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世界一つまらない「俺様TUEEEE」

作者: 趙海如

ちょっと魔が差した。

 異世界に飛んだ。

 めちゃくちゃ強くなった。


「魔物!助けて!」

「きゃあ!助けて!」

「助けて!」

「助けて!」

「助けて!」


 魔物が村を襲っているので、皆殺しして村を助けた。


「あぁ、ありがとうございます、勇者様!何でも持っていてください!」


 何でもと言われたので、持っていける分は全部持っていた。


「勇者様!私も連れていてください!」

 美少女が仲間になりたかっていた。


「私、戦えます」

 仲間にした。


 次の村に行く事にした。


「きゃあ、盗賊よ!助けて、殺される!」

「誰か、助けて!警察とか、騎士とかじゃない誰か、助けて!」


 人が人を襲っている。

 人なので、殺せない。だけど、村を助ける。


 とても速く走る。

 盗賊達に気づかれる前に気絶させた。

 ぐるぐる巻きにして、吊るし上げた。

 そして、美少女仲間の所に戻った。

 ここまで、合計一秒が経った。


「勇者様、早くみんなを助けましょう!」

 美少女仲間が俺を唆す。


 吊るし上げた盗賊達を指差す。


「流石勇者様!すごい、凄すぎる!惚れる!」

 美少女仲間にくっつかれた。女の子最高!


 村に入る理由はないが、助けたので、「お礼」の為に村に入った。


「どうか、この剣を持っていてください。この剣は魔王も倒せるスゴイ剣です」

 最強武器を手に入れた。


 しかし、新しい仲間が欲しい。誰か、仲間になってくれないか、と訊ねた。


「この私が、世界一美男子で最強冒険者が仲間になってあげよう」

 イケメンが名乗り出た。


 仲間になってくれる人誰もいなかったので、剣だけを持って村を出た。

 森に入ると、急に剣が光った。


「あなたがあたしのご主人様ですか?」

 剣が可愛い女の子になった。


「あなたになら、あたしを握ってもいい。あなた以外、誰もダメ」

 剣女の子にくっつかれた。


「あたし、あなたの手が好き」

 突然の手フェチ宣言。


 魔王倒せる剣を手に入れたから、魔王を倒す事にした。

 雑魚を色々倒して、遂に魔王と相見えた。


「妾に挑むとは、愚かな人間よ」

 なんと、魔王がスゴイ美人だ。


 美人だから、殺さない事にした。


「ぐぇ」

 魔王を倒した。


「よくも妾を倒したな!殺せ!」

 仲間に誘った。


「仕方ない、しばらく一緒に居てやろう。勘違いしないでね!いつかあんたを倒す為、仕方なくだ」

 魔王を仲間にした。


 序でに、囚われたお姫様を助けた。


「あぁ、勇者様!助けてくださって、ありがとうございます。わたくしはまだ処女です」

 何故かお姫様が「処女」だという事を知った。


「国に帰って、わたくしのお父様、国王様に勇者様との婚約を約束させましょう!」

 言われた通り、お姫様と婚約した。嫉妬する人いるが、止める人はいなかった。


 突然、元の世界に戻れるようになった。

 美少女仲間、剣女の子、美人魔王、お姫様の四人を連れて、戻る事にした。


「何であんただけいい思い出来る?」

 同級生達に羨ましがられた。


「ねぇ、俺と遊ぼう?」

 イケメンが三人に声かけた。


「気安く妾に近づくな!」

 美人魔王が見えない気でイケメンを吹っ飛ばした。


「わたくしは勇者様と婚約しております」

 お姫様は普通にイケメンを振った。


「ご主人様の手よりいい手はおりません。あたしに触っていいのは、ご主人様だけ」

 剣女の子が性癖全開でイケメンを振った。


「何で誰も私を誘わないの?」

 美少女仲間がオチ担当した。


 異世界に行って、勇者になって、モテない俺がモテモテになった。

 めでたしめでたし。

 終わり。

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― 新着の感想 ―
[良い点] テンプレに対するすごく鬱屈したものを、オブラートに包みつつもうとしながらも、まったく包めていない。 わざとらしさすら痛快な「くそくらえ」を感じました。
[一言] たしかに、魔が差したんだろうな、と思いました。 夏休み最終日に書いた日記みたいな話かと
[良い点] 短っ。 [気になる点] 最後に逆から読んだら全く意味が違う回文系ギャグかと思って読み返して、意味不明だった。 ……悲しかった。 深く考えすぎなんだろうなぁ。 [一言] まぁ、大体がコレなん…
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