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いじめ・初日 千秋目線
「おっはよ~、冬華!!」
「あっ!」
私が朝声をかけると、冬華どうしよう、といった顔をしていた。
「おはよう! 冬華!」
「おはよー冬華~」
冬華がおろおろしているときに、夏美と春奈が声をかけてきた。
――――冬華だけ。
「おはよう……。夏美ちゃん、春奈ちゃん」
冬華も、私のことをまるでいもしない人間のように無視してきた。
「えっ!? ちょっと!! 冬華!? 私は無視「冬華、早く行こうよ」えっ……」
ちょっと……。どうしたの? いきなり私を無視してきて……。
いつもなら、無視するような子じゃなかったのに……。
しかも、夏美と春奈まで……。
どういうこと!?
私は、教室に行った3人を後ろから見ながら、ずっと考えていた。