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月のボタン

作者: 海ほたる

風がぴゅうとふいたので


ポケットに手を入れた


ひんやりと刺すような


不思議な感覚がしたので


取り出してみた


少し欠けているけど


まあるく黄色く小さく


ほのかに光っているボタンだった


なんとはなしに


指でなぞると


つるりと心地よい音が


聞こえてくる


気に入ってしまったので


撫でながらポケットにしまうと


ポケットから歌が流れてくる


その歌を聞いていると


誰かを呼びかけるような


遥かな遠い異国の歌なのか


歌はやがて空に昇り


気づいたらボタンが空にかかっていた


そして


撫でた後がくっきりと残っていて


それは王冠のようになっていた


罰が悪そうに


私はボタンに向かっておじきした


「どうも失礼しました!」


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― 新着の感想 ―
[一言] 度々すみません。 以前私の方にも感想を書いて頂いておりました。 お名前を変えられていたので気づくのが遅くなり申し訳ありません。 これからも作品を楽しみにしております。 失礼致しました。
2012/11/06 10:57 退会済み
管理
[一言] はじめまして。 なんだか童話のようなほっとする詩ですね。 とても素敵だと思いました。
2012/11/06 09:14 退会済み
管理
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