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第0のセカイー※※※※ー

そこに世界が一つはあった。

一つの世界には多くの街があった。

多くの街は言葉や文化が異なり生活レベルも異なった。

それをよく思わない人が立ち上がった。

街の秩序を作り上げた。

街と街を繋がりを作り国を作った。

国と国を繋げセカイを作った。

セカイには王がいた。

王はセカイを作るために磨り減った。

磨り減った上の世界はどの様に映ったのかは分からない。

ー一時の安寧ーー

磨り減った王は自分を取り戻しつつあったころにソレは訪れた。

ソレは分かりやすく言うならば「漆黒」

「漆黒」は伝える。

もう一つの世界の事を。

もう一つのセカイの混乱を。

王はもう立ち上がれなかった。

それからしばらくの平和が過ぎた後にソレは訪れた。

ーセカイの崩壊ー

その時王は思い出す。

「漆黒」の話を思い出す。

「漆黒」の求めた物を。

ーこちらから向こうに干渉はできないー

ー鑑賞するにはセカイの理に刃向かわなければならないー

ー必要なモノは僅かー

ー聖杯と宝玉ー

ーしかし聖杯も宝玉も存在しないー

ーそれを手にしなければ双方の世界が終わるー

生気を取り戻した王は持てる手段全てを使い聖杯と宝玉を探した。

見つからなかった。

そもそも存在していないから見つかるわけがない。

伝説、伝承にも無かった。

そしてセカイは終わりを迎える時が来た。

王は泣いた。

世界の為に考えセカイの為に成し遂げたこと。

全てが終わる。

玉座に一人虚無を見る。

その時は来た。

光と闇が交差する。

王は悔いた。

王は呪った。

その時に聖杯が現れた。

聖杯は輝き砕けセカイに飛び散った。

世界は束の間の平和が訪れた。

王は確信した。

王は聖杯を手にできた。

伝説は伝説ではなかった。

宝玉はどこに?

聖杯は王が産み出した。

宝玉も産み出せないか?

「ようやくたどり着いたのですね。」

「漆黒」が現れた。

「聖杯・宝玉、共に人から産み出されるもの。」

確かに聖杯は王が産み出した。

宝玉はどのように産み出すのか?

王はそこに至れなかった。

王は「漆黒」に問いかける。

「聖杯は人の願いが産み出されるモノ。」

「宝玉は聖杯と対になるモノ、同じく人から産み出されます。」

「宝玉は人そのものから産み出されます。」

「漆黒」は続けた。

「宝玉はヒトそのものです。」

王はその一言で理解した。

ーもう間に合わないー

ーしかし、やらないで終わるならばやるだけやって満足して終わりたい。ー

王は躊躇った。

それを成したとき王は正気でいられるか。

宝玉ができる前に壊れないか。

誰の理解も得られない。

誰の協力も得られない。

やらなければ世界が終わる。

やるならば自分が終わる。

ーやるしかないー

王は決断した。




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