CHAPTER3 PART3-2
「だ…だめ…!!」
気づけば、白うさぎさんを庇うようにジョーカーに向かっていた。
一瞬、“殺される”と思ったから。
白うさぎさんは目を丸くしていたが、ジョーカーは依然として無表情だった。
(今まで接してきたジョーカーと違って、すごく怖い…。
でも……でもこうしなきゃ…)
「アリス、どけろ」
「…っ、いや!!」
声を精一杯張り上げて抵抗する。
「アリス」
「いや!!」
「どけろと言っている」
「いや!!
白うさぎさんに何かする気でしょ!?」
「お前には関係ない」
「関係なくない!!
白うさぎさんを傷つけたら許さないんだから!!」
歯を食いしばって、恐怖に耐える。
溜め息が聞こえた後、ジョーカーの顔が少し緩んだ。
「……わかった。
白うさぎには何もしない。
だからこっちにこい、アリス」
「…本当に、何もしない?」
「約束する。
ほら、早く」
あたしはしぶしぶ、白うさぎさんから離れてジョーカーの所にいく。
あたしの腕を掴んだジョーカーは、そのまま後ろを向いて歩き出した。
あたしは白うさぎさんを気にしつつ、ジョーカーについていった。
─────……………
ドサッ
「ひゃっ」
ジョーカーはあたしをベッドに投げ、何も言わず出ていった。
すかさず追いかけようと思ったけど、鍵を掛けられていた。
(はぁ……。
白うさぎさん…何もなければいいけど…)
あたしは扉の前に座り、ただ祈ることしか出来なかった。
─────……………
「うわあ!!」
アリスに助けられたはずの白うさぎも、彼女と同じ状況だった。
「お前はしばらくここから出るな。
それで許してやる」
「は…はい…」
白うさぎは泣き出しそうだったが、ジョーカーの足音が聞こえなくなるまで耐えた。




