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きらら荘の恋模様(仮)  作者: うましか
7/7

キラキラ

小さな正門を抜け、あらんの背中を追いかけていく。


「職員室こっちだから、付いてきて」

と靴箱で上履きに履き替えちょこちょこと付いて行った


「ここだよ。小さい学校だからすぐ覚えられるよ。」

職員室の前に付いた。

「ありがとう、あらん君!」

じゃ、先教室居てるねと目の前にある階段を上がって行った。


コンコン・・・

「失礼します、今日から転校してきた七海ふみです。」


「あぁ、七海さん。初めまして今日から担任の甘利です。」

職員室に入ると、若い女の先生が近付いてきて挨拶をしてくれた。

この人が担任か・・・綺麗な長い髪を横に結び若くて綺麗な人。

この島にもこんな人が居てるんだ。


「初めまして、七海ふみです。今日からよろしくお願いします。」

「こちらこそ、早速教室行こうかっ。」


甘利先生は私の教科書を持ってくれてそのまま教室を案内してくれた。


「都会からでしょう?ここ何もないから不便だと思うから、何でも聞いてね。」


「あっ・・いえいえ。私はこっちの方が住みやすいです。静かで空気がきれいで」


「若いのに、珍しい♪

あ、ここが二年生のクラスひとクラスだけなの驚くでしょう?」


「はは・・・あらん君から聞いてましたので。」


「あ、そっかきらら荘なのね!じゃぁ、入るわよ。緊張してない?」


「大丈夫です。」

と答えると先生はニコっと笑いガラガラと戸を開けた。


「はい、転校生来てるわよ。座って。七海さんどうぞ。」

いざ入るとなると少し緊張する。あ、自己紹介考えてないと思いながら教室に入る。


「えっと、七海ふみさん。都会っ子だから色々とここの事教えてあげてね。」

先生がみんなに呼びかけをする。


「可愛いー!」とか「綺麗な子ー!」と生徒たちが騒いでいる。

昔から言われ慣れてる言葉だけど自分では、可愛いとか思わないし

お世辞だと思っている。


「えっと・・・数日前からこの島と言うか実家が隣の小さい島で、この島に来たのは二日前です。

まだ何もわからないので教えていただけると幸いです。よろしくお願いします。」

と一礼をする。仲良くしてくださいとは言えない。仲間で戯れるのは苦手だから。


すると、小さな教室か響くほどの拍手が聞こえた。


「ふみちゃんよろしくねー!」

「やっと、新人だな!俺らずっとこのメンバーだったから。」

と生徒たちがわーわーとしゃべりだす。


「はいはい、ふみちゃん。ここの生徒はみんないい子だからね。

席は同じ寮のあらん君の隣にしましょっか!」


そうやって初日は、休憩時間ごとに質問責めにあった。

「彼氏いた?」とか、「好きな人いた?」とか「都会で芸能人にあった?」とかそんあ質問をひとつずつ答えてたら6限目も終わりあっという間に放課後になった。


「お疲れさん、ふみ。質問責めすげかったな。笑

みんな嬉しいんだよ、この島は小学校からほとんどみんな一緒だからさ」


「そうなんだ・・・でも、楽しかったよ。」

私が珍しく笑うとあらん君はフイと向こうを向き

「行くか」と靴箱に向いて歩いて行った。


二階の校舎の窓から見る海に写った夕日はとても綺麗だった。





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