CHAPTER3 PART1
「アリス。
ここが君の部屋だよ」
ボーッとしているうちに、いつの間にかお城に着き、部屋に連れてこられた。
広いけど、全体的に真っ赤なお部屋。
でもところどころにぬいぐるみがあったりする。
「着替えはクローゼットの中にあるから、その服は脱ぎなよ」
ロードに目だけで指示された。
汚れていたし、仕方ないから着替えようとクローゼットを開くと、違和感に気づく。
そおっと振り返り、その正体を確認する。
「…あの…、着替えられないんですが…」
ジョーカーが、扉に寄りかかってこちらを見ていた。
「気にしないで」
(え…。
そんな笑顔で言われても…)
「いや、あの…困ります…」
「大丈夫だって。
あ、着替えるの手伝ってあげようか?」
「結構です!!」
本気で手伝おうかと思ったのか、ジョーカーがズカズカと部屋に入ってきたので、背中を押して部屋から追い出した。
「つまんないの。
いいじゃん着替えくらい」
ブツブツ言っていたジョーカーは、不意に振り返ってニコリと笑った。
「あ、そうそう。
この城の中なら好きなように動いていいからね。
じゃ、俺は雑務があるから」
そう言って手をヒラヒラさせ、長い廊下を歩いていった。
(なんだか…自由なヒト…)
ちょっと呆れつつ、再びクローゼットを開いた。
(たくさんあるけど…、正直好みじゃないわ)
あるのはどれも赤やピンクとかの暖色系のドレス。
デザインは可愛いけれど、胸元がバックリ開いてあるものや、肩を思いっきり出すような、露出の多いものばかり。
「……これにしよう」
露出が一番少ないドレスを選んで着た。
そして、城を散策してみることにした。




