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第1のセカイ
眼前には広大な緑・・・
鳥の鳴き声がこだまする。
ーーーで?ーーー
ここはどこだ?
どうやってここに来た?
そう言えば昔こんな広い森林を走り回りたいと思った事があったなぁ。
森を抜けると湖があってお約束の水浴びシーンに出くわしたりとか・・・
その女性といつの間にか仲良くなって強大な敵と戦うようなファンタジー。
そう、それは幼い妄想の産物に過ぎない。
まずは目の前の現実を整理しよう。
1.今日は修学旅行。
2.クラスメートと教室を出た。
3.気がついたらここにいた。
4.取りあえずお腹空いた。
よし、荷物は無事あるからお弁当を食べよう。
荷物の中から弁当を取り出し一気に食す。
・・・一息着いた・・・
ところで今は何時だろう?
時計は持たない主義なので今の時間は分からない。
太陽の位置からまだ昼にはなっていないことが伺われる。
いつまでも立ち尽くしていても始まらない。
森林探索といきますか。
早速森の奥へと進むことにした。