第6話 まーくんの秘密
夏音視点続きます。
(なんだろう、あれ)
まーくんのパソコンには文字がたくさん映っていた。
近づいてよく見てみると、私がこの前、友達からおすすめされた小説掲載サイトであることが分かった。
まーくんもこれ使ってるんだ・・・
私はまだそこまで利用したことがないけれど、今、流行ってるのかな?
(・・・・・・まーくんはどんなものを読むんだろう?)
少し気になってしまったのでプロフィールをクリックしてみる。
そこにまさかそんなものがあるとは知らずに。
そこにかいてあったのは
”小説 「俺の幼馴染が可愛すぎる」”
という題名のまーくんが書いている、小説だった!
(こ、この題名っ!)
私は好奇心に負け、いつの間にかクリックしていた。
”紹介文 主人公とヒロインがひたすらいちゃいちゃします”
と書いていた。
そこで私は最新話が編集の途中であることに気づいた。
"第14話 二人の下校"
そこには主人公を迎えに来たヒロインが、完璧超人の委員長にカラオケの誘いを受けるが、主人公と一緒に帰るため、その誘いを断る、というものだった。
(これって、さっきの私のことじゃんっ!)
しかもヒロインの子が主人公に不満があることを表現するために行っていた、ムッと膨れた顔を細々と表現し、可愛すぎるなどと書いていたのだ。
(わ、私、そんなふうに思われてたんだっ///)
気づけば、さっき鎮まったはずの心臓の音がまた激しくなってきた。
嬉しさのあまりつい顔の筋肉が緩んでしまう。
(こんなの見ちゃったら私、もう・・・我慢できないよ)
今度はえへへ。などと口に出して笑ってしまった。
(まーくんが私の事可愛いだって///)
私は嬉しくて嬉しくて、ベッドにうつ伏せになり、足をバタバタとさせ、枕で顔を覆う。
(いい匂いっ///)
そのときの夏音は、自分の行動が真人本人に見られていることに気づく由もなかった・・・
尚、今回の投稿から、照れているという表現を///で表しております。
変ですかね?
違和感を感じられたら教えて下さい。




