~冒険~セラフィナイトとフィーナ9
改稿が完了致しました。
と言っても、内容面のみです。
誤字脱字、文法・言い回し上の間違いは具体的に報告願います。
改稿後、「良くなった・悪くなった」など、意見を募集します。
感想の一言に、
改稿について……◯◯なってます。
など書き込んでください。
もっと気軽に書き込みたい方は活動報告まで。
大きく変更(というか追加)されたのは、以下の部です。
・ガルダとガルド2(名も無き者の演説)
・魔法と部族と戦争と2(寝ぐらに帰った後の会話)
・魔法と部族と戦争と4(探険後の会話)
『大蛇とドラゴンと……。誰だっけ』
私達の向かう先は岩山。大きな川に沿って北上しているようだ。どうやら、今は夕方になったらしく、雲から射し込む光は赤へと変化した。
とはいえ、真実の世界や、偽りの世界と比べ物にならない程広大な世界。岩山は、まだ遠くにあり、私達はまだ、荒野に取り残されている。
何も無いのではないかと思った時、空は陰りだし、ある石が浮かび上がった。
石が浮いているだなんて、何とふざけた話だろう。しかし、石は私達と同じ高さの所に浮かんでいる。
石は意外と近かったらしく、ドラゴンが三回羽ばたく間についた。とても小さく、私の蹄の半分位の大きさだと思う。
ガルドは牙を青く光らせる。すると、石も反応して青白く光り、それを何回か繰り返した。その度に、光は強くなり、遂には大きくなった。岩と呼べる大きさに。
岩はこちら側に穴があり、中に入れるようだった。
「危ねえから、今日はここで寝るしかねえだろう」
どうやら、ガルドは本当の世界をよく知っていて、魔法のプロでもあるらしい。
私達は穴を潜った。すると、直ぐさま、すり鉢状の岩肌が露わになった部屋があった。外見同用の広さを有している。
ドラゴンの尖った顔が覗き、首、翼と入ってくる。
最後に、ガルドが入ると、穴は閉じた。
しばらくして、フィーナがきく。
「結局、あいつら何なの?」
「悪い奴だ。昔この世界を汚して、あっちの世界へ逃げたんだ。そして、またここを攻め用としている」
そう、あの翼のある者は悪い事の元凶だったのだ。
「偽りの世界って何かわかってるか?」
フィーナはブンブンと頭を振る。でも、私はわかっていた。
「心が逃げた世界」
「そうだ。だから、歪んでいて、嘘ばっかだ。…………だが、その心の元は何処だ?」
その答えを考える前に、フィーナはきいてきた。
「心?」
「うん。本当の世界で嫌な事があって、逃げたくなるの。そしたら、心だけ抜け出して、あの世界に行くの」
そして、自分の言った事にはっとする。
「……本当の世界が心の元の場所ね」
驚いた視線が投げられる。その方向を見ると、フィーナがいる。
「ディレーズもここに居るのよ。逃げたくなるような嫌な事があったんでしょ。森なんて、無くなちゃったんじゃない? 悪い奴に本当は襲われてるんじゃないの?」
フィーナの頭の周りの早さには毎回驚かされる。でも今は、そんな事がに感心している場合じゃない。
「行ったところで、どうにもならないぞ」
ガルドは二頭のやろうとしている事を察し、止めた。
「あいつを倒さない限り、どうにもならない。それと、ドラゴンだ」
ドラゴン!? 反射的に後ろを振り返る。彼らは逆に驚いた顔をしている。
「彼らは味方だ。あの赤いのに加担した、悪いドラゴンがいる」
何処に? 目で訴えた。
「わからない。今は姿を隠しているらしい。奴らは、数は少ないが、有り得ないほど強いんだ。一頭は捕虜として捕まえてある」
沈黙が流れた。
捕虜。敵であるというだけで、可哀想という気持ちが消される。怖ろしいものだ。
微妙に思えますが、次の部は……。
なんと、セラフィナイト達の記憶が戻ります!!
という事で、長くなりそうなんで今日はここで切ります。




