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第4のセカイーキンの進行ー

目の前に広がる悪趣味なネオン。

奥から聞こえる悲鳴のような歓喜のような叫び声。

なんだここは?

「さぁ、ここがこの街最大のカジノだ。」

いっちょパーッと行ってみますか。

軽快にカジノへ入ろうとしたら・・・

「お客様、当カジノは初めてで?」

入り口で止められた。

「当カジノは実力のあるもの以外の入場はお断りしています。」

「おーおー、ここは俺の出番だな。」

おっさんが嬉々として前に出る。

「では、カードで宜しいか?」

「おう、カードの大小で決めようや。」

「シャッフルとドローはそちらでどうぞ。」

「ふんっ!すかしやがって。」

おっさんもの凄い速さでカードをシャッフルしている。

実は凄い人なのか?

「さぁドローしな。」

「それでは・・・5ですね。」

「あーあ、お前さんの負けだな、シャッフルするかい?」

「いえ、お好きなカードを引いてください。」

「よし、俺は・・・って3っておいおい。」

「まだ手を離してないからやり直しだ。」

いや、ダメだろ。

「どうぞ。」

いいのか!

「改めてコイツだっ!」

4とか引いてるよ。

「だぁぁー!」

「負けたのなら入場はお断りとなります。」

そういやこのおっさん夕飯当番負けてたわ。

奥さんの方はおっさんと一緒がいいらしく中には入らないとのこと。

そしたら今度は私の番か。

「おら、早く引け!」

おっさんなんかヤケになってない?

しかもきっちりカードをシャッフルしてくれてるし。

「では私から引かせてもらいます・・・おや、キングですね。」

キングより強いのはエースしかない。

ここはだめかなぁ。

「まぁ、一応引くか。」

諦めモードで適当に引くと・・・

「ほう、ここでエースを引けるんですね。」

門番は淡々と話す。

感動も何もないな。

「それではお嬢様1名ご案内と言うことで。」

「おう、宜しく頼むわ。嬢ちゃん帰ったら家に寄りな。」

やっぱりおっさんいい人だわ。

こうして私はカジノへ足を踏み込んだ。



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