けてるけど……それだけ何ですけど?


 それにミミ―とラビとビビの薪と紐には何も起こってないんですけど?


 「どういう事?」とミミ―達に聞いたら、

「分かりません」「すみません」「御免なさい」と泣きながら答えた。

「いやミミ―達が出来ないはおかしくないんだよ兎人族だから」

「これは人族の種族スキルだから、只人族の皆が光るだけで出来ないのがおかしいと」


 「おかしくないわよ」とララさんが答えた。

「どういう事?」と聞くと「後にして」とすごく真剣に光と向き合ってる、


 ……、


 ……、


 ナナリーの光が一点に集まりだした。

そして一瞬大きく光ったと思ったらナナリーの前に木のお守りが空中に出来ていた、

それがだんだんテーブルの上に降りていき光が消えてテーブルの上に落ちた。


 「出来ました♪」とナナリーが、


 ……?


 皆で作り始めてナナリーが作り終えるまで3分位?


 なぜこんなに時間掛かるんだ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ