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僧侶クララは怒りと敵意を覚える。

タイトルは変更になりました。

 クララには不安に駆られ、眠れない夜と言うのは初めての経験であった。この学園に入学して三日と経つが、姉達の言う通り初めての経験に溢れていた。

 クララは生まれてから十五年と約二ヶ月、怒りと哀しみと言う感情を感じた事がない。少なくとも、自身の記憶に拠れば。

 クララの人間関係は上下で完結している。自身に傅く者と傅く事のない者である。前者は乳母や側仕えの三人、聖騎士団長と高位司祭が数人。後者は親類達である。姉や両親、その縁者達。それら全ての人間がクララを慈しんでいた。愛に育まれて生きたクララにとって、同年代で対等な存在にヤキモキとした感情を抱くのは初めての事である。

 入学初日は緊張の日であった。自らの関係を築く、その初体験に身体と口は硬くなる一方で、しかし何とかサバンという女の子を筆頭に三人の仲間が出来た。しかし、二日目の朝にそれは壊れてしまう。そして新たに関係を築こうと奔走するも、失敗に終わる。三日目、ミコトを筆頭に三人の仲間が出来る。無事に三日目を終えて、今ベットの中で横になっている。

 しかし、また朝になればこの関係が壊れてしまうのでは、と言う不安は拭えない。クララの欠点はそれ程までに冒険者として致命的なのだろう、とクララは思った。

 初めての経験は決して楽しいものばかりではなかった。

 クララはあれこれと悩んでいるうちに、気が付けば意識を落としていた。

 翌朝のことである。

 睡眠不足甚だしいクララの目覚めは最悪の一言に尽きた。酷い眠気でぼんやりとする頭でクララはベッドの脇にある机の上の魔石式時計を見た。既に朝食時の食堂は閉まっている時間だ。今日のクラス替えは朝礼をせずにアリーナへ一年生は全員集合する事となっている。時間に余裕は既になく、急いでネグリジェから制服に着替えなければならない。それは十分に理解しているが、しかし身体は動きたくない。眠りたい、と理性の言うことを聞きやしない。

 呻き声を挙げながら、どうにか制服へ着替え終えると部屋を出ようと玄関へ向かった。扉の前で立ち止まり、取手まで手を伸ばしかけては辞めるを繰り返した。

 この感情を恐怖と言うのだろう、とクララは思った。これもまた、学園へ入学してから初めて感じる感情であり、嬉しくないものだった。新鮮、ではあるのだろう。クララにとってこの扉を開けることは、魔物と対峙するよりも勇気の必要な事だった。

 意を決して取手へ手を伸ばそうとした時だ。荒々しいノッの音が飛び込んできた。クララはびくりと身体を跳ねさせる。


 「ちょっとクララー!いい加減に起きなさいよねー!!」


 カレンの声が扉越しに聞こえた。中のクララを起こすため、かなりの声量を出している。クララの胸に喜びと不安、わずかの恐怖が混在する。


 「お、起きてます!今出ますから!」


 扉の取っ手に手をかけ、意を決して開けた。しかし、その先に広がる光景の情報量にクララの胸中にあった複雑な想いは全て消し飛んだ。

 クララの前には昨日の装備ではなく、学園指定の制服に身を包んだ()()が立っていた。()()。パーティーメンバー全員の()()()()()




 この王立アルタニア学園には、他国の生徒や王国内でも遠方から来る生徒のための学生寮が存在する。学園の敷居を跨げば生徒は皆平等を標榜しており、内装や広さは全ての部屋が同じ間取りとなっている。故に遠方の貴族や他国の貴族、王族からは新鮮と好評を得るか、嘗めるなと不評を得るかの二択になっていた。最も、苦情が入ったところで学園長のダークエルフは知ったことかと一蹴するが。

 勿論他国からやって来たクララはこの学生寮の()()()の一室を与えられている。

 男子禁制。例え王族だろうが教員だろうが男性は入る事許されぬ聖域である、とはクララの姉の談。

 そんな部屋の前に、クララは男だと思っていたミコトがいる事、それがまずクララの思考を狂わせた要因の一つであった。次の要因に、クララの視線は釘付けになる。それはミコトの胸部にあった。たわわな二つの果実である。昨日見た民族衣装のようなゆったりとした服装からは伺い知れないボディラインに意識を持っていかれる。

 クララの家系は女系家族である。何代と遡っても産まれてくるのは女児ばかりで、クララの代とてクララ自身と姉が二人。その誰をとっても、胸部のなんと慎ましい事か。周囲と比べれば、それはそれは慎ましいそれ。それに比べてミコトの胸部にある巨大な山脈たるや。

 クララは無意識のうちに呻き声を上げながらそろりとその山脈へ手を伸ばしていた。下から支えるように、重みを感じつつ、優しく包むように、大きく円を描きながら、感触を無心に堪能する。

 仲間の狂態にミコトは頬を赤らませた。


 「あ、あのクララさん?お、おはよ〜…」


 挨拶もせず一心不乱に自分の胸を揉みしだくクララを正気に戻そうと話しかけるが、クララは胸から視線を外す事もなければ、手を止めようともしない。


 「あ、おはようございます」


 視線を胸から話さずにクララは返事した。まるで胸に挨拶してるみたいだった。ミコトは助けを求めコハナの方へ視線だけ動かすが、しかしクララの狂態に怯えきったコハナは距離をとってドン引きしている。薄情者め、と内心でミコトは悪態を吐く。カレンはダメだ。視線を投げるまでもなく、腹を抱えてるであろう程の笑い声が人気のない廊下に響いている。

 どうにかしてくれ、あといい加減笑いすぎだ、とミコトがカレンを睨みつけ、その視線に気づいたカレンが笑いを堪えつつ居住まいを正した。


 「はいはいクララ〜。気持ちは分かるけどいい加減にしな〜さいっ!」


 しな〜の部分で腕を振り上げてタメを作り、さいっ!に合わせてクララの背中へ掌を振り下ろす。それは気持ちの良い音を発生させた。あまりの衝撃に打たれた背中へ手を伸ばしつつ涙目でカレンへ振り返った。


 「いっだっ!何するんですかー!」


 「はいはい。おかえりなさい。漸く正気に戻ったわね」


 「早く行くよ。アリーナ!」


 クララの狂態に気を取られたが、時間的には遅刻ギリギリの四人である。

 しかし、廊下は走るな、のルールを律儀に護り、雑談を交わしながら女子寮の廊下を歩いた。

 歩きながらクララは三人の制服姿を盗み見る。自分と同じ制服であるにも関わらず、何処となく印象が変わるものだと思った。白いシャツに紺のブレザー。同色のスカート。しかし、三人はクララのようにスカートを膝丈に裾詰めしていない。所謂、膝丈やミニスカートと言う近年流行りだした丈ではなく、旧時代の踝まで隠れるロングスカートだ。


 「コハナさん…制服にもマスク着けるんですね…」


 コハナがクララを振り向き、目元だけで笑ってみせる。あれ、とクララは内心首を傾げた。何の気なしに呟いた独り言のつもりだった。しかし、コハナは確かにクララの言葉に反応したのだ。分からないはずなのに。その時、マスクだけでなく黒い耳当てもクララの目に止まった。


 「あれ?これ、何ですか?」


 クララがコハナの側面へ回り込んで耳当てを注視した。


 「ああ、これはね!コハナが分からない、言葉!授業受けれない!だから先生が…」


 「これ!!CandL(キャンドル)のロゴが入ってるじゃないですかぁ!!」


 ミコトの言葉を途中で遮り、クララが興奮で頬を染めなら叫び声を挙げた。得意げな顔で語りかけたミコトは消化不良で表情を曇らせる。


 「むぅ…蝋燭が、何?」


 「蝋燭(candle)じゃなくてCandL(キャンドル)!ブランド名です!数年前突如現れたお洒落で有名なブランドです!!王侯貴族から平民までは勿論!他国の王族!あらゆる階級の女性に愛される人気ブランドなんですよ!ドレスから部屋着、ドロワーズとは違う下着の発明だけじゃなく、冒険者用の装備や便利アイテムまで特注で作ったりしてるんです!!」


 歩きながら両手な握り拳構え、普段より早口で力説するクララに三人は僅かに距離をとる。もはや最初の儚げで、護りたくなるような姫様という印象は、三人の中で崩れ去っている。成程、異性がいないと分かるとこうなるのか、と三人の中で認識が改まる。


 「それで!!その耳当てです!どんな効果なんですか?先生って誰ですか?キャンドルの関係者さん何ですか?紹介して貰えたりしませんか?」


 怒涛の早口の質問。クララって、キャンドルの事となると早口になるのよね、と今後漏らすようになるカレンであった。

 ミコトが気を取り直して説明へ乗り出した。


 「これ、翻訳する。魔法掛かってる。カルーア先生が作ってくれた。母さんの知り合い。同僚」


 「カルーア先生がキャンドルご本人様なんですか!?ミコトさんのお母様のお知り合いが!?今度ご紹介お願いします!」


 クララは歩きながら、勢いよく頭を下げた。実に器用である。勢いに押され、ミコトは頷くしかなかった。

 一行は女子寮を出て、校舎をぬけて別館の体育館を目指す。


 「翻訳の魔法、ってことはコハナさん、私達の話すこと分かるんですか?」


 コハナに向けてクララが話しかけると、嬉しそうに目を細めて肯定した。


 「聞く、出来るようになった。話せはしないけど」


 戦闘中は聴覚の妨げになる為、迷宮ダンジョンへ潜る時は外すらしい。


 「コハナさん、偵察(スカウト)みたいな役所ですものね」


 得意げにコハナが頷くのを見てクララが笑った。コミュニケーションをとる上で言葉と言うのは重要なツールである。例え喋ることが出来ずとも、聞き取れると言うだけで今回のクララとコハナのようにコミュニケーションを図ることが出来る。今まで話せず、聞けずのコハナはパーティー内のコミュニケーションと言う点で距離を置いていたが、このアイテムのおかげで距離は格段に近づくことが出来る。


 「ところで、ミコトさん」


 クララの目が据わった。昨日の気弱で儚げな深窓の令嬢のような雰囲気はどこへやらと言った体である。成程、慣れたのだ、とミコトは納得する。多少人見知りの気はあるのだろう。異性とのコミュニケーションが苦手なのも事実だろう。

 だが、昨日の一日ですっかり慣れ、その上苦手のはずの異性が実は同性であり、踏み込みやすくなったのだろう、とミコトは推察した。


 「なんて言うんでしたっけ。あの民族衣装…ワフク?ですか?」


 「そ、そう…袴と羽織…」


 「そう、それですね。その時は今ほどお胸様は自己主張が激しくなかったと存じますが?」


 「さらしで…」


 「さらし?!?!」


 またもやミコトの言葉を待たずに遮った。


 「さらしとはまさか胸部に布を巻いて圧迫して固定する?」


 実際のさらしは胸部のみとは限らないが。


 「そ、そう。それ」


 「あってはならない事です!うら若き乙女がさらしなど!良いですか?さらしは確かに運動する上で胸を固定する()()()()()人には効果的ですが、長時間固定し続けると胸を支える筋を痛めて胸の形が崩れるのです!」


 歩きながら前のめりに力説するクララにミコトが気圧される。


 「私やコハナさんには持ちえない素晴らしい()()をお持ちでおきながら、それを蔑ろにするなどあってはならない事なのです!!」


 思わぬ流れ弾にコハナが被弾し涙ぐむ。カレンが慰めるのをよそにクララの言葉は止まらない。


 「分かりました。皆さん。下着買いに行きましょう」


 ()()()、の部分に反応してコハナとカレンが疑問符を浮かべた。


 「ちょ、ちょっと待って。話の流れからして行くべきはミコトだけなんじゃないの?」


 クララの提案に嫌な予感を感じたコハナはカレンの意見に全力で賛成した。


 「いいえ。見たところ皆さんだっさいロングスカートを履いているあたり、未だロング丈のドロワーズを下着にしているんじゃないですか?」


 「そ、そうだけど…」


 カレンが肯定するが、ミコトとコハナに至っては下着など履いていない。日の国にはそのような文化がないのである。

 クララが自身のスカートの裾を掴んで主張した。


 「今の流行は私のような膝丈やさらに短いミニスカートが流行ってるんです。細い脚を魅せるのが流行りなんです。そんな中ドロワーズなんて履いて見てください。折角細い脚が太く見えてしまうんですよ!!」


 見せる相手いないし、と思わず呟いたミコトにクララはカッと目を見開いた。


 「私達婦女子は殿方に魅せるためにお洒落をするんじゃありません!!その日気合を入れ、気持ちを入れ替えたする為です!!相手の有無なんて関係ありません!!」


 この主張に思うところのあったらしいカレンは重々しく頷いた。


 「と、言うわけで近日中に下着を見に行きましょう!」


 ミコトとコハナがげんなりするが、カレンは割と賛成のようだ。さて、ミコトはどうにか話を逸らしたい。この話題はミコトが何を言っても薮から蛇が出るのは確実だった。

 クララとカレンがミコトの入れない話題で盛り上がってる内にアリーナへ辿り着いた。


 「はいはい~。着いたよ~アリーナ」


 露骨に話題を変えようとしつつ、扉を開いた。

 全校生徒が入りきる広さのコート。それを囲う形に多数の観客席。その中心部に一年生と教員が集まっていた。

 音を立てて開かれた扉に生徒達の視線が一斉に向けられ、ミコト一行は僅かに身体を強ばらせる。


 「おいおいおっせーぞ。お前らが最後だ」


 言葉とは裏腹に口調が妙に軽薄な声がミコト一行の横から聞こえた。一行が視線を向けると、白を基調としたカズラに金の糸で紋様を刺繍したストラを掛けていて、司祭のような装備の男が生徒名簿片手に立っている。僅かの露出部である手や首、顔の肌の白さと浮き出る血管。貴族の肌だった。


 「おはようございます。アルフォンス先生。今日は随分と御粧し決めてますね。クレア先生意識してるからですか?」


 紹介を求めてクララとミコト、コハナの視線がカレンの元へ集まった。


 「ん、ああ。ウチのクラスの担任、アルフォンス先生よ。普段はもっとだらしない先生なんだけど、クレア先生にご執心でカッコつけてるわね」


 「余計なこと言うな。普段からビシッと決まってるアルフォンス先生だろ?」


 妙に大きな声で強調するアルフォンスにミコト一行は苦笑いを抑えきれなかった。


 「よし。お前らが一年生の最後だ。皆の所へ合流するぞ。着いてこい」


 ミコト一行が返事をしてアルフォンスの後へ続く。

 一年生の集団へ合流する時だった。


 「ご機嫌よう!クララ殿下。学園での生活は慣られましたか?」


 「これはコルネリウス殿下。ご機嫌よう。とても楽しい時間を過ごさせて頂いてます」


 一行の前に現れた制服に身を包んだ五人の貴族たち。コルネリウス第四王子と同じ派閥に属する貴族達の子息四人である。コルネリウスの礼にクララがカテーシで答礼した。

 コルネリウスがクララの周囲の人間、ミコト一行を一瞥すると笑みを深くした。


 「パーティーメンバーとの別れをなされたのですね。では、我々のパーティーへ参加されますね?」


 話の流れが理解出来ず、クララは僅かに首を傾げてみせる。


 「あの、仰る意味が…」


 思っていた反応と違う反応にコルネリウスは眉を顰めると、深いため息を吐き、クララから視線を外してミコト一行を指さした。


 「貴様ら、事もあろうに王族の命令を不敬にも拒否したな」


 クララに向けていた柔らかい表情を豹変させた。


 「貴様らのような無知蒙昧な輩がぁ!私と同じ国土を踏みにじり、同じ空気を吸っていることは我慢ならん!!」


 威圧するように声を荒らげ、睨みつけた。ミコトを指差し興奮した様子で一度鼻を鳴らしたコルネリウスは罪状を告げる貴族のような口振りで告げた。


 「貴様ら三人、血縁一族国外追放とする。この程度で済ませてやる王家の温情に咽び泣き感謝しろ!」


 コルネリウスが片手を上げるのを合図に、背後で控えていたパーティーメンバー。恐らくは家来の子息達が捕らえようと前へ進み出た。



 クララは決して愚鈍ではない。むしろ、聡明な方だ。

 行動力と好奇心が服を着て歩いている様な二人の姉に比べて、それらが()()()()、姫然としたクララを必要以上に可愛がった両親や周囲の人間により、クララは育った()殿()以外まともに外へ出たことがない。教育は両親や高位神官、そして書物が知識の先生であった。

 書物を読み耽る毎日で、長期休暇の度に留学先から姉達が持ち帰る物語を綴る小説にも手を出していたクララは、言葉の行間を読む事に長けていた。

 だからこそ、コルネリウスの()()という発言や挨拶時の恰もクララがパーティーから当然外されて一人でいる事を()()()()()()口振りを繋ぎ合わせたクララは確信を得た。

 クララは二日目の朝、サバンがパーティーを抜けてくれと頭を下げた時の悔しそうな表情を思い出した。その日、神に許しをこう罪人のような表情をしていたサバンのパーティーメンバー二人を思い出した。そして今、また大事な仲間が脅しと同義な命令に苦しんでいる。

 クララは産まれて初めて()()という激情を覚えた。目の前が血で真っ赤に染った様な感覚と内側から炎のように燃え上がる感情からコルネリウス達へ明確な敵意を向けた。

 クララにとって大切な存在が何かに脅かされるのもまた、産まれて初めての事だった。怒りと敵意と言う意識を持て余し、発散や鎮める方法も知らなかったクララは正直に感情を示した。

 姉達の言葉を思い出す。

 良い?クララ。もし私たちのようにアルタニア学園へ入学するなら、覚えおきなさい。外の世界は決して此処のように安全で長閑で優しい国ばかりじゃないの。もし、悪漢に襲われたり、魔物と戦わなければならない時が来たりするわ。その時、貴方は自分の身は自分で護らなきゃならないの。だから覚えておいてね。人間でも魔物でも、大概の生き物は急所って言う叩かれたらとても痛くて痛くて仕方の無い箇所が体にはあるの。そしてそれは、大体体の中心にあるわ。例えば目、鼻、顎、鳩尾とかね。そこへ向かって。

 クララは姉の言葉を思い出し、その言葉を忠実に従った。

 コルネリウス第四王子へ歩きだし、前に立つと左足を一歩踏み出し、右足は重心を前につま先立ち。腰と肩をしっかり回し、右手で拳を作り、放り投げる様に鼻へ突き出した。

 つまり、見事なストレートパンチであった。


次回!王立アルタニア学園!

初めて感じた怒りの感情を爆発させたクララは王国の第四王子へグーパンチをお見舞いしてしまう!ミコト一行の学園生活はどうなってしまうのか!

次回!格闘士サバン怒りの咆哮!

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