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ウロボラズ外伝1 竜の仮面  作者: Lightning
真実と偽りの章
30/46

~冒険~セラフィナイトとフィーナとメルケーン

さて、ちょっとずつ動き出したような物語。

しかし、まだまだ始まりませんよ。


全て者の束縛が解き放たれ、世界が繋がらない限り。

「夢はそれぞれの過去をあらわしていた。君たちは記憶が無かったのではないかね。自分は何だろうと思いながら過ごしてきた」

ロベリアが確認するように、こちらに視線を向けてくると、私達はこっくりと肯いた。

「君たちの記憶は、あの夢に出てきた人間によって奪われたものだろうけど……。君たちがその夢を見て、酷い程混乱していないのが、君たちの記憶であったことを証明するものといえるわ。ガルドがあなたを襲ったのは何故かわからないわ。でも、ガルドは悪い奴じゃないわよ」

「証明できるの?」

ガルドに散々な思いをさせられたメルケーンには、とてもいい奴と言われて落ち着かない。

「ここはもともと、ドラゴン達の制する平和な土地だったの。でも、ドラゴン達の中にも怠け者が出てきてね。それを私達は倒して、世界を立て直そうとしたの」

「それ、ガルドも言ってた」

メルケーンが口をはさむ。

「そう、彼は仲間よ」

ロベリアは待ってましたというように、朗らかに答えた。そして、声音を変えて続けた。

「でも反対する奴もいて、戦いになったの。その時反対した奴らについたのはが……」

「王様だね」

ガルダがまた口をはさんだ。

「そうなの?」

とセラフィナイトが在り来たりら質問をすると、ロベリアとメルケーンはうんと肯いた。

「誰?」

フィーナはそいつの事を知らなかった。

「ほら、あれだよ。あれ……」

セラフィナイトが言っていると、あれじゃわからんと、フィーナが怒った目線を送ってくる。そのせいで、セラフィナイトは余計に焦っていた。

「あ、そうそう。あの翼のデカく奴よ」

「ああそれ、何かそういえば言ってたわね」

ロベリアはフィーナの無知と、無駄話に多少苛立ち、話はじめた。

「あたしらは、それを倒そうとしたけど、駄目だったわ。それに、もっと最悪な事が起きたの」

何何? とみんなの顔が一斉にロベリアの方へ向く。

「私達の世界はソーマの木と、その木汁の力によって保たれていたわ。それを奪った奴がいたの」

誰? と聞こえそうな程、目を見開いてきく。しかし、誰かは言ってくれないのだ。

「私達の世界と、人間のいる世界があるんだけど、それは普段、時間の流れが違うから、繋がらないし、通る事は出来ないわ」

「でも、五百年に一度だけ、ほんの一瞬たりともズレずに時が同じになるの。その時には、しばらく世界を行き来できる特定のポイントがあるわ。それを通ってやって来た人間がいるの」

「そいつがあの夢の奴ね」

セラフィナイトが言った。

「ええそうよ。もう説明は不要ね……。私は閉じ込められたドラゴンよ。私達の計画は、あの木汁なくして成立しないの」

何が言いたいのだろう。すると、ロベリアは逆に問いかけるような目をした。

「今日の夕方、あの事件からちょうど五百年なの」

一瞬、時が止まったようになり、その言葉の大きさに、全員固まった。

「じゃあ、悪い人間が戻って来るのね」

セラフィナイトがやっとの事で言った。

「まさか、戻って来るとは限らないじゃない。しかもディレーズが言ってたわ。人間は人によって様々だけど、だいたい百年で死ぬって」

ロベリアは待ってましたというように笑った。

「私達の世界を保っているような力が、生き物の寿命を延ばせないとでも?」

なるほど、そいつはソーマの力を使って長生きしているんだ。

「でも、やって来るとは限らないよ」

メルケーンは首を傾げながら言った。

「いいえ、絶対来ますよ」

ロベリアは確信して言った。理由は言ってくれないようだが、その雰囲気からして、間違いは無いのだろう。

「ただし、問題はいつソーマの力が尽きるか」

これはなんとなくわかった。夢の中でソーマがあった場所は今、枯れ木だろうものが互いに支え合って、なんとか立っている」

「でも、それまでの時間、十分行動できるわ」

ロベリアが言った。何をするの? とロベリアへ目を向ける。

「真実の世界を崩壊させるの。……フフ簡単よ」

ロベリアはクライトという人間の指で、私達を指した。

「あなた達の虹色の鱗は、普通の生き物ではできない事ができるの。だから、夢の中でガルドに襲われたのは、あなた達が時別だからこその間違いか、何かの意味があると思うの」

「あの王様呼ばわりは、私達じゃ倒せないわ。でも、あなた達ならできるの。いいこと、今はしっかり休んでちょうだい」

ロベリアは木立の中に消えていった。こちらを気遣っての事だろうか。

「私の、過去……」

セラフィナイトは呟いた。


私達は近くの川に行き、水を飲んだ。

一緒に行動しろという事ではないかと、メルケーンは考えていた。ガルドと離れたのに、死んでいなかった。つまり、時が来た(・・・・)のだ。

では、入れ替わりに彼女らと共に行動しろというのも有りそうな気がしないでもない。

それにしても、ロベリアは一体どんな奴なんだろう。ガルドといる間は、その仲間なんて最低な奴ばっかりだと思っていたけど、そういう訳じゃないらしい。

謎が多すぎる。まず休めとは言われたが、夕方もでに行動するとも言っていた。あいつはまた戻ってくるのだろうか。

そう思って、僕は森の方を見てみた。すると、懐かしいような巨木があった。ガルドの毒舌の今となってはただの嫌な思い出になっている事に、最大の幸せは抱きながら言った。

「ねえ、あれ見て」

これならフィーナも怒らないだろうという僕の推測付きのもの。僕は巨木を指した。

「ディレーズ!」

私達に手掛かりを与えてくれるのは彼しかいない。

やっぱりな。と思いながら僕も追い駆ける。

__セラフィナイトとフィーナ、そしてメルケーンの冒険が始まった__





はい、こんな感じです。

まだ動いてませんね。


次会は、新キャラ登場予定です。

これから重要なポジションを受け持つ奴ですが、まあなんともひねくれ者で……。

次会で、ひねくれ者度がわかる事は無いと思います。回を追うごとに、酷くなっていきますから。


お楽しみに~。

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