第一話 ムハンマドの挑戦状
モコソン
「うーん、僕、医者になったって言うけど、実際は人工呼吸と乳がん検査しか覚えてないんだけど……。これでいいのかな?」
ネコーズ
「それでいいんだよ。最初は肩書を立派にすることは大切だよ。だんだんと、習っていくようになるんだ。自分でも思っているうちに医者らいしい行動をするようになるんだ。本を読んだり、病人を観察したり……。それにモコソンはフィギュアで人体の構造を勉強してるじゃないか! 素晴らしい進歩ぶりだよ」
モコソン
「へへへ、日本に来て、ここは快適ですよね。飯係りはいる、掃除婦いる、僕達を適度に可愛がってくれる、まさに拠点にふさわしいですよ。フィギュア作りもすっごくはかどりますからね!」
ネコーズ
「そうだな。日本の安全は、僕達が暇な時にでも守ってやらないとな。最近はイスラム国とかいうふざけた奴らが、日本をテロで攻撃とかほざいてる奴もいるけど、ぶった毛あんまり対策とる必要もないよな……」
モコソン
「そうだね。日本の小学生は爆弾処理できるし、犯人を一目見ただけでテロリストって分かるから、入国とともに取り押さえられるだろうね。みんな、名探偵コナンや相棒シーリーズで脳を鍛えているからね。
最近では、日本人は小学生でも爆弾処理ができるって言われ始めているし(笑)、むしろテロが起こってくれるのを心待ちにしてるんじゃないのかな」
ネコーズ
「まあ、小学生や高校生はそうだろうね。日本の警察もすごいよ。世界トップクラスだから僕は何も心配してはいない。しかし、そうはいっても、このまま野放しというわけにはいかないな。
狂った気違いが危険なように、完全に信仰心をもったテロリストも危険だからね。逆に言えば、信仰心を揺さぶれば、心や疑いから分裂を生じさせることができる。
自分達は言語という防壁に守られているから大丈夫だと思っているようだが、日本に居てもイスラム教の資料はそれなりに揃っている。アラブ語が分からないから、深い所までは知らないが、駆け出しの信者に疑いと信仰の挫折を経験させるには十分だろう」
モコソン
「それじゃあ、ついにイスラム教ごと攻撃するんだね。このイスラム教の矛盾や教理面でのおかしさをネットに流して、英語やアラブ語に翻訳してもらえば、ある程度は攻撃の手がゆるむかもしれない。それにコピーが多ければ、暗殺者も意味ないですからね。
奴らは必死こいてこの文章の内容は偽りだ! とかほざきだしますよ。どうせ、どっかのモンスターペアレントみたいに騒ぎ立てて、教理面での誤解を解こうとはしませんでしょうけどね……」
ネコーズ
「ふん! 屑組織こそ、テロ行為や脅しでなんとかしようとするものさ。奴ら、しだいにこう叫び出すだろうぜ、猫に負けた! と」
モコソン
「おお! イスラム教のダブ―を日本人に教えることによっても、これ以上の拡大を止めることもできますからね。宗教を戦争の道具に使うというなら、その対策はその宗教の中にあるってことだね!」
ネコーズ
「その通りニャン! まあ、コーランを朗読していたムハンマドは敵対者に対して、お前達に神の力があるなら、これに匹敵する美しい文句を創ってみろ! と言っていたから、僕がイスラム教に致命的なダメージを与えようとも問題は無いだろう。しかも、僕は聖書を使う程度でハンデとしておこう!」
モコソン
「あんまり強過ぎると、敵がいなくて困っちゃうからね。せいぜい一万人位は残しておかないと……。全く、ネコーズ君は世界一のハンターだな。さすがは猫だよ!」
ネコーズ
「神の力を受けし、猫の力を奴らにかみしめてもらおうかな。まずは聖書とコーランを対比させて、コーランの弱点を突きまくるか!」
モコソン
「ネコーズ君もいやらしいね。いきなりコーランに攻撃かい? このエロリスト!」