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でかわとの日々はだいたい幸せ  作者: 宙子


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4/19

イルミネーション

 

 イルミネーションが見たい。見たいったら、見たい。

(一番近場のイルミネーション、いいけどもう見飽きちゃったし)



 私が希望したので、ゴネる様子は見せたものの、付き合わされるでかわだった。



 ひざ掛けと上着を、わざわざ取りに戻る。

 けれど、きちんと食べたばかりということもあってか、ほとんど寒くない。



 車に乗り込んですぐ、


「ちょっと自信ないな、ナビは?」


 とでかわに促され、設定をしたら、片道18分。


「ちょうどいいね!」


「……ぅん」



 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


 車を走らせていたら、すぐに目的の町にさしかかる。


 でかわが2番目に就職した会社があるから、でかわにとってはこの街もホームだ。

 私もおよそ半年だけ住んでたから、まあまあホーム。


 ただ、10年近く前の話になるけど。


 でかわは懐かしむようなことを言いながら、ハンドルを握っている。




 体感、5分で到着。


 20時台で真っ暗なうえに、目印も特になかったけど、迷わず来れた。


 でかわが土地勘を取り戻したおかげかな?




「うわぁ~~、キレイ、キレイだね」


 車の中からでもわかる、素朴さはあるけど手の込んだイルミネーション。


 しかも、誰もいない!小雨だから?


「……車の中から写真撮れないかな」


 と、誰かが言ってた気がするけど、もちろんスルーした。




 汽車が蒸気をあげて走り、カラフルな熱帯魚が楽しそうに泳いでいる。


 竹やぶを背景にした、可愛いうさぎさんたち。


 クリスマスを祝福するオブジェや文字。



 ちょっと……いや、だいぶ渋滞してるけど、すっごく好き。



「来て、よかったね!」


 と1人で(?)盛り上がる私。




 加えて驚いたのは、遊びの要素だった。


 一周して写真を撮り、ちょっと満足した私の目に飛び込んできたのは………




 ()()()()()する、でかわの姿。


「え、え、何してるの?w」


 無言で投げ続ける、でかわ。



 すぐに分かった。輪投げだ!


 私も、負けじと投げだす。そんな楽しそうなこと、放っておけない。



 竹でできた的に投げて、枝わかれの部分に引っ掛ける。

 これがけっこう難しい。距離もあるし。



 結局、1投も命中しなかった。


 でかわは渾身の1投をかなり高いところに引っ掛けた。


「すごい、でもそれ、取れるの?w」


 にゅーん、と背伸びをして、自分で回収していた。





 手作りの、カラフルな木管楽器もある。

 音階も奏でられることに気づいてしまった私。もうダメ。


 ド~ド~ソ~ソ ララソ~


 もっとクリアな音を聞きたくなって、つい強くたたいてしまう。


 オリジナル曲の演奏だ!





 でかわが珍しく、少しハラハラしだして


「聞いた人が、怒って来ちゃったりしないかな」



 というので、時間的にも余裕でしょと言ったんだけど。






 ブオ~~~~~~~ン。


 車の音だ。少しだけ、ドキッ。




 坂道を上がってくる車が、1台。

 わりとスピードが出ている感じ。



 え?もしかして……?もしかしたり?

 クレームついちゃう?怒鳴られちゃう?




「イルミネーションを、見に来た人なんじゃないかな~? ハハハ……」




 とか言っていたら、車はスピードをそのままに、通り過ぎて行った。


 ちょっと、ホッ。



 あとからイルミネーション目当ての人もやってきて、私たちはその場をあとにした。



少しでも面白い、と思っていただけたら、ぜひブックマークを。

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