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CRAFT/Notes  作者: 式式
フェルナンド攻防戦
11/56

兎達の頭

片腕には剣を

片腕には小銃を


僕らはそれで強くなった。

僕らは最高のナイフと銃を持っていた。



だけど、それでは足りなかった。

最高のナイフだけでは人を殺せない。

最高の銃だけでは人を殺せない。


銃もナイフも、人間が扱ってこそだ。



其れで聞くけどさ。



その二つを完璧に操れる人間がいるとするのなら。

彼等は。僕らは。きっと最強なんじゃあないかな?

 ポケットから煙草を取り出す。

 簡素に巻かれたその一品は、この時代で言えば上等なモノだが材質もパッケージも現代の物には遠く及ばない。苦みが強い煙を肺に込め、吐き出した。

 車体は崖際を高速で移動する。この車は悪路にも対応しており、多少のごたつきであれば壊れる事は無い。揺れる車内で、怯えた目をこちらに向かた少年に、何時もの欠かさない表情を浮かべ、頭を撫でた。

 子供扱いを気に入らな彼は、強がりついでにそれを退ける。


 通信が入る。 

 相手は、この車体の持ち主。

 兼、運転手。


 『合流地点は、北フェルナンド。南フェルナンドは一時的に放棄。乗員諸君は弾薬のリロードを忘れないように、ラド。もう既に司令部は放棄されている。生憎、人っ子一人いないから、心痛めることなく逃げようか』

 「お前も依頼人も判断が早すぎるな。大体、乱戦になった時点で生き残りはこの車にいた連中で最後だ。撤退に移った後も、遅れた奴が大半だぜ?俺と相棒が気を引いていなかったら、全滅だった。」

 『早々に魔道大隊が全滅しちゃったからね。僕の助言で、早く非難をした方が賢明だって言っておいたのさ。……大体、この戦争がまともじゃあないのは君も知っている限りだろ?』

 「奇襲にでもあったのか。……ま、結果は変わらんだろうか」


 慌てて乗せた一人は、兵士というには幼い少年。

 魔法は解け、身長は元に戻る。身体能力の強化は精神的にも肉体的にも効率的ではない。

 まあ、それもあるけど。

 一番の理由は、こちらの方が気分的に楽なのが大きかった。


 「ここに座ってろ。引き金は引くなよ?。」


 俺はそういって、ボンネットに横になりながら煙草を嗜んでいた。

 この車の定員は八人。助手席運転席を含めぬと、六人が限度の為に溢れている。横の崖に落ちれば南無阿弥陀仏だが、この際ボンネットでこうしている他に方法は無い。

 欠伸交じりに煙草を吹かす余裕があるというのが、喜ばしい事に数えられるくらいだ。


 『英雄たちが気を引いているからね。今のうちに、西フェルナンドで防衛陣地を形成するらしい。すでに連絡は入っているだろうし、負傷者の手当てもそこで行う予定だ』

 「だろうな。……住民が避難したのは北フェルナンドか?」

 『荷馬車での誘導が手早く行われているのなら、まずは西フェルナンド。その後に、北フェルナンドって所だろう。籠城戦になるから、市民はもう一方の地区に行くはずだ。』


 籠城戦においての兵糧は、十分に西フェルランドにため込んだ後。

 


 『西フェルナンドは、北フェルナンドに繋がる要所を守る要塞都市だからね。辺地の防衛よりも、攻城戦に備えた方が勝率は上がると踏んでいるんだろう』

 「……んじゃあ、これは囮か?」

 『本国からの魔道大隊。及び、主力大隊が到着するための時間稼ぎと考えた方が自然だね。二千人を犠牲にして、着々と殲滅作戦に移行する予定らしい。実際、今回利用された魔道大隊は、今の政権に合わない貴族が独断で組織したものだって聞くし。……政治的兼ね合いもあるんじゃあないかな?』


 政治的兼ね合い……ね。

 自分には興味関心も無い話に、種火のように浅く燃える火を見ながら答える。

 利益を追求している傭兵の一人としては、非人道的であろうがなかろうが商品が金に換えればそれでいい。この場合の商品といえば、自分たちの実力であり功績だ。

 彼らの域先に興味が無いわけではないが、それが利益になるのであれば知っていて損はない。そんな言葉を付け足して、からかい交じりに答える友人に疑問を呈する。

 

 「彼らはどうなるんだ?」

 『西フェルナンドで新たに編成されるだろうね。たぶん、後方部隊として現地入りする。魔道大隊が主力になる作戦らしいから、彼らは治安維持の目的で活用されるはずだ』


 治安維持部隊ね。


 あの地獄のような光景を見た彼らは、これ以上戦う事は出来ないだろう。しかし、東フェルナンドの避難民を誘導する人材は多い方がいいという話だ。

 元々、フェルナンドにおいて二十歳以上の若者は強制的に兵士としての義務が与えられるため。彼らは訓練はされてはいるモノの、外敵に対しての兵ではなく治安維持としての面が強い。そのような彼らに、正規の軍隊を相手取るのは不可能だった。


 この作戦は、彼らが乱戦に持ち込んできた時点で破綻していた。

 数人の生き残りがいるだけで万々歳だろう。


 「そういえば、紅茶ティーン。向こう側にも、転生者がいた。」

 『へえ。傭兵が?』

 「正規軍みたいだったな。……少なくとも、金目的で組んでいるようには見えん。」

 『……もしかしてロリっ子?』

 「……何でわかるんだよ」

 『ちょっと上ずってたから』


 彼はそう答えるが、俺は決してそのような趣味を持っているわけではない。

 どちらかというと専門的なのはティーンの方だ。趣味が悪すぎていろいろと手を出していることを知っている。だから、お前に言われたく無いと付け足す。


 「俺はロリコンじゃあねえよ。だいたい、そっちの専門はお前だろ?変態野郎」


 そんな事よりも転生者だ。

 そうして話題をあらぬ方向にもっていく友人に、咳払いをして答える事を進めた。

 友人は少しばかり考え、次のように答える。


 『転生者が国に仕えていたと?』

 「ああ。」

 『珍しくはないだろ?大体、転生者に対して厳しい条約は無いから、どの国も即戦力として採用している。実力はともかくとして、固有スキルは何であっても有能なモノが多い。傭兵やっているもの好きの方が少ないくらいだ』

 「自虐ネタか?」

 『これくらいじゃあ自虐にならないけどね。……で、その彼女がどうかしたの?』

 「あの国で転生者が傭兵以外の職に就いているのが珍しいなと思ってな。」


 ようやく合点がいったらしいティーンは、それの事かと言葉を繋げる。

 冒険者と呼ばれる人間は、各地のダンジョンにて高価な品を手に入れることを生業としているが、俺達の様な戦争屋は大きく分けて二つある。つまり、フリーランスか公務員かだ。

 傭兵の場合はこうしてチームを組んで各国と契約し、各戦場を回ることが多い。それに対して、公務員は国と契約しており、その仕事は主に国の防衛に割かれる。これは、攻撃に対して活用できないという意味ではなく、この世界の常識として信頼できるものは身の届くところに置くものが多いからなのだが……。


 かの国は、民族迫害の傾向が強く、それは転生者に対しても例外ではない。

 傭兵を雇わない事は無いものの、自らの軍隊に転生者を入れる事はまずないはずだ。


 『……ああ、確かに。あそこは確かに傭兵が少ない。王令関連の転生者しか許可をされていないはずだからね』

 「あそこは転生者は出没するが、その多くが他の国に流れるからな。」

 『……成程。興味深い事例だ』

 「ぜひ調べてくれ。以上。通信を切る。」

 『了解。……スナイパーに代わる?』

 

 深い溜息を吐いた。

 今日も、複雑な状況に頭を悩ませる。


 「ああ。忘れるところだった」





 煙草を吹かす。

 肺に煙を入れる癖が出来たのは、この世界に来る前の習慣だった。

 それは度々の頻度で、この世界にきてからは常に手放せない。


 煙には中毒性があり。

 意識外で習慣となった其を変える事は出来ない。

 意識的に改善しようにも、その所作は、その行動は。根元まで植え付けられていて当たり前となっている。当たり前を当たり前でなくすのは、習慣を作るよりも難しい。

 習慣は続き、今日も寿命を縮める。


 物理的に。

 精神的に。


 死にたいと思えるほど、人は思うほどに長生きをするようだ。


 「こちらRD。撤退任務に成功した。貴官の活躍に敬意を表する。」

 『どうした?そんな形式的な感謝を言える奴じゃあないだろ。』

 「んじゃあ、何時ものように。……ありがとう相棒。今日も、お前に救われた。……って言うか?」


 定例文を、素直に述べた。

 帰ってきたのは思ったよりも雑な感想だ。ひねりにひねった天邪鬼である紅茶野郎ティーンとは違い、相棒は素直な感想を述べてくれる。数時間がたった訳ではないのに、それが少しばかり懐かしいような気がした。


 『そんな上等な礼も聞いたことないな。死ね、糞兎。』

 「もうちょっとお上品に纏めてくれ。片耳兎イナギ


 罵倒さえ懐かしく思うのだから重症だな。

 そんなことを片方で考えながら、仕事の話に移ることにした。ティーンは中継役なので、会話を実に楽しそうに聞いている事だろう。仕事に話とは、先ほどの敵軍の動きの事だ。


 『……敵主力は上空から来たのか?』

 「ああ。アイツら、着地の瞬間盾を思いっきり地面に当ててな。その衝撃に五十人は潰された。

 お前が言った通り、あの死骸は囮だった。敵が正面から来ることを予想させ、囮役を派手に暴れさせて。死体で視界不良と注目を誘い、別方面から進行する。

 ……実に合理的でバカみてぇな作戦だな。俺だったら沈黙しながら首を振ったね。」


 上空からの奇襲は、我が兵数十名が一瞬にして潰される事態を編み出す。

 五百人規模の彼らは、上空から大盾を以て一回り小さい彼らを踏みつぶし、あるいは盾を代用し。質量と速度を以て殺しつくした。最初の大男を殺した時、すでに前線は崩壊し、逃げ惑う兵士がおもちゃの様に振り回されている光景だけが見えた。

 其処からは簡単だ。勝利と一方的な暴力に酔いしれるモノを奇襲し、暗殺し。味方に対する視線を利用しながら狩り殺した。味方が少なくなると、今度は自分さえも囮にして何人kを葬り、気配を消してその場を離脱。一連の作業を自分でも吐き気をも要すほどに作業的にこなし、現在に至る。


 『空中艇でも使ったか?』

 「連中にそんな技術は無いと思うがな。……というか、あれは降りてきたというより飛ばされてきた。……ってのが正しい気がする」

 『……飛ばされた』

 「人間砲台。って言った方が正しいか?」

 『人間砲台……ね』

 「まあ、確実性のある話じゃあないがな」


 そうしてもう一本を加える。

 火種をボンネットで消しながら、吸い殻を空き箱に仕舞う。

 愛用のライターを器用に使いこなし、新たな火種を起こした。


 『いや、……そうでもないかもな』


 含みのある言い方。

 何か思い当たる節があるらしい。

 

 「心当たりでもあるのか?」

 『少なくとも、人間一人を吹き飛ばすレベルの砲台はこの世界にない。技術レベルが足りないから』

 「科学的な話だと……って意味か」

 『ああ。少なくとも、連中は身体強化について先端の域にある。それは物質についても同意だ。あの世界の既存の兵器にも、そういう馬鹿気たものがあるだろ?』

 「……つまり何だ?巨大な人間パチンコでも作って、物質強化と人体強化で射出したと?」

 『少なくとも、火薬を使ったそれではない事は確かだな』


 パンジャンドラムとか。……と答えるイナギ。

 どうやらここ最近は、パンジャンドラムが流行の兆し見せているらしい。この前もそんな単語を聞いたことがあると言葉にはせず、苦笑いで答える。

 確かに、南の方では直接戦闘系の魔法は特にみる事は無い。

 彼らの戦闘スタイルは、文字通り物理を上げて物理で殴るスタイルだ。要は、術師が補助魔法で戦死を強化。それをっ全体的にバフる事により、戦闘能力を底上げし、物理で殴る。

 単純だが、体や腕力が桁違いの彼らがそれをするのは馬鹿にならない。


 『まあ、それは後々分かる。こちらは早めに移動しているから、合流地点に着くのは早めになる。』


 苦笑いついでに、隣にいるであろう姫君たちの事も聞くことにした。

 彼らが走行している道筋は、こちらよりも路肩が狭く、荒い道筋だと聞いている。彼女たちの腕を信用していない訳では無いが、形式的にでも無事を心配しなければならない。


 「姫君共は元気そうか?」

 『少なくとも、お前の眉間を狙って殺せというくらいにはな。モテる男は大変そうだ』

 「それは嫌味で言っているのか?それとも慰めているのか」

 『まあ、一割はジョークだ。じゃあな、相棒』

 「せめて二割にしてくれ、相棒。また後で」


 無線は切れる。

 からかいを含めた声音で、ティーンが言葉をつなぐ。


 『一割だって。随分と甘口評価じゃあないか。イナギは』


 余計な事しか話さないのだから質が悪いと、聞こえないふりをするのも良かったが、後々面倒くさいことになるだろうと乗っかる事にした。

 

 「出会いが無いだけです」

 『世の男は、皆そういって現実と向き合わないんだよ。ラドも相応の恋愛をすればいいのに、高望みが過ぎて何時まで経っても春を迎えられない。そんな魔法使いになるんだろうね』

 「……お前は、減らない口先だけをどうにかしてくれないかね」


 ……減らない言葉に、嫌味の一つも言いたくなる。


 『それに、捨てるべきものを捨てる事が出来ない男も嫌われる対象だよ』

 「部屋の片づけくらいしてるわ」

 『そういう話じゃあなくてね。……まあ、いいけどさ』

 


 ボンネットで火種を消すと、友人は怒りをあらわにして侮蔑の言葉を述べる。

 土や泥まみれの車体に、今更何を付けても新品同様にはならない。吸い殻を道端に捨てるよりはマシな行為だと語りながら。友人の怒りを真に受けず、俺は吸い殻を箱に仕舞った。

 峠を越えて下り坂。

 その砦は眼下に広がる。堅牢が形となったような出で立ちは、遠目からでも要塞の意味を成している。これから降りかかる戦火を思うと。これから始まるこれ以上の戦を思うと。胸の高まりは抑えきれず、自身の性根に飽き飽きする思いだ。


 こんなにも腐っている思いで分かる。

 俺は、考えているよりも争いが好きらしい。




 「君が楽しそうで何よりだよ。」


 語る友人の声音に、嫌味は含まれていない。

 互に悪役である我々は、こうして満喫していく。
















 「まあ、一割はジョークだ。じゃあな、相棒」

 『せめて二割にしてくれ、相棒。また後で』


 ラドは、そんな会話を残して通信を切る。

 車に揺られながら、書籍を読んでいた。分厚いばかりのその文字列は、仕事の話で埋もれている。片耳にイヤフォン。もう片方は、友人の耳に繋がっている。

 友人のスマホから流れているのは友人が以前からお勧めしていた曲で、そのアップテンポな曲調から、音楽ゲームに収録されている。

 やりこんではいなかったけど、懐かしいその曲は複雑だったと覚えている。


 「……さてと」

 「仲がいいんだね」

 「腐れ縁だからな。お前らと対外変わらん」


 銃の手入れに余念がない彼は、先ほど使用した対物ライフルの清掃に力を入れながらも、淡々と語った。弾薬をマガジンから取り出し、丁重に箱に入れなおしカバンに入れなおす。

 この辺りは獰猛な猛獣が徘徊しており、車での通行は急ぎ足だという事情も含まれているが、それらと相対した時の逃走を視野に入れているという事もある。

 速度が大切な撤退戦において。車というのは十分に働く。


 「ところで、お前らは何処まで関わるつもりだ?」


 器用に雑務をこなしながら、現状を聞いてくる。

 たしかに、私達は四か国と交易関係にあるけれど、それは絶対的な話じゃあない。クラフトノーツのネットワークは、全世界の五割の国と地域で活用されている。四か国はそのうちの主要な国であるだけで、この地域での通商が行き届きやすいために利用しているに過ぎない。

 私達は、この戦争に最後まで付き合う義理は無い。


 「まさか、馬鹿正直に、終戦まで付き合う訳じゃあ無いだろ?」

 「少なくとも四か国協議が生きている間はお世話になるつもり。報酬良いし、何より、仕事の内容が少しはマシだから。あっち側で商売しようとも考えたけど、野蛮そうだし妥協する事にした」

 「……それがいいな。あちら側には、あまり関わらない方がいい」

 「そんなにひどいの?」


 正直、実感が無い国の事は、知り合いから聞くことが多い。

 アナスタ国の現状で、私が知っている事は無い。政治の事も、生活する人も。だからこそその話はは少しばかり興味があり、私は少しばかり期待していた。

 どんな話であれ、知らない話というのは好奇心を擽る。

 それは、彼らの話であればなおさらだ。


 「数年前の話だがな。俺とラドで試しに行ったことがあった。……こっち側についている時点で、大体察しが付くだろう?」

 「具体的な話が無いと分かりにくいよね。イナ君」

 「……ものすごく辛気臭い話になるがいいか?」

 「大丈夫大丈夫。ダメだったら無視するから」

 「それは大丈夫だとは言えんな」


 上機嫌で運転を続けるラステラ。

 鼻歌を歌いながら、悪路を難なく走る彼女の腕は本物で誰しもが認める。


 「ラドは元気そうだね。……彼も元気?」

 「部長か?ああ。アイツは元気だよ。あんたと同じようにでっかい車を爆走させるくらいにはな。この前、ラドが轢かれそうになってたりしたが。……まあ、変わらんさ。俺たちの近況は」

 「久しぶりに、皆でキャンプでもしたいな」

 「あいつらも喜ぶだろうな」

 「……ただ、仕事道具は持ってこないでよ?少なくともクランが怒るから」


 確かに。怒りを隠す事が出来ないだろうな。


 「尽力する。俺はな」


 他二人がどのような判断を付けるか管轄外とでもいうかのように、イナギはそういって作業を続ける。

 確かに、面倒事やトラブルを持ち込むのは彼以外で、彼はどちらかというと嗜む印象が強い。リーダーである部長さん。そして、自由奔放なラド。それを制すのは、いつもイナギだった。



 雑談を交えながら、車は目的地へと向かう。

 私たちが着いたその時には、夜のとばりが下りているころ合いだった。

 







 ………こうして。

 フェルナンド攻防戦は第二幕へと移る。




我々の世界では、装甲車で敵に突っ込む行為をGuiltyといいます

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