No.005 クロ、目覚める (意味深)
GWいいなぁ。
そして、この話のデータが1回消えました。
ぶちコ○してやろうかって思いました。
◆◆◆
「そういう事があるですね、初めて知りましたよ」
何が『そういう事があるですね』だ。
お前のその腕へし折ってやろうかコノヤロウ。
何で知らないんだよ。こいつ。
機械兵には、神経回路だのなんだのっていう知識が電脳にプログラムされている筈なのだが…。
もしかしたら、こいつ『電脳』という言葉も知らないのでは…。いやいやいや、それは無いよな。
・・・・なんか不安になってきたな。
大丈夫かなあいつ。
ちなみに、知らない奴の為に『電脳』についての説明をすると"電脳"というのは、人間で言うところの脳ミソだ。
・・・・えっ?分からない?ではなく、分かりづらい?もっと分かりやすく説明しろって?
じゃあ、アイアンストリートで言うところの……。茶番に付き合いたくないって?ていうか、付き合う気は無いって?
ワガママな奴らだなお前たちは (?)。
うーん。パソコンで言うところの中枢機関という所だな。 (語彙力皆無)
まぁいい。そんなことよりも気になった事がある。
こいつ、さっき口調がおかしくなっていなかったか?
"そういう事があるんですね"ではなかった。
『そういう事があるですね』?
何故か嫌な予感がするな。とても不安だ。
まぁそれはともかくとして、少しクロに質問をしよう。
「・・・・ハァ。どうして知らないのかは不問にするとして、だ。この状態でどうやって強くなろうとしていたんだ?」
そう、これは大事。とても大事な質問だ。
こいつは強くなろうとしていた。
何のためかは分からないが、そうしようとしていた。
その心意気はとてもいいのだが、腕の状態がクソボロである為、そのまま特訓を続けると腕が壊れかねないから、こいつの真意を確かめる必要があるからだ。
さて、答えはいかに?
「この腕を直してからに決まってますよ。ワタシはそんな無謀なことをするわけないでしょう?」
・・・・なんかズレている。しかも一人称が"ワタシ"になってるし。
というか、話が噛み合っていないな。嫌な予感が的中しない事を祈る。
「・・・・・・どうやって直そうとしてたんだ?」
取り敢えずこいつに話を合わせて質問をした。
すると、考えている─ような─表情をし始めた。まさかだが、アホな考えをしている訳ではないだろうな。
おっ、やっと口を開こうとしているぞ。
・・・なんか怪しいな。口を突っ込んじまえ。
「それはですね、ワタシがさっき巻いていたタ
「まさかだが、『さっき巻いていたタオルをまた腕に巻き付けて、何とかするつもりですよ!』なんて言わないだろうな?」
言ってやったぜ。ま、どうせ違うだろう……が……。
・・・・・えっ?あれっ?嘘だよな?
こいつ、驚いたようにこちらを見ているんだが。
おいおいヲイヲイ。真面目に言っているのか?
ダメじゃねーかこいつ。
「ハ、ハハは。イヤだなー隊長。そんな訳ないじゃないですかヤダー」
嘘つけ!信用できるか、棒読みだし。
そう思っていると、クロの様子がおかしくなってきた。
右腕が小刻みに震え始めて、目の光沢も無くなってきている。
私の嫌な予感が的中か?
・・・。おっと、ふざけてる場合ではないか。
不意に、
"このまま放置するとダメな気がする"
と直感が警告を発してきた。少し迷ったが、直ぐに行動に移した。
済まないな、クロ。
私は息を吸う。そして、
「フッ!」
という掛け声とともにクロの頬をぶん殴った。
◆◆◆
ワタシがへんてこな思考回路に囚われている時、頬をぶん殴られた。
痛い。とても痛い。だがしかし、そのおかげで普通の思考が戻った。感謝してもしきれないな。
立ち上がろうとしたのだが、
「──ッ!?」
猛烈な睡魔が襲って来た。そんなことは有り得ない筈なのに……。
機械兵はその名の通り、身体の殆どが機械のパーツで占めている。
眠りとはかけ離れた身体を持つ人型の代名詞なのだ。
・・・・あぁ、駄目だ。
────────ジィジジジ────────
寝みィ。
起きなければなんねェのに。
そう思ったのはいいものの、ワタシは意識を手放すことになる。
"Code960"─クロ─が意識の手放したとき、彼─或いは彼女─の身体に新たな性格が誕生する__
「・・・・なァんか、大変なことになってるぽいなァ、ケハハハハッ!!」
オレはァ、気だりィ身体を仕方なく起こした。
◆◆◆
オレが目ェ凝らした時に、女はソコに居た。
オレが放った第一声は、こうだ。
「好みだぜェ、お前。」
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