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ウロボラズ外伝1 竜の仮面  作者: Lightning
真実と偽りの章
24/46

~冒険~セラフィナイトとフィーナ10

改稿が完了したと言いましたが、最初の部を追加しました。

まず、そこを今日は読んでみてください。

その後、こちらに戻ってきてくださいね。今日は量が多いですよ。

覚悟してかかってください!

「この世界がどうやって出来たか知ってるか?」

ガルドが沈黙を破った。しかも、何故こんな問いなのだろうか。

「これから役に立つ事だ。覚えるんだ」

ガルドは咳き込みをした。これはある本で読んだ事を丸暗記しただけなのだが。と前置きして。

「始まりは一頭の反乱者だった」

「狭間の世界にいた一頭のドラゴン。セプトクルール(七色の虹)は、新たな世界に住みたいとエレスチャルに願った。しかし、エレスチャルはそう簡単には許さない。

セプトクルールは仲間を呼んだ。水、木、火、土、金の精だ。彼らは実体を持っていなかったが、力はあった。

セプトクルールは懇願したのだ。自ら世界を創る。だから、空間だけは与えてくれと。

エレスチャルは遂に許し、空間を空けた。しかし、本当に何も無い。ただぽっかり口を空けた無の空間。

セプトクルールに出来る事は少なかった。

炎を吐いてみたが、散り散りになっては消え、何も生まれなかった。だが、セプトクルールの作り出せるものは、それしかなかった。

ただ、炎を吐き続ける。炎はうねりとなって遠くまで届くようになったのだが、やはり何も無いままだった。

「ゴオオオオ」

セプトクルールは誤って、自分の心臓まで吐いてしまったのだ。

だが、これで炎は一つに纏まる。炎は心臓を周り、吸い込まれるように舞った。まるで、炎こそ世界の、心臓の拍動だというように。

それはやがて、球となり、星となった。

そこに、命尽きたセプトクルールが堕ちていく。熱風に煽られ、回転しながら。

「ドーン」

セプトクルールが炎の地へ辿り着き、火柱が上がった。彼は、自分の心臓を覆うようにして、倒れた」

ここで、一旦ガルドは言葉を切った。余りに悲痛な話でもあるために、彼女らは固まっていた。

「狭間の世界から、その一部始終を除いていた精霊達は、口々に言い合った。

「オレが一番仲が良かったし、ほら見ろ。炎の世界だ。オレが先に入る」火の精は言った。

「いいえ、このままだと、みんな焼け死んでしまうわ。私が先に入って冷やしましょう」水の精が言うと、木と金の精は頷き合い、火の精は文句を言った。

「ならば、ワタクシが先に入ります。ワタクシは溶けてしまいますが、それから固まり直してみせましょう。そうすれば、貴方達は安全に入れます」

金の精は高らかに言い切った。

「いや、私が森を作って癒しましょうか?」木の精が自信無さげに言うと、全面的に批判を受けた。地面が無い限り、水が無い限り、どうにもならないと。

精霊達の言い合いは激化した。お互い、セプトクルールと一緒になるのが、一番じゃないと赦せないのだ。ただ、土の精霊は、言い合いに全く参加していない。とはいえ、皆言い合いに集中して、土の精の事など忘れきっていた。

「おい、お前勝手に……!」

火の精は怒って指差した。土の精が勝手に、新たな世界へ飛び込むのを見たからだ。

土の精は、狭間の世界から姿を消し、炎の星へと落下していった。他の精霊達は、ただただ何も出来ずに、世界の淵で見守っていた。

「パシャーン!」

土の精は高熱の炎に晒されて、マグマと化し、その雨を降らせた。土の精の力は、それはそれは強いもので、炎を全て引き上げて、マグマにしたのだ。

「私も!」

水の精も飛び出した。そのまま落ちていって、土の精のいない所に着いた。

その時、周りに白い煙が沸き立った。それは、次第に広がり、黒く、濃くなって、ゴロゴロという音を轟かせた。

そう、これは雨なのだ。雨はマグマを冷やし、巨大な水溜まりを作った。それは海であり、陸はセプトクルールの形をしている。

しかし、雨ばかりで寒くなってきた。大量の水は川となり、多くの地形を生み出した。

そして、セプトクルールの頭の部分、大陸の北方は凍てつく氷の世界となり、品のある佇まいの氷山ができた。

すると、水の精は巨大な水溜まり。すなわち海から、水飛沫と共に跳ね出した。水のドラゴン自体が水飛沫だったのかもしれない。

水の精は実体を得て、水のドラゴン、ヴォディアノイとなった。

彼女は、氷山に入り込んだ。

「やつにばっか、言い思いさせて堪るか」

火の精も世界に飛び込み、仲の悪い、水の精と遠い南へ落ちた。すると、土の下に眠っていたマグマが吹き上げ、見事な円錐の火山を作り成した。火山はマグマを吹き上げては、溶岩を流した。それにより、世界は段々と暖かくなってきた。

火の精は炎のドラゴン、ヴォルケーノとなり、火山に隠れた。

「じゃあ、私もね」

木の精は立ち上がり、世界の東。ドラゴンの右翼の付け根に落ちた。すると、不毛の大地は息を吹き始め、草花が芽吹きだした。

木の精は木のドラゴン、レシズとなり、自らの巨木に宿った。

最後に残った金の精は、何も言わずに西へと向かった。

金の精は、金を噴き上げて岩棚を作った。それは滝となった。

金の精は金のドラゴン、グリーフィルナイトとなり、滝の奥に住み着いた。


全ての精霊が揃ったその時、

それぞれの精霊がセプトクルールと呼応して光った。セプトクルールの心臓と土の精は同じ場所にあり、土のドラゴン、グランクリュは世界の中心と呼ばれる事になる。

彼らは、この世界に危機が訪れるまで、静かに石となって眠り続けるだろう」


ガルドは閉じていた目を開いた。

「今は、危機にある。我々は、彼らを起こし、敵を倒す」

そう言うと、ガルドはまた目を閉じた。まるで、眠りに吸い込まれたかのようだった。


しかし、私達は一切寝られなかった。

誰かに寝てはいけない。と言われているようで。



ごめんなさい。

今日は習い事がありました。(-。-;

ってことで、記憶を取り戻す寸前で切ります。

学年あがると大変だなあー。

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