03話 まともな人がいない
それはさておき!
「ミーラ様はアズア様のお知り合いなんですよね?」
「居場所の検討つきませんか?!」
『うーん…わかるわかる…かも…?』
「教えてください!!」
『アズの居場所聞いてもメリットないよ…?』
「聞きたいことがあるんです!!」
『…多分ね…メック森林にいると思う!!』
「どこですか?」
『どこだろ…名前しか聞いたことないや!』
『多分北の方の森だと思うにゃ!』
『あっそうかも!!』
「なるほど、行くなら早めが良さそうだな」
「噂通りなら森林を焼き尽くしそうだしな」
『うーん…確かに…』
『んにゃっ!行こうにゃ!あたし道知ってるにゃ』
「さすがだなぁ…」
本当にいると良いですが…
思ったよりまずそうな人だったらどうましょうか…。
まともな人であることを祈るしかありませんね…!!
『よしっ、準備はいいにゃ?』
「はい!」
『もっちろん!』
「大丈夫だ!」
「…着いてくるのか?」
『もちのろんだよ!実質アズはわたしの兄でもあり父みたいなものだもん!』
よくわかりませんが勝手に兄兼父のような扱いをされるアズア様は可哀想ですね…。
「…アズアさんってどんな方なんですか?」
『ケチ!アホ!私のこと守ってくれない!!』
『なんでただの大人の知り合いに何か買ってあげて守ってあげなきゃいけないのにゃ…』
『なんで価値とは言ってないのになんでわかるの!!』
『あたしたちルナ族とエルフは無駄に察しは良いのにゃ』
『悪い方向に向きすぎでしょ!』
はぇー…すごい…とか言っていられないですよね?!
未来から来た…なんて言えませんよ!!
どんな人体実験をされるか…!!
師匠から聞きましたよ!!やばい研究者がいるって!!
それも2人!!
勘弁してください〜…!!
あぁ師匠もう少し詳しく聞いておけばよかったです!
『だぁぁゴブリンだーー!!』
「ほい」
このくらい短剣で一発でやれますよね…?!
『えっ…最強…?!』
だめですねこの人
『誰だ貴様は』
「ひょぇっ?!」
『誰にゃ?!』
『あっ!アズー!』
『こっちに寄ってくるな!我は貴様の親ではないぞ!』
『頼れる人なんてお姉ちゃんとお兄ちゃんとローサとシャナンとアズしかいないの!』
「結構いますね」
『(んにゃー…なんで街周辺で困ってそうな人がいたから話しかけただけなのになんかややこしくなってるのにゃ!!)』
「思ってたんだけどアズアとミーラの関係って正しくは何なんだ?」
『ただそのジョブ内で強かったり優秀なやつなどを集めた連中の中で勝手にミーラの子守りを押し付けられただけだ。』
「めちゃくちゃ迷惑してそうだなその言い方だと…」
『良い迷惑だ とは言ってもシャナンもミーラと変わらないほどの間抜けローサの面倒を見させられているからな お互いこんなことをしたくて来たわけではないのだがな…というかほぼ強制的に行かされたからな』
『勘弁してほしい』
『そんなに言わなくてもいいじゃん!』
『よくもまぁこんな美少女にそんなこと言うよね…!!』
「美少女は自分のこと美少女とは言わないだろ 思っていても」
『ひどい!!みんなして辛辣だなぁ…』
「というか真面目に疑問なのですがなぜミーラ様はお姉さんではなくミーラ様が選ばれたのですか?かなり優秀だと聞きましたが…」
『んにゃーっ、多分完全に魔法だけで言えば本気出せばミーラの方が上だったのかもしれないにゃ』
『正直性格とかはどうでもよくて強さ、優秀さがあればなんでもいい、みたいな感じと聞いたにゃ…』
『結構いいとこのお家出身の人間は実質強制的に引っ張っていかれるらしいにゃ』
このお二人なら全力で暴れていそうなのですが…
『…ここで長話をしていても無駄だ、貴様らはどこに向かうのだ』
「一応これからはファスティウ公国を目指すつもりです」
『なるほどな…あそこら辺はろくな人間がいない、気をつけろ』
『さぁ急ごうさぁ早く行こう!!』
「気が早いんだよ!!」
『まぁ急いだ方が良いというのはあながち間違ってはいない』
『ナイティアからファスティウに行くまでかなりかかるからな』
「そ、そんなに遠いんですか?!」
『あぁ』
『というか、2人で行くの?それとも誰が助っ人がいるのにゃ?』
『私は行くよ?』
「来るのかよ…」
『面白そうだからね!アズも行くでしょ?』
『…まぁ我も行くとしよう(明後日他のジョブの連中もナイティアに集まると聞いたからな 遠方にいるといえばどうにもならないだろう あまりクーリアやローサと関わりたくない…)』
『やった!』
「では、街に戻って支度しましょうか!」
「大事なもの以外荷物置いてきたままでして…」
「あたしもそうだな」
『あたしも!家に取りに行くにゃ!』
『じゃあ私お買い物ー!』
『我は先に飛行船乗り場で待っている』
『えっどこもいかないの?』
『特に用事はない』
『そっかぁ〜』
はぁーーーっ…もうすでにまともな人がいない気がするんですよね!!
まぁお医者さんにも変な人が多いと言いますもんね、強い人はどこかクセがあるんですよきっと…
「(…これからどのくらいの時間がかかるかはわからないけどここ数日が濃すぎて疲れるな…)」
「さて!荷物もまとめ終わりました!」
次目指すはファスティウ公国。
一体どんな人がいて、どんな街なのか。
私はまだそれを知らない。
「きっと良い人たち…だよね…?!」
最後まで読んでいただきありがとうございます!!
これから少しづつ語彙力と文章力を増やしていきたいです!
無駄に長くなってしまうのですよね…。