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100話 理想と現実と奇跡の出会い

 ユニークスキル

【技能派】LV4(10)

ノーマルスキル

【隠蔽】LV0(10)【ロマンチスト】LV6【鑑定】LV5【フェロモン】LV5【世話好き】LV5【苦痛耐性(心)】LV5【指導】LV5【カリスマ】LV5……、


 ロマンチストがレベル6、おかしいさっき見た時にはレベル4だったのに急にレベル2も上がってるぞ?一体全体何があった?


 「実はララさんはロマンチストレベル4持ちだったんだけど今はもうレベル6になってるよ」と事実を言った。

「何を言ってるの?それはないわよ」とララさんが言った。

「どうして無いの?」

「だって1カ月位に見て貰ったものシシリーに、シシリーは【鑑定】をレベル5で持ってるのよ、でその能力はユニークスキルとスキルを上位20個見る事が出来るのよ、でその時の上位20の最後が【節約】でレベル3なのよ、だから【ロマンチスト】がレベル4だったは有り得ないのよ」

「いや一カ月で成長して4になってたかもしれないでしょ?」

「そんな簡単にスキルのレベルは上がらないわよ」と、

う~ん聞き分けないな、こっちは確認してるんだぞ、


 「じゃあルーク君ララさんを【鑑定】してくれ」

「えっ、良いんですかララさん?」とル―ク君がララさんに聞いた。

「別にいいわよ、見れば違うって事がはっきりするわよ」とララさんが返した。


 「【鑑定】」とルーク君が唱えた。

そしてルーク君が気まずそうな顔になった。

「えっとですね……【ロマンチスト】レベル6が有ります」とルーク君が言うとララさんが驚愕した。

 「嘘だ!そんな訳無いわ!」と認めない。

「じゃあシシリーとナナリー【鑑定】して」とシシリーとナナリーに【鑑定】をする様に促した。

シシリーとナナリーが【鑑定】をした。


 「ララ様に【ロマンチスト】レベル6が有ります」と気まずそうにシシリーが言った、、

それを聞いたララさんが「ユウ!私のスキルを弄ったでしょ!」と怒り出した。


 おいスキル弄れること言うな!


 「してない、いったん落ち着こうララさん」と言うとララさんが自分の発言が危ない事に気付いてしゅんとした。


 「でも【ロマンチスト】がレベル6何て……」と納得いってないララさん、

そうだよな、何で急にレベル6になったんだ?


 「お姉ちゃんが【ロマンチスト】レベル6を持っててもおかしくないわ」とルルさんが言った。

「お、おかしいわよ」とララさんが返した。


 「おかしくないよ、私が【ロマンチスト】レベル4になったのも元はと言えばお姉ちゃんの所為なのよ」と、

「子供の頃に【技能派】の事で近所の子供に馬鹿にされて帰って来た時にお姉ちゃん言ったよね、『大丈夫よルル、今は有効的使い方が分からないだけでいつかきっと私達の前に【技能派】の真の力を見つけた王子様が現れるわ』って」


 「それで王子様がいつか現れるんだって考えるようになったから【ロマンチスト】を手に入れたんだけど……それって最初にお姉ちゃんが考えてた妄想(はなし)だよね?」

ララさんが青く……いや真っ赤になってビクビクと怯えだした。


 「よくよく考えたら王子様である必要性が無かったし、『王子様ってどんな人なの?』って聞いたら『すごく頼りになる人よ、だけど……、ちょっと抜けてて私達が付いてないといけない人よ、それに普段は気の優しい人なんだけどいざって時には頼りになる人なのよ』ってやけに具体的な内容を聞かされた覚えがあるわ」

ララさんが見る見る赤くなっていく。

「それもすごい人なのに私達ってかお姉ちゃんが付いていないといけない感じのちょっと抜けてるって設定だし……」

ララさんが手で何かを追い払っている。


 設定とか言わないで挙げて下さい。

確かに良く未来の恋人とか想像するのに凄い人なんだけど自分が付いていないといけないというのは良くある妄想ではあるけど。


 「だけど、お姉ちゃんは理論的だから【技能派】の真の力を見通す人物が現れる可能性が限り無くゼロに近い事も解ってしまったから、だから【ロマンチスト】が育たなかった」

「すべてのスキルの能力を見れる能力何て言うスキルの外側の常識外の能力を持ってる人物が現れるなんて考えれてもそれが起こるという風には理論的なお姉ちゃんには納得出来なかった」


 そうだね、メニュー開けるはこちらの世界では常識外の能力だからな、スキルの能力じゃ無くてスキルを管理する側の能力だからな、


 「でもそんな時に旦那……ユウ・ミヅキが現れた、お姉ちゃんが想像してた【技能派】の真の力を見通すどころかユウ・ミヅキの能力が有ってこその【技能派】だった」

ララさんが顔だけを下に向けてジッとしている。


 そうだね【技能派】はプレイヤーが居てこその能力だからね。


 「そしてユウ・ミヅキはお姉ちゃんが想像していた、すごく頼りになるけどお姉ちゃんが付いていないと危ないちょっと抜けてるタイプだった」と言いララさんを見据えた。

ララさんがビクッとなった後動かない。


 「常識的に……、理論的に考えて【技能派】の真の力を見つけられないと諦めて【ロマンチスト】が成長してなかったお姉ちゃんの前に、子供の頃に考えてた理想の王子様以上の力を持ってて理想通りのちょっと抜けてる男性が現れた」と言いルルさんが一息ついた。


 ララさんが顔を下に向けているが完全にビクついている様だ。


 「お姉ちゃん……、どれだけ妄想(そうぞう)したの?」


 !、ララさんが大きくビクッとした後机に突っ伏した。


 ……、


 ララさんが動かなくなった。

 

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