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魔法って便利だなってヤツ

『落とし穴にでも落ちて目が覚めたら異世界に転生してますように』



ーーーな〜んてくだらない願いを叶えるなんて、神様ってやつはくだらないヤツなんだな。



はい、この度異世界転生をしました、前世の名前は神城京也ことトマと申すヤツです。

現在絶賛思春期真っ只中の15歳でっす。

あぁ、これは現世の年齢で元の年齢は31歳。

中身おっさんなりかけ(気持ちは若い)。


まぁ前世のことは置いておいて…現世の俺は一応木こりだ。木こりといっても普通の木こりではない。

この世界は魔法が使えるのだ。

魔法が使えるといっても個人差が大きくて、俺の場合は手から木を出せる(尻からも出るかも、出さないけど)。

その出した木を即座に成長させて切る、この世界の木こりはそうやって生計を立てている。


俺は木の扱いには長けていて、釘などの金具も用意すればあっという間にログハウス位なら建てられる。

ちょっとばかし疲れるんで金を稼ぎたい時専用ね。

そんな訳で建築家や家具屋には知り合いが多いのだ、いつか紹介するわ。


さて今日も今日とて木とお戯れしてっと…


「お〜いトマ!」


早速やってきたよ()()()()の建築家が。

思春期も終わった19歳の未だDT顎髭建築家のアイリッシュが。

ちな俺前世も現世もDT記録更新中。


「…なんだよ」

俺はぶっきらぼうに答える。アイリッシュが俺の家に来る時は大抵面倒なのだ。

「そんな言い方するなよ〜ちょっと頼みたいことがあるだけだって!」

パンッと顔の前で手を合わせてお願いしてくる、胸毛とギャランドゥが一体化しているDT剛毛建築家。毛ェ剃れ。


俺はため息をつきながらアイリッシュを家へ招いた。



「で、なんだよ?またいつもの匠のお仕事か?」

俺は特製コーヒーを注いだマグカップを差し出し、アイリッシュと対面するように座る。

このマグカップも椅子もダイニングテーブルも木製で俺の手作りだ。

「そうなんだよ〜今度は大きい仕事でさ!」

この世界は中世ヨーロッパ位の文化だろうか。

石造などのいわゆる組積造の家が多いが、アイリッシュは木造にこだわる建築家。つまり俺頼りって訳だ。


「こういうのを造ってほしいんだよね!」

バン、と広がる設計図。

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