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第5話 まーくんとの食事

 今日は金曜日なので、私はまーくんのお家で夕飯を食べている。


 毎週金曜日、私の両親は夜、帰ってくるのが遅いからだ。


 いつもまーくんのお母さんが作ってくれる料理は、本当に美味しい。


 私もまーくんに食べてもらう時のため、料理の練習をしているのだが、まだまだまーくんのお母さんには及ばない。


 いつかは、まーくんに食べてもらいたいな。


(私が作ったら喜んでくれるのかな・・・?)


 そんなことを考えながらまーくんの方をうかがった。


 その時、私の目にあるものが飛び込んできた。


 まーくんの肉じゃがから、人参だけが減っていなかったのだ。


 ひょっとして・・・?


「まーくん、もしかして人参嫌いなの?」


 気になった私は尋ねてみた。


 するとまーくんは、少し間を置き、コクリとうなずいた。


(へぇ、本当に嫌いなんだ。 人参、美味しいのに)


 マーくんにも好き嫌いというものがある。


 それが何か可愛かった。


 でも、好き嫌いは良くないってよく言うよね。


 なので私はまーくんに


「好き嫌いは良くないよ」


 と注意してみた。


「でも苦手なんだよなぁ、この味」


 でもまーくんは食べるつもりはなさそうだ。


 そこで私は、まーくんのお皿の一番小さい人参を箸で掴んで、まーくんの口元に近づけていく。


 人参が美味しいってこと教えてあげるんだから。


 対するまーくんは最初、少し顔を赤くして躊躇っていたが、諦めたのか、パクっと食べてくれた。


「美味しい?」

 

「あ、ああ」


 良かった。


 私は新しく二番目に小さい人参を掴んでまーくんに食べてもらおうとする。


 しかし、その人参がまーくんのお口に届くことはなかった。


「あら、熱いわねぇ。二人とも」


 まーくんのお母さんがそんなことを言ってきたからだ。


 そこで、私は今まで自分がしていたことの意味に気づいてしまった。


(わ、私、まーくんに、ア、アーンなんてしちゃった///)


 ドクンっ、ドクンっ。


 私の心臓は自分でもわかるほど大きな音をたてている。


 まだ夏になっていないというのにすごく暑い、汗をかいてしまう。


(恥ずかしいよぉ)


 私の顔は今りんごのようになっているに違いない。


 今尚、まーくんのお母さんが私とまーくんを意味深な笑みで見つめてくる。


 私は早くこの空間から解放されるために残っているご飯を一気に食べた。


 そして席を立ち、食べ終わった食器を流しに置いて、足早にダイニングから廊下に逃げ出す。


 出ていく前に、


「ごちそうさまでしたっ」


 と、忘れずにまーくんのお母さんに聞こえるようにお礼を言った。


(はぁ、疲れた)


 もう今のだけで一日分の体力を使った気がした。


 廊下に出た私は胸に手を置きながら心臓の音が落ち着くまで待った。


(これからどうしよう)


 まーくんのお母さんに食後のコーヒーをいただくことになってるので、勝手に帰ることなどできない。


 まーくんのお部屋を覗きに行こうかな。


(この前来たときは入れなかったし、少しぐらいならいいよね!)


 階段を登って、一番手前の扉を開ける。


 まーくんの部屋は全然散らかってなかった。


 服はハンガーにかけられ、本も本棚にきれいに並べられ、床にはホコリ一つ見当たらない。


(特に変わったものは、何もないかな)


 部屋中を見渡した中で、一つだけ気になるものがあった。


 まーくんのベッドの上で《《開いたままになっている》》、パソコンである。


(消し忘れかな?)


 そう思って興味本意で覗いてみたのだが、そこには信じられないものが映っていた・・・。


 昨日書き終えたと思ったら保存し忘れてしまって、データが消えたので大変でした・・・

 次は短いです。


 ちなみに僕はまーくんと同じで人参が苦手です(笑)

 皆さんはどうですか?

 夏音ちゃんみたいな子に食べさせてもらいたい。

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