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きらら荘の恋模様(仮)  作者: うましか
6/7

新しい高校生活の始まり




AM6時半 少しは早めに目覚ましをセットしておいた。

少し肌寒いからまだ布団から出るのは憂鬱、窓を開けると冷たい風が入ってきて目が覚めた。

女子専用の洗面所で顔を洗い、髪を整える。


初めて着る制服に腕を通す、

シンプルな白と紅色の変わったセーラー服、靴下も白。

白ソックスなんて履くのは初めて、都会ではみんな紺だったから。


似合うかな~と心配しつつ何度も鏡を見た。

あらん君と7時45分に家を出ると約束してるため、新しい制服に少し照れながらリビングへ降りた。


「おはようございます。」

リビングには一ノ瀬先生しか居なかった。

新聞を広げながら珈琲を飲んでいる

「ふみか、早いね。おはよう、朝飯は各自そこにある食パンか炊飯器の米な、タマゴとかウインナーは好きに使っていいし。引き出しにインスタントのスープと味噌汁もある」

説明をしてくれた後はまた新聞に目線が戻った。

「ありがとうございます。では、ご飯いただきます。」

朝は米と決めてる私、炊飯器の米をかき混ぜ茶碗に盛る。

引き出しからインスタントの味噌汁を取り出しお湯を注ぐ。

「あ、先生はなにか食べられましたか?」

先生の手元には珈琲だけで、空いてるお皿がなかった。

「あぁ、まだだけど。」

「よかったら、ついでです。食パンでも焼きましょうか?」

「時間は大丈夫なら、頼むよ。冷蔵庫の小倉を塗って欲しい」

そう言われ冷蔵庫を開けると(一ノ瀬専用)と書かれた小倉トースト用のアンが入っていた。

「小倉トーストがお好きなんですね、こんなのあるんですね。市販ですか?」

「自家製だよ。」

と先生の目線は相変わらず新聞のままだ。

私は焼けたトーストにバターを薄く塗り自家製のアンを塗る。

「どうぞ」

先生の前にトーストを置き、自分の席に米と味噌汁を置いた。

「ありがとう。」

「いえいえ。では、いただきます」


食事をしてると、二階からあゆなさんが降りてきた。

「ふみちゃん、おっはよ~。早いね!私いつもギリギリなんだ~。」

そう言い、冷蔵庫からヨーグルトを出し食べている。


「あゆなさん、それだけですか?」


「そだよー。ふみちゃんは、ちゃんと食べてて偉いね。私食べる時間減らしてでも寝たい!」


「だから、そんなに細いんですね・・・!羨ましい」

そう、あゆなさんは身長160を超えててスラットしててモデル体型。

「ふみも、充分細いよ」

新聞を読みながら先生はボソっと独り言のようにつぶやいた。


「え!?」

なんでか、すごく顔が熱くなりうつむいてしまう。


「そうそう、ふみちゃんはちゃんと食べてるのに細い!私は食べてないからだよ。食べたらすぐ太るからね~」


「え、いや・・・・。今日から夕食当番なので頑張りますね!」

と無理やり話を変えて私はさっさと食べ洗い物をし時計を見ると7時30分だったから一度部屋に戻った。



7時45分、玄関に降りると眠そうにあくびをしているあらん君が待ってくれていた。

「あらん君おはよう!」


「ふみ、おはよぉ~。じゃ、行くか~」といいながらまだあくびをしている。


外に出ると、ラップに包んだおむすびを食べ始めるあらん君。

「おむすび?」


「うん、俺いつ朝ぎりぎりだから、先生が作っておいてくれるんだ。

朝は少しでもいいから食えって、あ、今日は梅のおむすびだ」

と、嬉しそうにほおばるあらん君。

先生はすごく無愛想だけどきらら荘のみんなが慕ってる理由はこれだね

何かと面倒見がよくて、根はすごく優しい人。


「俺ふみに付いていくから学校まで自力で行ってみよう。

俺が寝坊した時一人になるし、俺寝坊多いから」

と最後の一口を食べてあらん君は私の一歩後ろに下がった。


「うぅ・・わかった。なんとなく覚えてるから・・・」

記憶力は案外いいもので歩いてるうちに思いだし

すんなりと学校についた。


校舎を目の前にする、前は休みだったから学校に誰一人いなかったけど

今は同じ制服の人が正門を通り抜けていく。



私の新しい高校生活のはじまり










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