表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/10

第7話 〇〇の色

真人視点に戻ります。

 母さんのからかいから逃げて部屋に帰るため、俺は部屋がある二階へと向かった。


 俺の家は2階建てになっており、1階にリビング、ダイニング、キッチン、風呂、両親の寝室があり、2は手前に俺の部屋、奥に物置部屋という構造になっている。


 階段を登った俺は、一番手前の部屋、つまり俺の部屋の扉が開いていることに気がついた・・・


 しかも部屋に近づいてみると、何やら「ドン、ドン」と音が聞こえてくる・・・


(何か変な音がするんだが・・・)


 扉から顔を出し、中の様子を伺ってみると、そこにはベッドでうつ伏せになり、足をバタバタしている夏音がいた。


 しかも夏音は扉とは反対の方を向いている。


 ・・・もっと簡単に言おう。


 夏音はこちらにお尻を向けている。


 今日の夏音の格好は・・・ワンピースだ。


 つまり下はスカートのようになっているということだ。


 その状態で足をバタバタすると、まあ、あれが見えるのだ。




 そう、パンツだ。


 色は・・・




 白だった・・・。


 今尚いまなお、夏音は足をバタバタしている。


 ここはジロジロ見てはいけないのだろうが、


 ・・・俺の目は夏音のパンツから離れなかった。


 もちろんずっと扉から覗いてる人を夏音が気づかないわけがなかった。


 夏音は後ろをハッと振り返った。


(バレた!?)


 ヤバい。


 冷や汗が・・・。


「ま、まーくん? どうしたの?」


(ん? バレたんじゃないのか)


 しかし、夏音は気づかなかったようだ。

 

 良かったと安心する一方、すごく背徳感を感じた。


「それより夏音は、何・・・してたんだ?」


「え、そ、それは・・・」


 夏音は慌てたように変な声を出している。


(明らかに動揺してるよな、これ)


 夏音は手を背中に回して慌てている。


 夏音はどうやら何かを背中に隠しているようだった。


「何を隠してるんだ?」


「い、嫌、なんにも隠してないよ」


 しかし夏音はえへへっ、と誤魔化してくる。


 俺は背中に隠しているものを突き止めるべく、


 夏音の背後に回ろうとする。


 しかし、夏音は手強かった。


 今度は壁に背中を向け、壁と背中の間に隠してくる。


(ここまでされると、余計気になるんだが・・・)


 でも、これは手出しができない。


 俺と夏音が攻防を繰り返していたその時、母さんが部屋の扉のとこに来て、


「コーヒー淹れたわよ。 二人ともいらっしゃい」


 と、声をかけてきた。


(・・・仕方ないか)


 俺は諦めて部屋を出ていった。


 一方の夏音は、


「助かった〜」


 思わぬ救援に救われたのだった。

応援お願いします。

また、気になった点があれば質問どうぞ。

次も見ていただけると光栄です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ