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晴れ時々ブラックホール  作者: 成宮
第0章
1/3

理由を教えて

投稿始めました!初心者なので、色々と変なところがあるかもしれませんが、読んでくださると嬉しいです。


 「ーそれでは、お天気のコーナーです。天野さ~ん?」

 「はい。今日は全国的にー」


 「晴れ時々ブラックホールでしょう。」




 あぁ、つまらない。本当につまらない。俺はただ、楽しく生きたいだけなのに。

 今日もアイツら(・・・・)が邪魔をする。

 辺りには、人々の悲鳴が響きわたる。あぁ、うるさい。五月蝿(うるさ)い。ウルサイ。

 さっさと静かになってくれ。俺はただ、静かに生きたいだけなのに。

 今日もアイツら(・・・・)が邪魔をする。

 …ほら、またアイツらが来やがった。

 アイツらは自分の体よりも大きな盾を構えて、飽きもせずに立ち向かうのさ、他人のために。なんで、わざわざそんなことをするんだか。

 なんでも、その盾は「希望の象徴」と言われてるらしい。俺からすりゃあ、へえ、ご立派なことで、としか思えねえが。



「おい!まだ人がいるぞ!」

 そんな声とともに、真っ暗だったはずの目の前は、元の自室の風景に戻っていた。と言っても、自室にあった家具類などは、すべて綺麗さっぱり無くなっているが。

「君、大丈夫か!?」

「…大丈夫か、とは?」

 僕がそう答えると、そいつは驚いたような、呆れたような顔をして、何か言いにくそうにしながら口を開いた。

「いや、君はブラックホールに飲み込まれてたんだぞ?なのに…。」

「なのに、なぜ無事なのか、と?」

 なぜ、か…。

「…そんなもの、僕が知りたいよ。」

 

 ーこのことが、僕の運命の歯車を回し始めることに、僕はこの時、まだ気づいていなかった。


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