~冒険~セラフィナイトとフィーナ10
改稿が完了したと言いましたが、最初の部を追加しました。
まず、そこを今日は読んでみてください。
その後、こちらに戻ってきてくださいね。今日は量が多いですよ。
覚悟してかかってください!
「この世界がどうやって出来たか知ってるか?」
ガルドが沈黙を破った。しかも、何故こんな問いなのだろうか。
「これから役に立つ事だ。覚えるんだ」
ガルドは咳き込みをした。これはある本で読んだ事を丸暗記しただけなのだが。と前置きして。
「始まりは一頭の反乱者だった」
「狭間の世界にいた一頭のドラゴン。セプトクルールは、新たな世界に住みたいとエレスチャルに願った。しかし、エレスチャルはそう簡単には許さない。
セプトクルールは仲間を呼んだ。水、木、火、土、金の精だ。彼らは実体を持っていなかったが、力はあった。
セプトクルールは懇願したのだ。自ら世界を創る。だから、空間だけは与えてくれと。
エレスチャルは遂に許し、空間を空けた。しかし、本当に何も無い。ただぽっかり口を空けた無の空間。
セプトクルールに出来る事は少なかった。
炎を吐いてみたが、散り散りになっては消え、何も生まれなかった。だが、セプトクルールの作り出せるものは、それしかなかった。
ただ、炎を吐き続ける。炎はうねりとなって遠くまで届くようになったのだが、やはり何も無いままだった。
「ゴオオオオ」
セプトクルールは誤って、自分の心臓まで吐いてしまったのだ。
だが、これで炎は一つに纏まる。炎は心臓を周り、吸い込まれるように舞った。まるで、炎こそ世界の、心臓の拍動だというように。
それはやがて、球となり、星となった。
そこに、命尽きたセプトクルールが堕ちていく。熱風に煽られ、回転しながら。
「ドーン」
セプトクルールが炎の地へ辿り着き、火柱が上がった。彼は、自分の心臓を覆うようにして、倒れた」
ここで、一旦ガルドは言葉を切った。余りに悲痛な話でもあるために、彼女らは固まっていた。
「狭間の世界から、その一部始終を除いていた精霊達は、口々に言い合った。
「オレが一番仲が良かったし、ほら見ろ。炎の世界だ。オレが先に入る」火の精は言った。
「いいえ、このままだと、みんな焼け死んでしまうわ。私が先に入って冷やしましょう」水の精が言うと、木と金の精は頷き合い、火の精は文句を言った。
「ならば、ワタクシが先に入ります。ワタクシは溶けてしまいますが、それから固まり直してみせましょう。そうすれば、貴方達は安全に入れます」
金の精は高らかに言い切った。
「いや、私が森を作って癒しましょうか?」木の精が自信無さげに言うと、全面的に批判を受けた。地面が無い限り、水が無い限り、どうにもならないと。
精霊達の言い合いは激化した。お互い、セプトクルールと一緒になるのが、一番じゃないと赦せないのだ。ただ、土の精霊は、言い合いに全く参加していない。とはいえ、皆言い合いに集中して、土の精の事など忘れきっていた。
「おい、お前勝手に……!」
火の精は怒って指差した。土の精が勝手に、新たな世界へ飛び込むのを見たからだ。
土の精は、狭間の世界から姿を消し、炎の星へと落下していった。他の精霊達は、ただただ何も出来ずに、世界の淵で見守っていた。
「パシャーン!」
土の精は高熱の炎に晒されて、マグマと化し、その雨を降らせた。土の精の力は、それはそれは強いもので、炎を全て引き上げて、マグマにしたのだ。
「私も!」
水の精も飛び出した。そのまま落ちていって、土の精のいない所に着いた。
その時、周りに白い煙が沸き立った。それは、次第に広がり、黒く、濃くなって、ゴロゴロという音を轟かせた。
そう、これは雨なのだ。雨はマグマを冷やし、巨大な水溜まりを作った。それは海であり、陸はセプトクルールの形をしている。
しかし、雨ばかりで寒くなってきた。大量の水は川となり、多くの地形を生み出した。
そして、セプトクルールの頭の部分、大陸の北方は凍てつく氷の世界となり、品のある佇まいの氷山ができた。
すると、水の精は巨大な水溜まり。すなわち海から、水飛沫と共に跳ね出した。水のドラゴン自体が水飛沫だったのかもしれない。
水の精は実体を得て、水のドラゴン、ヴォディアノイとなった。
彼女は、氷山に入り込んだ。
「やつにばっか、言い思いさせて堪るか」
火の精も世界に飛び込み、仲の悪い、水の精と遠い南へ落ちた。すると、土の下に眠っていたマグマが吹き上げ、見事な円錐の火山を作り成した。火山はマグマを吹き上げては、溶岩を流した。それにより、世界は段々と暖かくなってきた。
火の精は炎のドラゴン、ヴォルケーノとなり、火山に隠れた。
「じゃあ、私もね」
木の精は立ち上がり、世界の東。ドラゴンの右翼の付け根に落ちた。すると、不毛の大地は息を吹き始め、草花が芽吹きだした。
木の精は木のドラゴン、レシズとなり、自らの巨木に宿った。
最後に残った金の精は、何も言わずに西へと向かった。
金の精は、金を噴き上げて岩棚を作った。それは滝となった。
金の精は金のドラゴン、グリーフィルナイトとなり、滝の奥に住み着いた。
全ての精霊が揃ったその時、
それぞれの精霊がセプトクルールと呼応して光った。セプトクルールの心臓と土の精は同じ場所にあり、土のドラゴン、グランクリュは世界の中心と呼ばれる事になる。
彼らは、この世界に危機が訪れるまで、静かに石となって眠り続けるだろう」
ガルドは閉じていた目を開いた。
「今は、危機にある。我々は、彼らを起こし、敵を倒す」
そう言うと、ガルドはまた目を閉じた。まるで、眠りに吸い込まれたかのようだった。
しかし、私達は一切寝られなかった。
誰かに寝てはいけない。と言われているようで。
ごめんなさい。
今日は習い事がありました。(-。-;
ってことで、記憶を取り戻す寸前で切ります。
学年あがると大変だなあー。




