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CHAPTER3 PART2




「…っ、いでぇぇえええ!!!!」


「うるさい。

よし、終わり」


ポンッ


「うぎゃああああ!!!!」



悶える三月うさぎを尻目に、チェシャ猫はヤマネの手当てに移る。



「…うわ、こりゃひでぇ。

ヤマネ、生きてるか?」



チェシャが頬をペチペチと叩くと、ヤマネはうっすら目を開ける。



「……ぅ、……チェシャ…?」


「おう。

待ってな、今手当てしてやるから」


「帽子屋…は…?」



チェシャは、手を動かしながら答える。



「今は寝てる。

さっき一回起きたんだけど、あまりに暴れるもんだからベッドに縛り付けといた」



それを聞いて、ヤマネはホッとする。


しかし、



「……帽子屋…辛いと思う…」



途端に悲しい表情になる。


それを見て、チェシャも顔を歪める。



「…仕方ないさ。

怪我を治すのが先決だ。

……はい、ヤマネも終わり。

三月うさぎ連れてって、ちゃんと休めよ」


「…うん」



ヤマネはチェシャから塗り薬を受け取り、三月うさぎを引きずりながら家に入っていった。


それを確認したチェシャは、大きく伸びをした。



「……さて、俺も行くか!」




─────……………




コンコンコン…



「帽子屋…」


「おや、ヤマネですか」



ヤマネが部屋に入ると、帽子屋は起きていた。



「ちゃんと寝ないとダメだよ」


「うかうか寝てはいられません」



ピシャリ、と言い放った帽子屋に、ヤマネは小さく溜め息をつく。



「帽子屋…変わったね」



ヤマネの視線に、帽子屋は悲しい笑みを浮かべる。



「…変わった私は、嫌いですか?」



その問いにヤマネは、



「ううん。

むしろ好き」



と、穏やかな顔で答えた。






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