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エピソード5:夢見た異世界での新しい生活!

こんにちは読者の皆さん、これからはもっと定期的にエピソードを投稿するようにします。

ノボルの章をお楽しみください!

「うわ、やっぱり頭おかしくなってるのかな」

完全に別世界にいる気がして、俺は頭に手を当てて周囲を見回した。

足元の地面はあまり整備されておらず、小さな石が飛び出している。木と石で作られた素朴な家々、目の前には大きな噴水。後ろには人々が行き交っている。


人々の服装は見慣れないものばかりで、麻のような素材の服に革のブーツ、そして腰につけた小さな袋――なんていうか、いかにも中世風だ。もちろん見た目は人それぞれだが、これが一番多く見かける服装だった。


「へえ、マントまでいるのか。夢の中の幻覚もここまで凝ってるとは」

俺は眉間に手をやり、首を振った。

「こんなことになるのは酒のせいだ…って待て、俺酒飲まないだろ」


当たり前のことに今さら気付く。俺はただの十代の高校生だ。周りの人々は気にせず歩いているが、どうやら学ラン姿の俺は少し目立ってしまっているようだ。皮肉な話だ――こっちの人たちが変な服を着ているはずなのに、俺が浮いて見える。


「なんかイベントでもあるのか…? いや、違うよな」

疑問が頭の中で増えていく。だが別のことに気づいてしまう。


「ここ…東京じゃない。いや、日本でもない」

短めのマントを着た疲れた顔の男性が通りかかった。俺は緊張しながら声をかける。


「え、あの……すみません」

「ん? 知り合いかね?」

相手は眉を上げる。

「えっと、その…ここはどこですか?」


その男はさらに眉を上げ、少し不機嫌そうに言った。

「ここ? 都の中心だよ」


――「都の中心」って、場所の名前がそれだけ? どういうことだ?

しかも「都の中心」なんて呼び方、現実の日本の町で聞いたことがない。だがそれが確かに、この世界で一番ありふれた呼び方のようだった。


「す、すみません。失礼しました」

俺は慌てて礼をしてその場を離れる。男は嫌そうに去っていった。聞けば聞くほど、胸が高鳴る。


「これは……つまり」

心臓をぎゅっと押さえる。

「――異世界に来たってことだ!」


俺はその場で両手を振り上げ、小さくジャンプしてしまう。笑いが止まらない。信じられない。今までただの作り話だと思っていた“異世界転生”が、目の前で起きている。


「まさかの、いきなり転生だなんて……」

安心と興奮が入り混じり、俺は自分の手を見つめた。元の服(学ラン)は着ているし、所持品も特に消えていない。だがひとつ気づく――


「しまった! 学校にリュック置いてきたんだった…まあ、いいや」

肩をすくめる。今は必要なものは何もない――いや、むしろ今は何でも楽しみだ。


「ここには、伝説とかあるはずだ――例えば『伝説の勇者が現れて魔王を討つ』みたいなやつ!」

俺は手のひらをたたいて勝ち誇ったように笑う。

「どうせなら伝説の勇者なら最高だ! どんな魔法や道具、モンスターがいるんだろう!」


楽しみすぎて自制が効かない。毎日夢見ていた中学生の妄想が、突然現実になったのだ。だから仕方がない。


周囲の視線は相変わらずで、好奇や戸惑い、あるいは軽い嫌悪すら感じる。だが気にしない。とにかくこの未知の世界で自分が何者になるのか、それを見つけたいだけだ。


「さてと……どこへ向かえばいいんだ?」

俺は自分の進むべき道を探しながら、都の中心へと足を進めた。

次回――ノボルはこの見知らぬ世界で道を切り拓けるのか?

どんな出会いや試練が待ち受けているのか、お楽しみに!

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