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AIの知らないこと。

作者: 白夜いくと
掲載日:2026/04/17




 AIは何でも知っている。そこら辺に生えてる草花の名前も、蝶の名前も、私より断然詳しい。だってそりゃ、知識の集合体だもの。かないっこない。


 じゃあ、専門家や知識人以外の人間の知恵などなんにも必要ないじゃないか。と思ってしまう。


 結論から言うと、そもそも論として、能力値だけを見て、AIと人間の違いなどと言って争うのが間違いなのだと考える。


 なぜなら、人間は知識の分野では、ほぼAIにかなわないからだ。しかしながら、人間にしかない部分もある。


 それは個体差のある『感想』だ。


 同じアスパラの天ぷらを食べたとしても、


(瑞々しく甘い)

(ぶっと! シャキシャキ!)

(皮剥いてないのに柔らかい! ウマー)

(ポテトみたいに食べられる!)

(やっぱ塩! 塩しか勝たん!)

(米欲しいな)

(床に落とした! 1本無駄になった……)

(鉛筆みたい)


 などと、様々な感想が出てくる。

 それらはAIが情報として纏めきれるものも有れば、纏めきれない陳腐なものまである。


 だからこそ、今どきは作品だけではなく『感想』や『レビュー』なども必要なのだ。


 アスパラの天ぷら。

 

 それについての情報を詳しく知るものは、実際に食べて『感想』を抱いた者のみ。AIは、実際には食べたことがないから【妙な感想】は残さない。いわば、無難な感想しか言わないのである。


 そこに、人間とAIの違いがあると考えている。


 人間は、妙なことを言い、また、それが真意であったりもする。コミュニケーションを通じてその妙な感想から派生した『何か』を作る。


 そこがまた面白いと思う。


 AIは、集約された情報以上の新しい概念を与えない。情報を知らない者に、それとなりのヒントを与える道具だ。


 だから、今後、ものづくりをする者には、フィールドワークや経験値が重要になってくる。


 つまり、アスパラの天ぷらをテーマに書きたい場合は、実際に食べて『感想を抱くこと』そして『どんな風に伝えたいと思うかということ』この2点が重要であると考える。


 AIは何でも知っている。知ったように話す。しかし、個人の人間が抱く気持ちや心のうちまでは知らない。


 そこが、人間の強みであり、不可侵的な領域なのだと思っている。


 最近、小説の選考を辞退した人が話題になっている。気持ちはとても分かる。しかし、うまく言葉に言い表せられない。

 このうまく表現できない『心のうち』も、小説として表現できるだろうか。それとも、AIの方がいとも簡単に表現できてしまうだろうか。


 私は基本的に『人間の方が妙で気持ち悪い(癖のある歪な)ものを作る』と思っている。完璧でお利口な作品は、AIの方が得意なのではないか。


 早起きをしたから何か考えてみた。


 AIは、創作に使わないと明言したが、夢占いや料理の方法などを検索するのには使っている。とても便利なツールであることに違いはない。


 しかし、献立を考えることが億劫になったら直ぐに携帯を開く癖が出来た。もしかしたら、自分の頭で考えることを放棄しかけているのかも知れない。そんな危機感もある。


 創作に関しては、不出来でも自分の頭で考えたい。だから私は妙で気持ち悪いと思われても、また『ヘタクソ』と思われても良い。


 自分の頭を使って書きたい。自分の言葉を使った、紛うことなき自分の物語を。


 表面上に書いた情報を、AIは理解する。しかし、この文面の奥にある私の気持ちなど、AIには分かってたまるか。そんな気持ちがある。


 そんな気持ちで書いている。




最後まで読んでくれてありがとうございます



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― 新着の感想 ―
 別に調べものをするくらいは……。  どうこういってみても判断しそれを活用するのは本人。相手をAIと思うから迷うのであって人間と思えばそれもなくなると思うのですけど。余計なお節介は止してくれっていう感…
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